酔いがさめたら、うちに帰ろう

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (講談社文庫)

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (講談社文庫)

映画を見ようと思っていて、特に理由もなく、先に原作を読んでしまった。

本の方は、とても面白かった。簡潔な文章で、ユーモアがあり、それが逆にリアリティを生み出し、同時進行で読んでいる村上春樹に向かって、「こういう簡潔な文章っていいね」などと、心の中でツッコミを入れつつ、行間に溢れるたくさんの思いや、そこから想起される様々な情景を思い浮かべながら、最後まで集中して読んだ。

そして、楽しみにしつつ映画を観た。


映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』予告編

初っ端からだめだった。浅野忠信がアルコール依存症に見えない。

しばらく耐えるも、映画にテンポがなく、何で引っ張っていこうとしているのかまるで見えなく、ぶつ切れだ。

原作のユーモア感がまるでない。東陽一監督に期待して行ったのだが、あまりの残念さに考えてみると、「サード」以来、東陽一監督の映画を見ていないことに気づいた。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [Blu-ray]

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [Blu-ray]