そんなには褒めないよ。映画評

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裏切りのサーカス/トーマス・アルフレッドソン監督

美しきシャッフル編集とたゆたう横移動カメラによって醸し出される不思議な浮遊感を堪能する映画ってことでしょうか

2012/05/07

ちょっとばかりやり過ぎですよ、トーマス!と言いたいですね。いくらミステリアスさや重厚さの演出だとしても、スクリーンを眺めつつ物語として再構築できないほどに時間や場所をシャッフルして編集してしまっては、次々に切り替わるシーンの関連づけに四苦八苦させられ、犯人(二重スパイ)探しがおろそかになる本末転倒の謎解き映画になってしまいます。

物語を正しく理解することに躍起になれば、かなりストレスがたまるでしょう。特に、字幕を読みながらでは、誰が誰なのか、今がいつなのか混乱すること必至です。ゲイリー・オールドマン)が調査していくことが軸になっていますが、考えてみれば、その4人の描写なんてほとんどありませんし、一体誰が?!といった緊迫感を演出するようなシーンも全くありません(だったと思います)。じゃ、128分、いったい何が映し出されていたのでしょう? よく分かりません(笑)。まあ、「ぼくのエリ 200歳の少女」と同様に不思議な映画ですね。その気になれば、どんな監督だって、スパイ映画らしく、もっとうまく緊迫感を出すことは出来るでしょうから、あえてそれをやっていないと考えるべきかも知れません。

美しきシャッフル編集とたゆたう横移動カメラによって醸し出される不思議な浮遊感を堪能する映画ってことでしょうか(ホントか?)…。

まあそれはともかく、DVDが出れば、止めて、巻き戻して、このカットとここが続いているのかなどと、あらためて楽しんでみようかと思います。これまた、前作の「ぼくのエリ 200歳の少女」と同じように…。

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