悟った大人の映画というべきか?
オタール・イオセリアーニ監督、前作の「汽車はふたたび故郷へ」を見ているのですが、あまりはっきり記憶していません。
ジョージア(旧グルジア)出身の監督で、ウィキには「旧ソ連下で公開禁止であったため、1979年にフランスに移住」とあります。亡命ではなく移住なんですね。政治的迫害を受けていたということではないのでしょうか。
作品も、1961年からリストアップされていますが、どういった理由で公開禁止だったのでしょう?
監督:オタール・イオセリアーニ
現代のパリ。アパートの管理人にして武器商人の男。骸骨集めが大好きな人類学者。ふたりは切っても切れない縁で結ばれた悪友同士。そんな彼らを取り巻くちょっとユニークな住人たち──覗きが趣味の警察署長、ローラースケート強盗団、黙々と家を建てる男、没落貴族、気ままに暮らすホームレス、そして、お構いなしに街を闊歩する野良犬たち。(公式サイト)
個人的にはかなり苦手な映画ですね。
寓話的というのか、考えないといけない映画というのか、まあ、観念的ということです。
いろんなことが起きますが、すべてに意味がありそうで象徴的に感じられます。ユーモアも皮肉も微妙すぎて分かりにくいです。
でも、作る側はさほど意味など考えておらず、映画として面白いだろうということをやっているのだと思います。
まあ、肌に合わないということにつきます。ちなみに、原題は「冬の歌 CHANTD’HIVER」とのこと、何を思って「皆さま、ごきげんよう」なんでしょう?
「汽車はふたたび故郷へ」はそんなに悪くなかった印象なんですが、悟っちゃいましたかね。