8年越しの花嫁 奇跡の実話

(ネタバレというほどでもないネタバレ)過剰な盛り上げもなくいい映画でした

たまには涙腺を緩めないといけないと思い、ちょっと恥ずかしかったのですが、佐藤健くんと土屋太鳳さんという(私には)好感度の高い二人の主演でしたので頑張って(笑)初日の初回の上映を見てきました。

佐藤健くんファンなのか、内容だからなのか、若い女性たちで満員でした。

監督が誰か知らなかったのですが、瀬々監督だったのですね。ついこの間「最低。」を見たばかりです。

監督:瀬々敬久

結婚式の直前、意識不明となった花嫁を、新郎は待ち続けた―
実話から生まれた、8年間の軌跡のラブストーリー(公式サイト

実話ベースということもあるかも知れませんが、想像していたような過剰な盛り上げもなく、涙もそこそこに気持ちよく見られる映画でした。

瀬々監督のセンス がそうさせているんでしょう。

物語は、岡山のカップルに実際に起きた話ということで Youtube にその動画が上がっていますが、麻衣(土屋太鳳)が「抗NMDA受容体抗体脳炎」という急性型の脳炎を発症し、結婚を前に意識不明に陥り、回復の望みも薄い中、尚志(佐藤健)は回復を信じて待ち続け、ついに8年後に結婚式をあげるというものです。


映画 「8年越しの花嫁 奇跡の実話」実話特別映像

この動画で公開されている部分については、かなり実話に忠実に作られている印象ですね。意識不明に陥ったシーンでは、太鳳さんの口の中に綿などをつめているのでしょう、頬をパンパンにしていました。

ただ、その後、1年余りで意識が戻り、目を明けた後からは、なかなか難しい演技だったと思いますが、様々な不自由さにやや不自然さが感じられました。

佐藤健くんは、「るろうに剣心」と「何者」を見ていますが、「るのうに剣心」は地が出にくく、また出せない映画ですので別にしますと、現代劇では自然体で演じる、言い方を変えればほとんど演技をしない(笑)タイプの俳優さんですね。

でも、優しさ満開で、ますますファンになりました(笑)。

物語そのものについては、感動もし、すごいなあと見ていましたが、どうしても先の展開を考えてしまい(笑)、前半の結婚式場のシーンでのブライダルプランナー(中村ゆり)の扱い方や、尚志が式場の予約をキャンセルしなかったことで、ああこれは、この式場で別のカップルの結婚式を見て麻衣が回復(記憶を取り戻す)するクライマックスになるんだなあとか、携帯の暗証番号は「0317」だよねなどと予想しながら見てしまいました。

ただ、実際はそれほどベタではなく、うまい具合にクライマックスを作っていました。

麻衣は回復はしたのですが、尚志のことだけが思い出せなく、逆にそのことが麻衣にプレッシャーを掛けて苦しめていると感じた尚志が麻衣の元を去り、その後、麻衣がふと足を止めて(車椅子を止めた)結婚式場を見つめていますと、その姿を見つけたブライダルプランナーが毎年3月17日は尚志が予約を入れていると語ります。もしやと思った麻衣が携帯に「0317」と入れてみるとログインでき、麻衣が昏睡中も尚志が送り続けていたメール(動画)が再生されるという展開でした。

私が考えたほどベタではなく(笑)いい盛り上げでした。

思ったほど涙腺は緩みませんでしたが、映画としてはとてもいい気分転換ができました。本人たちには大変は8年間だったとは思います。

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら

 
何者

何者