初監督作品とのオドレイ・フーシェ監督、なぜ日本で撮ったのか気になり見てきました。多分、「孤独死」、フランス語に何と訳されているのか分かりませんが、この言葉に惹かれたのでしょう。
ウィキによると
監督のオドレイ・フーシェがフランス国立映画学校ラ・フェミ(La Fémis)在学中に執筆し、コンクールに入賞した脚本を卒業作品として自ら映画化した
とのこと、1981年生まれの32歳くらいですか…。偶然ですが、直前に見た「愛について、ある土曜日の面会室/レア・フェレール監督」と同じですね。
全体的には、真摯な感じで印象は悪くないのですが、さすがに「孤独死」自体への踏み込みもあまく、俳優たち、デボラ・フランソワ、西島秀俊、阿部寛に助けられている感じです。
ただ、フランス人のフーシェ監督には日本の社会がこう見えるのか、あるいは結果として生まれただけなのかは分かりませんが、どことなくしらっとした、喪失感を感じさせる空虚な風景が印象に残ります。
「孤独死」なんて、日本って国は、ヨーロッパから見たら本当によく分からない不思議な国なんでしょうね。