深瀬昌久さんではなく浅野忠信さんになってしまう… 「レイブンズ Ravens」とはカラスのことです。1986年発刊の写真集『鴉』で知られる深瀬昌久さんという写真家を描いた映画です。知らない方ですので興味があることや浅野忠信さん主演ということもあるのですが、その実、この映画を見ようと思った一番の理由は瀧内公美さんはその後どうなっているのかなということです。...
ポルノスターは社会の底辺で永遠の夢を見る… 「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」のショーン・ベイカー監督、一昨年2021年のカンヌ国際映画祭のコンペティションに出品されています。「TITANE/チタン」がパルムドールの年です。レッド・ロケット / 監督:ショーン・ベイカー2016年はトランプの年時代の...
脚本と監督にレッドカード… 主演の朝比奈彩さんも、監督の雑賀俊朗さんも、名前を見るのも聞くのも初めてという映画です。ボクシング映画という点にひかれて見た、ということでもないのですが、あえて言えばそういうことです。レッドシューズ / 監督:雑賀俊朗いつの時代の映画?思わず製作年を見てしまいました。間違いなく2022年です...
見なくてはわからないリアリティとダイナミズム 革命のダイナミズムとはこういうものかも知れない。というのが、この映画を見てまず最初に思ったことです。戦争は突発的にでも起きますし、ある一人の意志で起こすこともできますが、革命はそういうわけにはいきません。ある集団、階層、階級に共通した「怒り」がベースになければ革命は起きません。最初から最後まで「怒り」が渦巻いた映画...
女性指揮者アントニア・ブリコの半生を描く 原題の「De dirigen」はオランダ語で「指揮者」とのこと、英語タイトルもそのまま「The Conductor」、なのに邦題は「レディ・マエストロ」、逆説的に言えば、この邦題が最もこの映画のテーマを表現しているということになります。レディ・マエストロ / 監督:マリア・ペーテルスエンドロールに、2017年...
中年の恋愛を不倫系悲恋ではなく描けるのはフランスだけ 「カイエ・ドゥ・シネマが選ぶフランス映画の現在(名古屋シネマテーク)」という企画上映の一本で、ジュリエット・ビノシュさんが主演の映画です。レット・ザ・サンシャイン・イン / 監督:クレール・ドゥニ「レット・ザ・サンシャイン・イン」と言えば「ヘアー」の「Aquarious〜Let The Sunshin...
才能を感じますね、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグに。 つくり手に才能を感じる映画ですね。当然ながら、映画が監督ひとりの力でできているわけではありませんのでつくり手と書きましたが、多くはグレタ・ガーウィグ監督のセンスでしょう。公式サイト / 監督:グレタ・ガーウィグ「フランシス・ハ」では、主役とともに脚本にも加わっており、もともとディレクション意識...
それにしても、なぜアフン(ホン)は郵便屋さんと結婚しちゃたんでしょう? 「恋恋風塵」、DVDでしか見ていませんので、デジタル・リマスター版でのリバイバル上映ということで見に行きました。デジタル・リマスター版というものが、具体的に何を指すのかよく分かりませんが、字幕はDVDと同じですね。新しいバージョンというわけではないようです。DVDを見た時に、ネットで流れてい...
平日の昼間にもかかわらず満席でした! いきなり出だしで引いてしまいました(笑)。奴隷(に見えたのですが、もちろんジャン・バルジャンなどの囚人)たちが難破船をロープで引き上げるこけおどしのスペクタクルCG!何とそこにラッセル・クロウ! 映画を間違えたかと思いました(笑)。https://www.youtube.com/embed/VoCGLi82O...