ゲームボーイ世代&ロスジェネ世代の冷ややかなる憂鬱映画
「『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞した新鋭・長久允監督の長編デビュー作(映画.com)」との紹介コピーですのでかなり期待度は高かったのですが…
公式サイトをみてから見に行けばよかったです(笑)。引用の画像もそうですが、見ていれば多分見に行っていないでしょう。実際、見てからもう1週間ほどになりますが特別書こうと思わなかったということです。ですので、以下大したことは書いていません(多分)。
それにしても大人の俳優陣がすごいなあとちょっと驚きながら見ていたのですが、長久允監督というのは電通のCMプランナー(社員?)なんですね。製作にクレジットがありましたので会社自体がバックアップしているということなんでしょう。仕事の一環だんでしょうか?
物語自体は親を亡くした子どもたち4人がバンドを組んで…、って、そんなことをマジに書くような映画ではなく、やろうとしていることは、クラシックゲーム風の映像や物語の進め方で映画を作り、テーマ的には未来なき子どもたちにそれでも頑張れやということかと思います。
長久監督は1984年生まれとのことです。時代や世代表現で人を切り分けるのもどうかとは思いますが、割とわかりやすいこともありますのであえてやりますと、ゲームボーイ発売が1989年、失われた10年の始まりが1992年ということからすれば、「ゲームボーイ世代」であり、多感な子ども時代に「失われた10年」を体感しているということになります。
映画の中で描こうとしている「子どもたちの冷めた憂鬱」の源がわかるような気がします。
長久監督自身の子ども時代を描いていると考えればいいのかも知れません。多分、今の子どもたちは賢い分、もっと従順でしょう。
映像の特徴であるクラシックゲーム風の作りや8ビットカラー(的)に加工された映像にも既視感は強く、風変わりな映画ではあっても、新人監督の登場といったインパクトはあまり感じられず、おそらく日常の仕事の範囲内であろうと思われます。
2017年のサンダンス映画祭のショートフィルム部門でグランプリを受賞した「そうして私たちはプールに金魚を、」が vimeo にアップされています。公式サイトもありますね。
こちらのほうが面白いですね。
「リトルゾンビーズ」の方は2時間ありますが、ちょっと持たないです。30分、んー、私には15分くらい(ペコリ)です。
今後、おそらく映画に絞った活動ということにはならないとは思いますが、また新しい感覚での作品を期待します。
アナと世界の終わり [Explicit] (オリジナル・サウンドトラック)
- アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
- 出版社/メーカー: UMGRI Interscope
- 発売日: 2018/11/23
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る