おんなたちは、男、宗教、抑圧から逃走する…初めて見る監督の映画の場合は、ざっと映画.com を読んで見る見ないを判断しています。で、この「緑の夜」を見ることになったのは、なんだかよくわかんない映画だなあとの印象とファン・ビンビンさんです。で、結果、本当によくわからない映画でした(笑)。緑の夜 / 監督:ハン・シュアイ...
大人が考える6歳の子どもの性自認ではないのか…6歳の子どもの性自認と家族の混乱を描いたスペイン映画です。ミツバチと私 / 監督:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン大人の考える性自認ではないのか?その子どもアイトール(一般的に男の子につけられる名前らしい…)は身体的性は男の子ですが、その名前で呼ばれることを嫌い、...
レナード・バーンスタインの夫婦愛とバイセクシュアル…ブラッドリー・クーパー監督主演によるレナード・バーンスタインの伝記映画です。と言っても映画全体としては音楽面での伝記ではなく、妻フェリシアとの愛憎の伝記ドラマです。音楽面では1ヶ所、1973年にバーンスタインがイギリスのイーリー大聖堂でロンドン交響楽団を指揮して演奏したマーラーの「復活」の一部が...
中川龍太郎監督、EXILE HIRO企画をウォン・カーウァイ風映像で遊ぶ…劇場公開日の数日前に中川龍太郎監督の映画ということだけでポチッとしておいたこの映画、見る少し前にどんな映画だろうと公式サイト見てびっくり! 企画プロデュースに EXILE HIRO氏の名前が出ていました。中川龍太郎監督の映画を何本か見てきた者としては、え? どういうこと? ...
バーニング劇場版のチョン・ジョンソ、月夜に踊らず…アナ・リリ・アミリプール監督の名にも、そのデビュー作「ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女」のタイトルにも、特に引っかかりを感じることもなく、なんとなく面白そうだということと「バーニング劇場版」のチョン・ジョンソさんが出てるということで見に行ったのですが、なんと、びっくり! 今サイト内を検索しましたら「ザ...
この映画、トレーラーがよくできています(笑)。メドゥーサ デラックス / 監督:トーマス・ハーディマンカメラはメドゥーサの蛇のように…年に一度のヘアコンテストでひとりのヘアスタイリストが頭皮を剥がれて殺されたという設定で、一体犯人は誰だとカメラが会場内をワンカット(ワンショット)で、それこそメドゥーサの蛇のように狭い廊下...
月にロケットを飛ばす国の女性記者たちはスマートフォンひとつで社会を変える…インド北部のウッタル・プラデーシュ州の「カバル・ラハリヤ」という新聞社&ネットメディアを追ったドキュメンタリーです。その団体を立ち上げたのがダリトの女性たちということらしく、さてダリトとはなんなんでしょう…。燃えあがる女性記者たち /監督:リントゥ・トー...
青春とは所詮ダラダラしたものではあるが…今週公開された映画をなにか見ようと思い消去法でポチッとしてしまった映画です。まなみ100% / 監督:川北ゆめきこれが今どきの100%?この映画を撮った人、また、この映画を見て感情移入できる人が「卒業」なんて映画を見たら、きっとベンジャミンはあぶない人に見えるのでしょう。...
マッドになりきれないハイジ、パロディにもならずにパクリで終わる…タイトルからしてバリバリのB級ねらいです。こういうセンスの映画には意外と掘り出し物があったりします。が…。マッド・ハイジ / 監督:ヨハネス・ハートマン、サンドロ・クロプシュタインもの足りな~い…もの足りな~い、のひとことですね。チー...
原題は「Little Kingdom(小さな王国)」、邦題に惑わされず見れば寓話的か、コメディか…えらく情緒的なタイトルである上にメインビジュアルが男女の濃厚なキスシーンという映画がひっそりと公開されていました。2019年のスロバキア映画です。未来は裏切りの彼方に / 監督:ペテル・マガート邦題に惑わされないように…...
こんな話を書けるのは、2023年現在の日本の社会環境においては女性しかいません(笑)。特に期待を持ってというわけでもなく、広瀬すずさん、久しぶりだなあなどと思いポチッとしてみました。と思ったのですが、何年ぶりだろうと出演作をみてみましたらちょうど1年前に「流浪の月」を見ていました(笑)。水は海に向かって流れる / 監督:前田哲...
概念と表層で戯れる…「ミヒャエル・ハネケ監督に師事したC.B. Yi監督」の宣伝文句でポチッです。若い監督かと思いましたら、意外にも1976年生まれの47歳の監督です。映画は2021年の製作でその年のカンヌ国際映画祭ある視点部門で上映されています。「母の聖戦」「アフター・ヤン」「母へ捧げる僕たちのアリア」「LAMB ラム」「ONODA 一万夜を越えて」が...
チャニング・テイタムとKylie Sheaのデュエットは見応えあるが…久しぶりのスティーブン・ソダーバーグ監督です。「コンテイジョン」以来ですので12年ぶりに見ました。ですので、この「マジック・マイク」がシリーズものであり、また、この映画が三作目であることも今回知ったわけです。過去二作ともに興行成績もかなりよく人気シリーズみたいです。...
畑芽育さんで若干救われていますが、つじつま合わせの脚本が難この「森の中のレストラン」が長編デビュー作の泉原航一監督、「ゲートキーパー」という言葉を知ったことから生まれた映画だそうです。ただ、脚本は幸田照吉さんとなっており泉原監督の名前は入っていないです。デビュー作の脚本に監督の名前が入っていないというのは珍しいような気がします。...
もっと超越した映画を。「月刊「根本宗子」」という本人名を劇団名にしている劇作家、演出家、脚本家、女優の根本宗子さんの舞台作品の映画化です。映画化のシナリオも根本さん本人が書き、監督は山岸聖太さんという方です。もっと超越した所へ。 / 監督:山岸聖太演劇的な、あまりに演劇的ななぜ映画にしようとしたんでしょう、あまりに演...
原作漫画を絵コンテにそのまま撮ったようだ平庫ワカ著『マイ・ブロークン・マリコ』という漫画が原作です。タナダユキ監督、向井康介脚本ということで見てみました。マイ・ブロークン・マリコ / 監督:タナダユキ原作を絵コンテにした映画原作の試し読みがあり、シイノトモヨ(シイちゃん)がマリコの遺骨を盗んで窓から飛び出すところまで...
即興性とドラマ性のバランスの良さギヨーム・ブラック監督の最新作、といっても2020年の映画「みんなのヴァカンス」です。あわせて特集上映ということで過去のほとんどの作品が上映されています。「遭難者 女っ気なし」「やさしい人」「7月の物語 勇者たちの休息」「7月の物語」とこの映画の間にもう一本「宝島」というドキュメンタリーがあるのですが、劇場...
1階は性衝動、2階は苦悩、3階は抑圧、そして開放「息子の部屋」「ローマ法王の休日」「母よ」のナンニ・モレッティ監督です。昨年2021年のカンヌ映画祭のコンペティションに出品されています。受賞はありませんでした。「TITANE/チタン」がパルムドールに選ばれた年ですから、この映画の傾向じゃそりゃ無理でしょう。3つの鍵 / 監督:ナ...
プラハの春の時代の宗教物語、あるいは脱宗教か?1967年製作のチェコスロバキア(現在はチェコ共和国)の映画です。監督はフランチシェク・ヴラーチルさんという方で1999年に75歳(くらい)で亡くなっています。日本初公開とのことですが、なぜ今この映画か、発掘してきた方に聞いてみたいですね。と思ったんですが、IMDbを見ましたら、2000年代に入ってか...
悪魔的な暴力が観念的な描写で多くは伝わらず映画には見る側にある一定程度の共通する現実意識がないとその良さが伝わってこないものがありますが、この映画もそのひとつです。2020年のサンダンス映画祭で観客賞と審査員特別賞を受賞しています。監督はメキシコのフェルナンダ・バラデスさん、現在40歳くらいの方で、この映画が長編デビュー作のようです。[t...