そんなには褒めないよ。映画評

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東京公園/青山真治

監督はどこへ向かうのでしょう?

2011/07/10

青山監督、4年ぶりですか…。きっと、何か気持ちの大きな変化があったんでしょうね。特別、青山監督を気にかけているわけではない私でさえ、随分雰囲気が変わったと感じます。

そこらあたりの変化については詳しい方におまかせするとして、思い入れもなく見た感想は、とてもうまくできた映画だと感じました。特に脚本がよくねられているように感じます。

登場人物やそれぞれの出来事は、ひとつひとつ取り上げてみると、虚構と嘘っぽさの微妙な線上にあるようなことばかりで、一歩間違えば、あるいはダサい監督であれば(笑)、席を蹴っているようなことになりかねません。それを「公園」というキーワードで、うまくまとめています。

「公園」というのは、日常に一番近い非日常(の入り口)みたいなところがあり、それをうまく使って物語を進めています。正直なところ、あまり好きな監督ではないのですが、この映画を見ると、とても力のある監督であり脚本家であると感じます。それぞれにカットにも妥協のなさを感じます。

三浦春馬は、TVのトーク番組か何かで見たきりですが、深みはなくとも自然体でよかったです。小西真奈美は、結構良かったんですが、もっともっと良いところが引っ張りさせたような気がします。まあバランスを考えれば、彼女の映画ではないわけですから、程よいところでしょうか。

榮倉奈々は、一番難しい役どころだと思いますが、それゆえに頑張りすぎてました。というより、この点においては、脚本に問題があるのかも知れません。たとえ恋人を亡くしているとはいえ、あの年齢とあのキャラクターで、美咲(小西真奈美)の光司(三浦春馬)への思いを看破しているというのは、ちょっと無理があります。

ということで、毒のない青山真治はどんなものでしょう?

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