そんなには褒めないよ。映画評

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アリーキャット

(ちょっとネタバレ)窪塚洋介×降谷建志は面白く、端役でも柳英里紗は高評価

2017/07/17

窪塚洋介さんは魅力的な俳優ですね。

やや影のある危なさでしょうか。

ただ、結構見ている割には、印象に残っている映画は未だに「ピンポン」あたりか、TVドラマでいえば「池袋ウエストゲートパーク」、最近見た「沈黙‐サイレンス‐」のキチジローは、うまく使ってもらっていないからなんですが全く良いところがなかったです。

地の個性が強く出過ぎているからでしょうか、何を演っても窪塚という印象ではあります。 

監督:榊英雄

野良猫(alley cat)のように街の片隅でひっそり生きる男。ひょんなことからバディとなった男と一緒に、一人の女を守るために奮闘し、アツイ想いを取り戻していく物語。闇社会に絡んだクライムサスペンスの要素を持ちつつも、人生に躓いた人間の再生が描かれている。(公式サイト)

予告編での降谷建志さんとの掛け合いがいわゆるバディムービーっぽい雰囲気で、結構面白そうということで見てきました。

んー、Vシネマですかね。

すべて「やや」付きですが、(いわゆる)男性向けの裏社会系、出て来る女性は風俗系、だけどベースは人情系みたいな感じです。

マル(窪塚洋介)の飼い猫が迷子になり、その猫をリリィ(降谷建志)が保健所から貰い受け二人は知り合います。互いに自分の猫だと今どきのきつい言葉で言い合いますが、このあたりはややコメディタッチで進み面白いです。

マルはボクサー崩れで今は警備員のアルバイト、たまたまストーカーに付きまとわれているという冴子(市川由衣)の個人警備の仕事を受け、事件に巻き込まれていきます。

このあたりの出だし30分位は、マルとリリィの軽いノリの関係やミステリアスな冴子の存在、そして冴子につきまとう玉木(品川祐)の危ない存在が結構面白かったのですが、冴子の過去が語られ始めてからは、正直かなり鬱陶しい話になり、それまでゆったりしていていいんじゃないのと思っていたリズムが逆にダラダラと感じられ始め、さすがにピストルが出たり、政治家周辺のチープな人物像が出て来るに及んではもったいないなあと思い始めてしまいました。

こんなに物語をつくらなくても、窪塚洋介&降谷建志でもつと思いますよ。

市川由衣さんはミスキャストですね。思い切りがなさすぎます。別に裸が見たいわけではありませんが、あの役、ブラジャー着けてちゃ変でしょう。というよりも撮り方が下手です。

冴子の友人の瑞希を演っていた柳英里紗さん、私には結構評価の高い俳優さんで、この俳優さんが冴子ですよ。

って、勝手な話は置いておいても、もう少し物語をシンプルにして、それぞれの人物を生かした方がいい映画になるような気がしますし、出だしの30分や車の中のカットや間合いのとり方をみても、そういう作り方をするほうが向いているように思います。

ああ、余計なことですが、榊英雄監督のことです。

見た感じ制作費やスケジュールも厳しそうですので大変だとは思いますが、でもこういう映画が少なくなってきていますので期待はしています。

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