何とも切ないラストですが、1969年、世界中がそういう時代でした。
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2014/11/05
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この映画を字幕で楽しむのは難しいですね。基本、せりふ劇ですし、細かいところでジョークなのかマジなのか分からないと、何をくだらないことを(笑)で終わってしまいます。
1969年、ロンドン北部カムデンタウン。ちょっとエキセントリックな売れない役者のウィズネイルと、その5年越しの友達で同じく売れない役者の”僕”。テレビもなければ冷蔵庫もない、食い扶持はひとつ、職業安定所。演劇学校で勉強して、エージェントと契約したものの、おんぼろフラットを共有する貧乏暮らしの中で、共に酒を飲み語りあい、ドラッグもたしなむという典型的な60年代後半流の青春を送っていた。
「どうやらここには長く居すぎたらしい…」
ある初冬の週末、彼らはロンドンを離れ、ウィズネイルの叔父を頼って、地方へと息抜きの旅に出た。こぢんまりとした、しかし立派な屋敷で、毅然と、趣味よく生活している叔父に接し、”僕”は憧れの気持ちを持つが、ゲイでもある叔父は閉鎖的な田舎暮らしにつきまとう中傷や孤独に耐えかね、アルコールに浸りがちだった。そして、泥酔する彼に迫られかけた時、”僕”は田舎で生きることの都会と変わらぬ困難と畏れを知る……。(公式サイト)
ラスト、僕(ポール・マッギャン)が去ってしまった後のウィズネイル(リチャード・E・グラント)のせりふ、朗々(とも言えませんが)と語っていましたので、多分シェークスピアだろうとは思いつつも分かりませんでしたのでググってみましたら「ハムレット」のせりふだそうです。
何とも切ないラストですが、1969年、世界中がそういう時代でした。
そのシーン、ロケ地は、何となく見たことがあるなあと思いつつも、ロンドンの公園はどこも雰囲気が似ていますのでどうかなあと思いましたが、動物園らしき柵がありましたので確認してみましたら、やはりリージェンツ・パークでした。