ルッツ 海に生きる

2022.07.05

ら行,

時代の波に抗うことの意味を問う監督のアレックス・カミレーリさんは本人が生まれる前に両親がアメリカに移住したマルタ系アメリカ人です。ですので、おそらく自らのアイデンティティに向き合うことから生まれた映画だと思います。地中海のマルタ島でルッツという伝統の木造小型船で漁をする青年の苦悩を描き、本人名で青年を演じたジェスマーク・シクルーナさんが昨年202...

流浪の月

2022.05.13

ら行,

文の非実在感は女の妄想か2020年の本屋大賞の凪良ゆう著『流浪の月』の映画化です。主演は広瀬すずさんと松坂桃李さん、共演は横浜流星さん、多部未華子さん、趣里さんといったところです。流浪の月 / 監督:李相日真実は誰にもわからない15年前の女児誘拐事件の加害者と被害者がその15年後に再会するという映画です。ただ映画...

ルクス・エテルナ 永遠の光

2021.01.26

ら行,

ギャスパー・ノエ監督、画を点滅させるも心は点滅せずサンローランのアートプロジェクト「SELF」の一環として制作された映画とのことです。監督本人がインタビューで、サンローランのクリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロさんから「何か一緒に作品を作りませんか?」と提案されたと語っています。ルクス・エテルナ 永遠の光 / 監督:ギャスパー・ノエサ...

ルース・エドガー

2020.06.11

ら行,

よい黒人は受け入れられ、わるい黒人は排除されるなんだかわかりにくい映画だなあと思いながら、考えがまとまらず、はや3日経ってしまいました(笑)。わかりやすい映画を望んでいるわけではありませんし、この映画の場合、テーマは明快ですし描いていることはわかるのですが、描かれるのは今現在起きている現象面だけですので、言葉で語られるその背景とどうしてもうまく繋がりません。...

ルームロンダリング

2018.07.10

ら行,

シリーズ化必至か? 連載漫画的な今どきの物語。ルームロンダリング。そもそもそんな言葉はないのに、何となくその意味を知っているような気がしてきます。そんな仕事が存在するとは思えないのに、何となくあるかもしれないと思えてきます。公式サイト / 監督:片桐健滋「企画」としては成功でしょう。と、あえて括弧付きにしたのは、この映画が、「TSUTAYA CRE...

ルージュの手紙

2017.12.28

ら行,

人生、「生」があれば「死」がありますチケットを購入する時、ルージュの伝言って言いそうになりました(笑)。そのあたりを狙ったのかも知れませんが、このタイトル付け、よくないですね。確かにラストに「ルージュの手紙」は出てきますが、それは映画の核心をついているものじゃないでしょう。と、私は思いますがどうなんでしょう。それにしてもカトリーヌ・ドヌーブさん、美しくも堂々...

るろうに剣心/大友啓史監督

2015.07.29

ら行,

佐藤健くんの、首から上を少し前に倒しての流し目線がいいですね。ファンになりそうです(笑)。今年の初めだったと記憶していたのですが、ググってみると、昨年2月だったのでしょうか?テレビで、佐藤健くんが台湾で大人気という話題を見て、その時の佐藤くんの照れくさそうな振る舞いがなかなかの好印象で、「へぇー」と思いつつ、「るろうに剣心」でも見てみようと思ったのがきっかけで...

ルーシー/リュック・ベッソン監督

2014.09.09

ら行,

どうしちまった!? リュック・ベッソン!と、思わず声も出そうなくらいのビックリ映画でした。LUCY/ルーシー (吹替版)発売日: 2017/04/19メディア: Prime Videoどうしちまった!? リュック・ベッソン!と、思わず声も出そうなくらいのビックリ映画でした。映画『LUCY/ルーシー』 予告リュック・ベッソン監督に理屈をこねさせてはいけないとあ...

ルルドの泉で/ジェシカ・ハウスナー監督

2012.03.03

ら行,

奇跡という究極のドラマを扱いながら、そのドラマ性に頼ることなく、それをめぐる人間を抑制された手法で丹念にとらえ、様々な感情を浮かび上がらせることに成功しているとてもいい映画でした。固定カメラによる安定した映像とゆったりしたカメラワークが、見る者に様々な想念を呼び覚まさせます。ルルドの泉でジェシカ・ハウスナー監督、公式サ...

ルイーサ/ゴンサロ・カルサーダ

2011.04.27

ら行,

で元気になるラテン系の映画はいいですね。話はシリアスなのに、どこか楽天的で落ち込まないですし、一生懸命ではあっても、頑張ってる感じではないですし、癒されますね。https://www.youtube.com/embed/o86dIqBu3-Qただ、前半は少しかったるく、行き先が見えない感じがします。中盤に入り、ルイーサが物乞いを始め、...

ルドandクルシ、第9地区/最近のDVD

2010.10.15

ら行,

ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価ラテン系ひとことで片付けてはいけませんが、まさしくラテン系です(笑)。それにしてもこの軽快なテンポは、どんなに内容がつまらなくても(そんなことはないですよ)全く飽きません。面白いです。機関銃から発射されるように皆が皆喋りまくります。スペイン語の語感から来るのでしょうか、言葉が映画のリズムを作ってい...