愛とセックスと妄想のカオス…
グレッグ・アラキ監督、ロサンゼルス生まれの日系三世の監督です。現在64歳、ウィキペディアなどを読みますとインディ系ではかなり著名な監督さんのようですがまったく知りませんでした。この「ノーウェア」は1997年の映画で、ティーンエイジ・アポカリプス三部作と言われる他の「ドゥーム・ジェネレーション」「トータリー・ファックド・アップ」とともにデジタルリマスター版として再公開です。
愛とセックスと妄想のカオス…
映画の内容はティーンエイジャーの愛とセックスと妄想が入り乱れたほとんど現実的ではないものですので物語的には意味はなく、その点では終末感漂うカオスな映画です。ただ、過激さという点では、レイプや暴力シーンはあるものの生々しさはありませんし、現在感覚からしますと過激という言葉は浮かんでは来ずにややコメディっぽく感じられます。
予告編をみればこんな感じというのがわかります。デジタルリマスター版のトレーラーです。
※スマートフォンの場合は2度押しが必要です
下が1996年のトレーラー、30年前はこういう映像で見ていたんですね。
※スマートフォンの場合は2度押しが必要です
物語を知りたい方はウィキペディアの英語版をどうぞ。詳しく書かれています。
人物へのクローズアップカットがとても多く女性も男性もみな美しいです。色彩感覚はポップですし、音楽も当時の最先端っぽい感じがありますので、映画だけではなく音楽やファッションを含めたアートっぽいニューカルチャーの印象です。
2015年にファッションブランドのKENZOがその年のウィンターキャンペーンの映像制作をグレッグ・アラキ監督に依頼したらしくその動画があります。「Here Now」という短編映画でこの「Nowhere」の直後を舞台した続編ということらしいです。
Dailymotion の動画はオートスタートが解除できないようですのでページ表示とともにスタートしてしまいます。それに放っておくとどんどん次の動画に移っていってしまいます。
なお、今回の劇場公開は「ノーウェア」と「ドゥーム・ジェネレーション」だけで「トータリー・ファックド・アップ」は公開されていませんでした。