ロイヤルホテル

ホラーパターンドラマで描くオーストラリア ワーホリ サスペンス(意味不明)…

アシスタント」のキティ・グリーン監督、長編劇映画第2作です。1年前に見たばかりなのにもう2作目? と思いましたら「アシスタント」は2019年の製作でした。そのレビューを読み返してみましたら、製作年とともに日本の劇場公開のタイミングが悪いとまで書いていました。忘れるのが早い(涙)。

ロイヤルホテル / 監督:キティ・グリーン

ホラーパターンドラマか…

映画のつくりはホラーパターンみたいな映画です。

自ら好んで危険を犯すってやつです。

ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)はワーキングホリデイでカナダからオーストラリアに来ています。シドニーでハチャメチャに遊んで(かな…)お金がなくなり、荒野にポツンと建っているパブ「ロイヤルホテル」で働くことになります。

列車とバスとパブの迎えの車を乗り継いで着いたところは本当に荒野の一軒家です。パブの2階が宿舎です。恐る恐る入ってみれば、前任者と思われる2人の女性がぶっ倒れて眠っています。

早い話、そこは荒くれ男たち(笑)の気晴らし場所です。2人を男たちの好奇の目が襲います。当たり前のように性的視線です。

初日はまだ前任者のイギリス人2人がいます。完全にはっちゃけています。その姿は2人の将来を見るような感じです。多分、そのつもりで描いているイギリス人2人でしょう。

ということで(締めが早い(笑)…)、2人は男たちの性的視線にさらされ続け、実際にその行動に出る男たちを前に自ら危険を犯していく2人の行動が約2時間続きます。

で、最後は、さすがにキレたハンナがパブに火をつけて、燃えるパブをバックに振り返りもせず堂々と歩いてくる2人で終わります。

才能のムダ使い…

アシスタント」と同じように後味の悪い映画です。その意味ではうまいということです。

でも、この映画、何をしたいのかよくわかりません。あらゆる点で中途半端ということです。

いずれにしても、こんな話を批評性なく撮っても意味がありません。