邦題がホラー映画なんだけどそれでいいの?
映画.com で点数が低いと逆に気になります。それにベネディクト・カンバーバッチさん主演なのに、ということで見た映画ですが、なるほどね…(笑)。

カラスは男の自責の念とみた(笑)
面白いとか面白くないとか、良いとか悪いとか以前に映画の目指しているところがよくわからないですね。
現実と妄想とフラッシュバックが入り乱れる映画でその入り乱れがなぜ起きるのか映画を見終えてもわかりません。
結局、突然妻を失くした男(ベネディクト・カンバーバッチ)の現実の狼狽ぶりと男の見る妄想とファラッシュバックということなんですが、妄想は一貫して悪魔的なカラスに襲われるシーンばかりです。
なぜカラスかは男が書いているグラフィック・ノベルの物語がカラスだからなんですが、なぜ愛する妻を失って悪魔的なカラスなのかがよくわかりません。
私は男が妻を殺したというのがオチだなと考えながら見ていました。そう考えれば結構腑に落ちるシーンがありました。
まあそれはなかったのですが、ただ現実に殺していなくても、男は家で仕事をしているわけですから、妻が専業主婦だとすれば始終家にいてあの仕事への入れ込みようであれば妻のほうが精神的にまいります。実際、映画冒頭のシーンは、幼い子ども二人とともに残されて家事や子どもの世話が全くわからなくパニックになるところから始まります。
ですので、妻の死で初めて自分がなにもやってこなかったことを知り、精神不安定になっていく男の自責の念がカラスとなって現れているのかなと思ったわけです。妻の自殺ということもあり得ますね。
どうやらそれも違っていたみたいで、映画終盤にグラフィック・ノベルの完成記念パーティーが開かれており、その本のワンカットがカラスに抱かれる男と子ども二人でしたので、多分映画はグラフィック・ノベルそのものということが正解なんでしょう。
ラストシーンは海辺で妻の遺灰を散骨していました。火葬なんですかね。
感想、考察。原作とは違う話かな…
原作があります。翻訳本は出版されたばかりですのでタイアップですね。
Amazon の解説には「ハン・ガンが「奇妙なぬくもりと美しさを秘めている」と称賛した作品」とあります。映画には「奇妙」さはあっても「ぬくもりと美しさ」はないです。それにあらすじには
妻を突然亡くした夫と幼い息子たち。喪失の重みが沁みこむロンドンのフラットに、奇妙な“話すカラス” が現れ、こう告げる──おまえがおれをいらなくなるまでここにいる。喪失の混乱のなかで始まった、カラスとの不可思議な生活。やがて彼らが見出す「悲しみ」のほんとうの姿とは。
(Amazon)
なんだか映画とは違う話みたいです。
ディラン・サザーン監督はミュージックビデオやテレビの仕事がほとんどの方で劇場映画は初めてかあっても少ない方です。
スクリーンサイズがスタンダードくらいの狭いサイズでしたがあまり効果的じゃないです。カラスも人が入っているみたいできれいじゃないですし、映像のトーンもサスペンスっぽいトーンですし、実際、急にドンドンとか音で驚かしていましたし、ちょっとセンスがよくわかりません。
それに邦題も「フェザーズ その家に巣食うもの」ってホラー映画のタイトルですね(笑)。