この映画が製作されていれば、あるいはその後のSF映画の流れも変わっていたのかも…
先週「リアリティのダンス」を見、こちらも見ておくかと何の情報も入れずに行きましたら、ドキュメンタリーと言いますか、ホドロフスキー監督の未完の大作「DUNE」を本人のインタビューや絵コンテのアニメ化映像などで構成した映像作品でした。結構面白かったです。
それにしても、あの厚さ30センチ(20センチかな?)もあろうかという「DUNE」の企画書、すごいですね。もう完成しているみたいなものです。
予定されたキャスティングもすごいです。サルバドール・ダリ、アマンダ・リア、ミック・ジャガー、ウド・キア、オーソン・ウェルズ、デヴィッド・キャラダインの名前が並んでいます。ダリやオーソン・ウェールズを口説き落とすあたりの話が面白いです。
1975年と言えば、あの「スターウォーズ」も脚本が完成して撮影に入ろうかという頃ですから、こうした壮大なSF大作に対して、何かしら時代の要求のようなものがあったんでしょう。
で、結局、この企画は撮影にも入れなかったようで、この企画と関係があるのかないのかよく分かりませんが、後にデヴィッド・リンチ監督によって「デューン/砂の惑星」が制作されています。