高慢と偏見とゾンビ

原作の良さにつられてみた映画に良作はない、の定説でいけば原作本に大いに期待?

高慢と偏見とゾンビ??

タイトルを見たときには、B級ねらいのキワモノ(ちょっと使い方が違う?)か?と思ったのですが、何と同タイトルの原作小説があるということで、それも公式サイトによりますとベストセラー本らしく、原作も読んでみなくっちゃいけませんし、何はともかく、まずは映画ということになりました。

こういう、普通考えられない、とんでもないものをくっつけてしまうセンス、好きですね。期待は高まります。

高慢と偏見とゾンビ/バー・スティアーズ監督

英国で最も偉大な作家の一人ジェイン・オースティン。なかでも〝恋と人間関係に悩んだ時のバイブル〟として読み継がれているのが、「高慢と偏見」だ。そのロマンスの傑作にミックスされたのは、ゾンビがはびこる終末世界。原作小説「高慢と偏見とゾンビ」は、またたく間に全米でミリオンセラーを記録。その後、20カ国語以上に翻訳され、200万部超を売り上げた。(公式サイト

あっちゃー…。ゾンビなんていらんやん。

これじゃ、ジェイン・オースティン『高慢と偏見』のあらすじ映画にゾンビを登場させてるだけやん。

との残念感の反面、原作小説はどうなんだろうと、逆に興味が湧いてきます。原作の良さにつられて見た映画に良作はない、は定説(ホントか?)ですので、逆に考えれば、この原作本は大いに期待できることになります。

早速図書館に予約しました。

で、映画ですが、やたら大きな音で驚かすといった、たとえば、ダーシー(サム・ライリー)が危機一髪の時、エリザベス(リリー・ジェームス)がライフル銃の一発でゾンビの首をぶっ飛ばすといった場面(があったかどうか記憶にない)の時、バーン!という大きな音と不意をついてびっくりさせる、いわゆるあの手法が頻繁に使われており、驚きはしても、その後一瞬にして冷めるという、あの感覚を存分に味わえる映画となっていました。

と、まあ、もうちょっとひねってよとか、もうちょっとお馬鹿さを入れたらとか、せっかく「高慢と偏見とゾンビ」なんだからゾンビをいかしたらとか思いながらの鑑賞でした。

でも、こうは書いていますが、まんざら悪い映画ではありませんので(いまさら遅い!)、どうぞ何もすることがなく、時間を持て余した時にでも、ごゆっくりご覧ください。(なんだ!?)

プライドと偏見 (字幕版)

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高慢と偏見 (中公文庫)

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