森七菜さんの名前で見てみたものの、そもそも俳優で見せる映画ではなかった
森七菜さんが出ていなければ目にも留めていないでしょう。長久允監督の映画は「ウィーアーリトルゾンビーズ」を観ていますが、しょうもない映画でした(ゴメン…)。

ネタバレあらすじ
観なくてもよかったですし、森七菜さんじゃなくてもいい映画でした。
一定の層には受けると思いますが、今劇場へ足を運ぶような層には難しいんじゃないでしょうか。配信でいいと思います。
映画の話としては、親の虐待に耐えかねた宗教二世のじゅじゅ(森七菜)がトー横で様々なトー横キッズと出会って自らもトー横キッズと化し、妹を親の元から助け出すために売春で1000万円稼ぐも、親友と思い一緒に売春してきた三つ葉(アオイヤマダ)がホストに貢いでパーになってしまったために三つ葉を殺し(死んでいないかも…)、助けてと呼んだトー横の仲間にクスリを飲まされてレイプされてトー横に放置されたという話です。
ラストはじゅじゅ、三つ葉、そして自殺したリス(曽田陵介)がトー横を見下ろす高級ホテルのスイートルームで戯れる幻(誰が見たかは不明…)シーンで終わります。
それにしてもまあ思いつくままにあれこれ突っ込みましたね。
宗教二世、親の虐待、トー横キッズ、リスカ、パパ活と称する売春、ホスト狂い、ドラッグ、オーバードーズ、自殺、炎上(ネットではなく本物の放火でした…)、ひとつだけでも1本の映画ができそうな社会問題ですが、それをすべて突っ込んでいるわけですからその程度も知れたところではあります。
長久允監督
ただ、そもそもリアルに撮ろうという意志はなく、じゅじゅのナレーションやテキストアニメーションで説明的に話を進めていますし、映像もリアル(に感じられるもの…)ではなく、ほぼすべて何らかの加工がされています。
じゅじゅが初めてトー横に行くシーンは VFX のクロマキーじゃないですかね。そんなこんなで新しいかどうかはわかりませんがあれこれいろんな映像処理がされています。
映画のつくりは、ものごとの表層をテンポよく映像処理や言葉でつないでいく手法です。
長久允監督はもともと電通の CM プランナー(社員)だったと思いますが今はどうなんでしょう。と、ググってみましたらこんな本を出しています。
脚本のハウツー本でしょうか。出たばかりですね。それに電通を辞めたわけではなさそうです。
長久允監督の映画は2019年、7年前ですね、「ウィーアーリトルゾンビーズ」という、今では内容も画もまったく覚えていない映画を観ています。
このタイトルにこのビジュアルで、なぜ観ようと思ったんでしょうね(笑)。
森七菜さん
なぜこの映画を森七菜さんの名前で観ようと思ったかは NHK のドラマ「ひらやすみ」が記憶に残っていたからです。誰だ?! この娘は? とびっくりしてそのまま最後まで見ました。
テレビはニュースくらいしか見ませんが、このドラマの時間帯は生活リズムの中でポチッとスイッチを入れてしまうタイミングになり、他には「作りたい女と食べたい女」「バニラな毎日」「替え玉ブラヴォー」を最後まで見ました。スイッチを入れてたまたまやっているものに興味を持てればそのまま見るという感じで、特別注目しているということではありません。
で、その「ひらやすみ」のときにそう言えば実写版の「秒速5センチメートル」の森七菜さんもよかったなあと思い出したということです。
森七菜さんを初めて見たのは岩井俊二監督の「ラストレター」です。この映画では松たか子さんの子ども時代と子どもの二役をやっています。これもなかなかよくって、松たか子さんの現在シーンからフラッシュバックに変わった瞬間にまさしく松たか子さんの子ども時代だと違和感なく感じた記憶があります。
という森七菜さんですが、この「炎上」ではその良さも出せず終わっています。というより、そういう映画ではありませんね。そういうというのは俳優で見せる映画のことです。
いい映画、いい監督に出会えるといいですね。