綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃないの… 綾瀬はるかさんの名前を見てポチッとしましたが、「こちらあみ子」の森井勇佑監督でしたか。なにせ、その映画、酷評していますので…。ルート29 / 監督:森井勇佑綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃない…綾瀬はるかさんを見に行ったのに、という言うわけでもありませんが、このトン...
ギヨーム・ブラック監督、どこへ行く… 知る人ぞ知る(笑)ギヨーム・ブラック監督です。この映画が最新作になるようですが、わずか40分のドキュメンタリーです。リンダとイリナ / 監督:ギヨーム・ブラックギヨーム・ブラック監督どこへ行く…初ギヨーム・ブラック監督がこの映画ですとこれでさようならかもしれませんね(ゴメン…)...
ホラーパターンドラマで描くオーストラリア ワーホリ サスペンス(意味不明)… 「アシスタント」のキティ・グリーン監督、長編劇映画第2作です。1年前に見たばかりなのにもう2作目? と思いましたら「アシスタント」は2019年の製作でした。そのレビューを読み返してみましたら、製作年とともに日本の劇場公開のタイミングが悪いとまで書いていました。忘れるのが早い(涙)...
音楽映画だと思ったら、ギャング映画だった… ファティ・アキン監督は「クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜」という音楽映画を撮っていますし、趣味は DJ Superdjango としてクラブに出演することという話もあり、音楽映画だろうと思って見に行きましたら…RHEINGOLD ラインゴールド / ファティ...
法廷劇と思いきや、夫婦間のジェンダー観トラブル、いや実は… 昨年2023年カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作です。監督はフランスのジュスティーヌ・トリエ監督、45歳くらいの方です。過去には短編と3本の長編がありますが、日本での公開はこの映画が初のようです。落下の解剖学 / 監督:ジュスティーヌ・トリエ推測、憶測、そして妄...
結局、客の男を描いているだけじゃないのか… 現実の小説家が新作のために2年間娼婦として働き、その実体験を書き綴ったという小説『La Maison』の映画化です。映画がどうこう以前に、その小説家の行為自体が問題にされたり、描かれる性行為のシーンに注目がいったりしますので、映画としては評価が難しい映画です。オートフィクション『...
よくできた再現ドラマで終わらないために… ドナルド・トランプが大統領に選ばれた選挙(2016年…)にロシアが介入したのではないかという報道は記憶していますが、この映画のような事実があったことは知りませんでした。日本の大手メディア、特に新聞は報道していたのでしょうか。リアリティ / 監督:ティナ・サッターChatGPT にき...
男の意地の後始末をするのは、あるいは、させられるのは女の意地… スペインのロドリゴ・ソロゴイェン監督です。前作の「おもかげ」を見たとばかり思っていましたので目についた映画ですが、見ていませんでした。きっとチラシの画像が印象に残っていたんでしょう。ですので、ロドリゴ・ソロゴイェン監督、初めてです。理想郷 / 監督:ロドリゴ・ソロゴイ...
オペラの映画化で一番やってはいけないパターン この映画の配給会社は映画の内容を偽って売ろうとしているんじゃないかと思っちゃいますね。不当表示に引っかかりませんかね。ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌 / 監督:レイン・レトマーオペラの映画化で一番やってはいけないパターンまあ怒りはともかく、これはミュージカルではありま...
リチャード三世は駐車場の「R」の下に眠っていた… 悪人ほど魅力的というのは映画や演劇の中だけの話だと思いますが、イングランド王リチャード三世もそのひとりで、シェイクスピア『リチャード三世』をベースにした翻案ものが様々あります。そのリチャード三世の遺骨を発見したのはアマチュア歴史家の女性だったという話、それもわずか10年ほど前2012年のことです。...
アクション映画としてはダメだけれど、綾瀬はるかさんひとりでもつ映画… 綾瀬はるかさんは、「海街diary」、それも DVD で見ただけですが、台詞に力のある俳優さんとの印象を強く持ち、その後は注目していてもなかなか見たくなるような出演作がなかったという俳優さんです。やっと、というわけでもありませんが、ハードボイルド系のアクションものもやるんだという...
新人俳優ジュリー・ルドリューがノンバイナリー的存在感を放つニューシネマ クロスビトゥームという、バイクの前輪を上げて走るなどアクロバティックな乗り方で公道を疾走するバイカーたちの話です。ただし、それはあくまでも背景であって、映画のポイントはその集団の中に自らの居場所を見つけようとするひとりの女性(あえてこう書くが、実は違う…)の物語です。...
親子共依存にさせない社会環境が求められるのだが… 子どもに対する虐待やネグレクトを題材にした映画は結構見ていますが、その実相を知っているかと言われますと、実際そうした場面に出会ったこともありませんし、映画でもドラマ以外には見たことはありません。当然ながらその現場の映像が世に出てくることは考えづらく、しかしながらその体験者が自らの体験を語ることでその...
ポルノスターは社会の底辺で永遠の夢を見る… 「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のショーン・ベイカー監督、一昨年2021年のカンヌ国際映画祭のコンペティションに出品されています。「TITANE/チタン」がパルムドールの年です。レッド・ロケット / 監督:ショーン・ベイカー2016年はトランプの年時代の...
基本的テーマの重要性とは不釣り合いな雑なつくりの映画… 介護士の殺人という内容が内容なだけに、それにその介護士を演じるのが松山ケンイチさんですので見るのが怖くなります。2012年の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作の葉真中顕著『ロスト・ケア』が原作です。ロストケア / 監督:前田哲挑発する犯人、興奮する検察官これは映画...
脚本と監督にレッドカード… 主演の朝比奈彩さんも、監督の雑賀俊朗さんも、名前を見るのも聞くのも初めてという映画です。ボクシング映画という点にひかれて見た、ということでもないのですが、あえて言えばそういうことです。レッドシューズ / 監督:雑賀俊朗いつの時代の映画?思わず製作年を見てしまいました。間違いなく2022年です...
人口の2倍の羊がいるアイスランドじゃないとわからない… アイスランド映画です。監督のヴァルディミール・ヨハンソンさんは1978年生まれですので44歳くらいです。これが監督、脚本の長編デビュー作ですが、撮影や照明、そして特殊効果のスタッフとして20年くらいのキャリアがある方です。LAMB ラム / 監督:ヴァルディミール・ヨハンソン...
奇妙なシナリオとあまりに現実的な俳優たち、残る虚しさ 深田晃司監督の「LOVE LIFE」、現在開催されているヴェネチア映画祭のコンペティションに出品されています。開催が明日9月10日までですので発表は明日ですか。LOVE LIFE / 監督:深田晃司悲劇、喜劇、そして漂う空虚さ深田監督の映画は「東京人間喜劇」「ほとり...
時代の波に抗うことの意味を問う 監督のアレックス・カミレーリさんは本人が生まれる前に両親がアメリカに移住したマルタ系アメリカ人です。ですので、おそらく自らのアイデンティティに向き合うことから生まれた映画だと思います。地中海のマルタ島でルッツという伝統の木造小型船で漁をする青年の苦悩を描き、本人名で青年を演じたジェスマーク・シクルーナさんが昨年202...
PTAアンダーソン監督自身のカリフォルニア・ドリーミング ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「リコリス・ピザ」、今年3月のアカデミー賞には作品賞、監督賞、脚本賞の3賞にノミネートされていましたが受賞はありませんでした。ちなみに作品賞は「コーダ あいのうた」でした。タイトルの「リコリス・ピザ」は1986年まで南カリフォルニアにあったレコードシ...