DOGMAN ドッグマン

2024.03.09

おすすめ映画, た行, , 英数字, 英字

リュック・ベッソン監督が帰ってきた!リュック・ベッソン監督、なに以来か思い出せないくらい久しぶりです。サイト内を検索しましたら「マラヴィータ」「ルーシー」以来です。10年ぶりのこの「DOGMAN」、すでに自分の撮りたいと思うものがなくなっているんじゃないかと思われるリュック・ベッソン監督ですのでどうなんでしょう。DOGMAN ド...

遠いところ

2023.07.07

た行,

前半の良さを後半が台無しに。主演の花瀬琴音さんを生かしきれず、パターンドラマに終わる…チェコにカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭という映画祭があるとのことで、この「遠いところ」は、昨年2022年のコンペティション部門に出品されたとあります。かなり大規模な映画祭です。この作品の受賞はなかったようですが、過去のグランプリ受賞作を見てみましたら、見ている映画では「と...

To Leslie トゥ・レスリー

2023.06.23

た行, , 英数字, 英字

アンドレア・ライズボローの演技は評価されるべきもののスウィーニーのいい人ぶりと地域コミュニティの暴力性が気になる…アルコール依存症の女性が心やさしき男性の助けで再起するという話です。現実感はありませんが過剰さがなく見やすい映画です。主演のアンドレア・ライズボローさんが今年2023年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。受賞したのは「エブリシン...

独裁者たちのとき

2023.05.24

た行,

ソクーロフのおとぎ話。さまようヒトラー、スターリン、ムソリーニ、チャーチル…私には2005年の「太陽」以来のアレクサンドル・ソクーロフ監督です。2011年の「ファウスト」がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しているのですが、なぜか見ていません。どうしたんでしょう?独裁者たちのとき / 監督:アレクサンドル・ソクーロフ実...

トリとロキタ

2023.04.01

おすすめ映画, た行,

ダルデンヌ兄弟監督がドキュメンタリ作家の原点に帰ったような劇映画1999年の「ロゼッタ」以降すべて見てきているジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督です。このサイト内では新しい方から「その手に触れるまで」「午後8時の訪問者」「サンドラの週末」「少年と自転車」について書いています。という、ほぼすべてのドラマ作品を見てきた中でもこの「トリとロ...

とべない風船

2023.01.06

た行,

三浦透子、東出昌大主演の丁寧な、でも冗長な映画「CMディレクターとして活躍する宮川博至監督(公式サイト)」の初長編映画です。主演は三浦透子さんと東出昌大さん、脇に小林薫さん、浅田美代子さんという映画です。とべない風船 / 監督:宮川博至CMと映画まったくのたまたま(偶然)ですが、正月休みに「光を追いかけて」という、C...

ドント・ウォーリー・ダーリン

2022.11.14

た行,

2,30分でネタは知れ、残り100分を耐えるつらさ監督は「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」のオリビア・ワイルド監督、主演は「ミッドサマー」のフローレンス・ピューさんという今注目(らしい)の組み合わせの映画です。ドント・ウォーリー・ダーリン / 監督:オリビア・ワイルドつらい……2、30分も見ればネタは知...

ドライビング・バニー

2022.10.04

た行,

バニーキングの正義と社会正義がぶつかる映画でロードムービーじゃないよ…ニュージーランド映画です。監督はゲイソン・サヴァットさん、映画界でのキャリアは30年近くありますが、これが初の長編とのことです。カメラクルーとしてスタートし、2000年代後半に入ってからテレビドラマやCMのディレクターとなり、映画では2009年に短編1本がクレジットされています。そして...

ドンバス

2022.06.09

た行,

映画は最強のプロパガンダ手段2022年の今ではドンバスやドネツクの地名も毎日のように耳にしますが、その地名をタイトルにしたこの映画の製作年は2018年です。2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻(侵略)の4年前の映画です。皮肉なことですが、この戦争がなければこの映画が日本で劇場公開されていたかどうかわかりません。2018年のカンヌ映画祭...

トップガン マーヴェリック

2022.05.27

た行,

トム・クルーズは映画が映画でなくなった時代の最後の映画スターハリウッド超王道! 見事です。2時間10分、あっという間でした。空中シーンでは知らず知らずのうちに拳を握っている自分に気づきます。懐かしさを感じるのに古くない見事と書いておきながらなんですが、特にすごいところがあるわけではありません。物語はハリウッドの定...

とんび

2022.04.13

た行,

昭和ノスタルジーの人情噺で自身の昭和度を測る重松清さんの小説『とんび』の映画化です。中心となっている時代が1960年代から2、30年間の話ですのでいつ書かれたものだろうとウィキペディアを見てみましたら2003年の新聞の連載小説でした。原作を読んでいませんので実際はどうかわかりませんが、映画は昭和ノスタルジーです。自分の昭和度をはかるにはいい映画で...

ドライブ・マイ・カー

2021.08.22

おすすめ映画, た行,

細かすぎて伝わらないと音が加福に言う濱口竜介監督、私個人としても評価は高く、大いに期待する監督のひとりですので批判という意味ではなく言えば、映画としてはちょっとやり過ぎじゃないかと思います。言い方をかえれば、力が入り過ぎている感じがしますし、映画の特質である(と私が思う)直感的にわかる(伝わる)ことがおろそかになっています。それもまあ、本人がわかっていることなの...

ドヴラートフ レニングラードの作家たち

2020.08.03

た行,

美しき長回し、重層的な台詞、再現される1971年のソビエト映画の内容、特に台詞は半分も理解できていないと思いますが面白かったです。DVD化されればぜひもう一度見たい映画です。ドヴラートフ レニングラードの作家たち / 監督:アレクセイ・ゲルマン・Jr.まずセルゲイ・ドヴラートフという作家自体を知りません。その作家の1971年11月7日までの6日間を...

ドクター・スリープ

2020.05.08

た行,

(DVD)スティーブン・キング絶賛!人間臭いところにかな?スティーブン・キングさんがどんなにキューブリック版「シャイニング」を気に入らなく批判しようとも、やはりキューブリック版は映画として傑作だったことを証明するような続編「ドクター・スリープ」です。ドクター・スリープ / 監督:マイク・フラナガンつじつまを合わせなくてはというプレッシャーが強すぎるの...

ドッグマン

2019.08.26

た行,

「ゴモラ」のマッテオ・ガローネ監督、カンヌ主演男優賞、パルム・ドッグ賞なかなか掴みづらい映画でした。「ゴモラ」のマッテオ・ガローネ監督の最新作ですが、その後の「リアリティー」は劇場公開されず、「五日物語 3つの王国と3人の女」は毛色の違うファンタジーで、これを劇場公開するのなら「リアリティー」もしてよというような出来でしたので、ちょっとばかり期待の「ドッグマン」...

ドント・ウォーリー

2019.05.07

た行,

ガス・ヴァン・サント監督らしいスピリチュアルな映画ジョン・キャラハンさん、下の引用画像にもカウボーイのイラストがありますが、自動車事故で胸から下が麻痺し車いす生活を送る(っていた)風刺漫画家です。2010年に59歳で亡くなっています。その半生、自動車事故にあってから立ち直り、風刺漫画家として世に出るまでを描いています。21歳で事故にあい、32歳の時にポートランド...

ともしび

2019.02.06

た行,

なしのただシャーロット・ランプリングを見続ける映画一昨年、2017年のヴェネツィア映画祭でシャーロット・ランプリングさんが主演女優賞を受賞しています。ともしび / 監督:アンドレア・パラオロシャーロット・ランプリングさんの肖像画を90分間見続けるような映画です。映画は物語を語ることを拒否しており、ただひたすらアンナ(シャーロット・ランプリング)を...

友罪

2018.05.29

た行,

過去と現在、友情がなければ友罪は生まれない意識しているわけではありませんが、このところなぜか瀬々敬久監督の映画を続けて見ています。「最低。」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、そしてこの「友罪」です。それ以前には「ヘヴンズ ストーリー」を見ていますが、代表作と言われている「64」を見ていませんので監督についてどうこう語るのもおこがましいのですが、何となくどういう映画...

囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件(DVD)

2017.10.20

た行,

「ローサは密告された」を見た際に、ブリランテ・メンドーサ監督がイザベル・ユペールさんで撮った映画があることを知り、2009年のカンヌで監督賞を受賞した「キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-」とともに借りてみました。この「囚われ人」の元となっているのは、イスラム・ゲリラ組織アブ・サヤフによって、2001年5月にパラワン島のリゾートホテルから20人の観光客が身代金目的で誘拐された事件です。...

ドリーム

2017.10.08

た行,

白人男性を類型化して描いているのが印象的差別と分断の時代、21世紀は後にこう呼ばれることになるかも知れません。日々のニュースには、排除、排斥、ヘイト、テロなどの言葉がやたら目立つようになっています。考えてみれば、映画もそうしたテーマのものが多くなっているようにも思います。もちろん描き方は様々で、さすがに差別を肯定するものは見かけませんが、差別の現実を描くもの、...