これを見ると原作を読みたくなります。映画を見る限り、原作の邦訳題名「悪童日記」どうかと思いますが…
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アゴタ・クリストフ「悪童日記」、漠然とその存在を知っている程度ですので、これを機に読んでみようと思います。「ふたりの証拠」「第三の噓」と三部作になっているとのこと、確かに映画でも続きが見たくなります。
映画「悪童日記」予告編 アゴタ・クリストフのベストセラー小説を映像化
アゴタ・クリストフさんがどこの作家かも知らずに見ましたので、ナチスの収容所や赤旗を翻してやってくるソ連軍のシーンなどを見て、戦中戦後のポーランドの話かと思っていましたら、舞台はハンガリーとのことです。確かに、何となく言葉に馴染みがない感じはありました。
原作では、ふたりの名前はおろか、時代も場所も特定して書かれているわけではないらしいですね。収容所やユダヤのことはどう書かれているんでしょう? ヤーノシュ・サース監督の解釈なんでしょうか?
といった感じで、原作への興味はわくのですが、映画としてどうかと言われると、特別際立ったところもなく、もう少し独自なものをとは思います。
特に、日記の存在が途中から曖昧になってしまっていますし、もっとも肝心な、ふたりの悪事、それも究極の悪事なわけですから、その行為が納得できるだけの何かがあってもいいような気がします。もちろん淡々ととんでもないことが行われるということなんでしょうが、やはり映画的な説得力がないと、こうした映画はつまらなくなります。
原作にどう描かれているのか読んでみないと分かりませんが、過酷な日々の繰り返しの中で、ふたりに何が起きていくのか、冷めた悪意のようなものが蓄積されていくことはないのかなどなど、迫るべきところは多いのではと思います。
ああ、そう言えば、独自といえば、不思議なと言いますか、何となく違和感のある音楽がたくさん流れていました。ドゥドゥドン〜みたいな…。
とにかく、原作を読んでみましょう。
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