そんなには褒めないよ。映画評

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ブラック・スワン

はバレエ映画ではない。

2011/05/23

「ナタリー・ポートマンは5%しか踊っていない」発言はネタです(笑)。その内容は多分事実でしょうが、論争自体が宣伝の一環だと思います。

どこからどう見てもナタリー・ポートマンが踊っているとは思えません。初っ端から、やたらアップの映像が多いのは、バレエシーンを映像処理するためにとらざるを得ない手法を逆手にとっているだけだと思います。足のアップと引きのバレエシーンは、ボディダブルを務めたサラ・レーンのものだと思います。

でも、それが結果的にナタリー・ポートマンの演技自体は、その価値があると思います。俳優はバレエダンサーである必要はありません。踊っていようがいまいが、俳優として勝負していればいいわけで、ナタリー(つい♪ナタリー〜となってしまいそう)はそれをしています。

ただ、映画自体は単調でつまらんですね。自分の夢を子供に託す教育ママと、言うなりに育った過保護のバレエダンサーの話ですが、どちらもすでに尋常じゃない状態になっており、ニナ(ナタリー)は無意識のうちに自分を傷つける白鳥の湖」の白鳥黒鳥に反映させ、プリマ争いも絡め、サスペンスタッチで描いています。

ウィノナ・ライダー演じるバレエ団の元プリマが年齢のゆえに引退させられるくだりで、バレエ団の団員たちから、言い回しは忘れましたが、年齢のことをどうこうと揶揄されるシーンがあるのですが、私は、その対象がナタリーのことかと勘違いしそうでした。何せまだ導入部でどう展開していくか全く知らなかったものですから…(笑)。アップが多いですので、若手ダンサーの役はちょっと無理じゃないでしょうか…。

眠っているわけにはいかない「ゴダール・ソシアリスム」
キッズ・オールライト/リサ・チョロデンコ
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