約30年にわたり会社の不当解雇に対し抗議活動を続けている男性を追い、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009など世界各地の映画祭で話題を呼んだドキュメンタリー。ラジオ体操を拒否したことがきっかけで1981年に大手電機会社を解雇されて以来、毎朝会社の門前で権力を批判する歌を歌い続けてきた田中哲朗氏の活動を、オーストラリアの女性監督マリー・デロフスキーが映し出す。(cinematoday)
大手電機会社とはJCJ新人賞」を受賞しています。
共にドキュメンタリーですし、被写体のエネルギッシュさやキャラクターの強さもよく似ています。サポーター(支援者)がいることも同じですし、監督が撮り始めたそもそもの発端もよく似ています。
ただ、結果(作品)をみる限り、決定的に違うことがあります。早川由美子監督は、ブライアン・ホウさんとは一体何なのかを本当に知りたいと思っているようですが、マリー・デロフスキー監督は、理解できない田中さんをただ眺めているように見えます。