ウォン・カーウァイ監督じゃなければ、怒ってました(笑)。それにしても、チャン・ツィイー、美しいし、かっこいいです! チャン・ツィイーを見にいったと思えば、映画のひどさ(笑)をおいても、まあ納得できるでしょう。
徹底したクローズアップ、スローモーション、スチル写真のような構成美、そうしたこれまであまり使ってこなかった(多分)映像美を極めようとしたのでしょう。確かに極めていました、くどいくらいに。
まあ、分かってやっているのでしょうから、いいのでしょうが、いくら何でも飽きますよ。
とは言っても、ところどころに、ウォン・カーウァイ監督らしい、たとえば、イップマン(トニー・レオン)とルオメイ(チャン・ツィイー)が始めて手合わせするシーンに、二人のかすかな好意を漂わせ、キスシーンと見紛うばかりのカットを入れたりと、そんなところは相変わらず少年だなと感じた映画です。