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映画としての魅力はあまりありませんが、ラスト30分、ワリス・ディリーが雑誌記者のインタビューに答えるあたりから国連での演説のシーンでもっている映画です。つまり、FGMの問題を扱っているがゆえに、映画として成り立っている感じです。FGM、全く知らなかったわけでもありませんが、身近に感じられることでもなく、どうこう考えたこともほとんどなく、それだけに、ラスト30分は結構きつかったです。
映画としてのつまらなさは、サクセスストリートしては中途半端なつくりですし、アフリカの扱いも極めてヨーロッパ目線ですし、冒頭のワリス13歳のアフリカのシーンなどは、何とも叙情的な音楽を使い、まるでNHKの「アフリカ大陸をゆく(そんな番組はありませんが)」みたいなつくりになっているところなど、まあ基本的に映画的でないということでしょう。
ただ、逆にそれがいい方に出ているかも知れません。やはり、真正面からFGMを扱うのであれば、ドキュメンタリーという選択でしょうし、余り感動的に仕立てようとすれば、それはそれで違った方向へ行ってしまいますし、まあ、問題提起的にとらえれば、成功している映画かも知れません。
私にしても、見終わった後、具体的に何ができるわけでもないでしょうが、もっと詳しく知ろうといろいろ調べたりしています。それにしても、全く理解を越えた、こういった悪習が存在することをどう理解すべきなんでしょう?
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