「久々に大物新人監督、日本に現る!昨年のゆうばりフィルム・ノワール的なものっては非日常の極みなわけですから、どの方向へ行くのであれ、ぐいぐい引っ張っていって、見る者を日常に引き戻すような瞬間をつくってはいけないと思います。そういった構成力といいますか、計算というものは、経験を積まないとなかなか難しいでしょう。
映画が簡単に作れ(というわけでもないですが)、下積みがなくても映画監督になれることが悪いわけではありませんが、きちんと作られた映画が少なくなるのは怖いことです。奥田庸介監督、24歳、こういう映画を撮ろうとする人がいなくなると映画全体がつまらなくなってしまいますので期待はしますが、どうなんでしょう、あまり持ち上げて、結局つぶしてしまうことのないようにお願いしたいと思います。