イーサン・ホークの生歌もいけますが、さすが本人のはすごい!
イーサン・ホークが、劇中、生歌で「My Funny Valentine」と「I’ve Never Been In Love Before」を歌っています。
Youtubeで本人のものを聞いてみますと、さすがに、あらら…とは思いますが、映画の中では感動もし涙も流れます。
Chet Baker – My Funny Valentine – YouTube
Chet Baker: I’ve Never Been In Love Before – YouTube
監督:ロバート・バドロー
1950年代のウエストコースト・ジャズシーンを代表するトランペッターにしてシンガーのチェット・ベイカー。甘いマスクとソフトな声で多くのファンを魅了したが、麻薬に身を滅ぼし過酷な日々を送っていた・・・。本作は一人の天才ミュージシャンの転落と苦悩を描くとともに、ある一人の女性との出会いによって再生する姿を描いたラブストーリーである。(公式サイト)
伝記映画というわけではなく、ある一時期、ドラッグのせいでどん底まで落ち、そこからカムバックするまでの数年を脚色して描いているようです。
脚色というより、恋人ジェーンも創作のようですので、オリジナルストーリーと言ったほうがいいかもしれません。
映画は、イタリアで、ドラッグのせいでしょう、チェット・ベイカーが収監されているところから始まり、アメリカからやってきた映画監督に救い出され、本人が主役の映画に出演するという、何ともややこしい入り方をしています。
その映画で、相手役のジェーン(カルメン・イジョゴ)と出会うという展開ににするためなのでしょうか、ただ、これがあまり成功しているとは思えず、もっとシンプルに描いてくれれば、イーサン・ホークの熱演も生きたのにと思います。
その映画の話もそうですが、時折挿入されるモノクロの過去の映像も中途半端で集中を切らせます。
正直、これは「AMY エイミー/アシフ・カパディア監督」のようなドキュメンタリーで見たい人物です。