あらためてDVDを見てみたら、とんでもなくいい映画だと再認識した。「トム・アット・ザ・ファーム」が待ち遠しい。
あらためてDVDで見てみましたら、劇場で見た時とはまた違った発見、と言いますか、ああこうだったのかと違った見え方がしました。多分、GID-Gender Identity Disorder(現在はGD-Gender Dysphoria)やトランスジェンダーに関する知識を多少身につけたからでしょう。
公式サイトもまだ生きていますね。
公開されていたのがちょうど一年前、こんな感想を書いています。
「わたしはロランス/グザヴィエ・ドラン監督」フレッドのスザンヌ・クレマン、可愛いですし、無神経なおばさんにキレるシーンは最高です
「絶賛はしませんが、…」なんて書き出しには、笑ってしまいますが、結構インパクトを感じながら何かひとこと言いたかったんでしょう。さらに「オリジナリティを感じません」なんて、相当に偉そうですが、多分、器用さがちょっとばかり鼻についたんだと思います。音楽の使い方や考えすぎの構図は確かに多少のやり過ぎ感はありますが、「マイ・マザー」を見た今では、それらも溢れ出る才能の成せるわざと思えます。
レストランでのランチでフレッドがキレるシーン、これはやっぱり最高です。拭わなくちゃいけないほどの涙を流してしまいました。
スタンダードサイズの画面が生きていることもあらためて感じます。たとえば、ビスタであれば、ロランスとフレッドのツーショットでおさまってしまうところを二人のセリフに会わせ頻繁にカメラを振っています。激しい二人のやりとりが増幅されます。
グザヴィエ・ドラン監督、まもなく新作の「トム・アット・ザ・ファーム」が公開されます。東京は10月25日から、名古屋は11月22日からシネマテークです。楽しみですね。