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ロスト・イン・パリ

(ほぼネタバレ)吹き出すこと必至!邦題は「ラストタンゴ・イン・パリ」のもじりか?

2017/09/25

男女がバスケットコートのようなところで寝っ転がってぐるぐる回るシーンを記憶していいますので前作(前々作?)の「ルンバ!」を見たと思っていたのですが、内容をほとんど思い出せませんのでおそらく予告編の記憶が残っているのでしょう。

フィオナ・ゴードン&ドミニク・アベル監督、道化師でもあるとのことです。もちろん二人が主演の映画です。

絶対笑わないぞと決めて見たとしても吹き出すこと必至です(笑)。

監督:フィオナ・ゴードン&ドミニク・アベル

製作・監督・脚本・主演をこなしたのは道化師カップル、アベル&ゴードン。かつて『アイスバーグ!』『ルンバ!』で“ジャック・タチの後継者”と世界中で絶賛されたその表現力に磨きがかかり、細部まで凝ったカラフルな映像美に、あっと驚く仕かけが散りばめられている。魅力的なキャラクターたちが繰り出すシーンの数々は、まるで“飛び出す絵本”のよう。(公式サイト)

コメディなんですが、笑いは、ギャグ、ナンセンス系、「ジャック・タチの後継者」と公式サイトにはありますが、ジャック・タチをよく知りませんので、たとえて言えば、チャップリンにも通じる笑いだと思います。

物語よりも二人のギャグ(と言っていいのかな?)や間合い、そしてダンス的パフォーマンスを楽しむ映画ですので、あまりストーリーは重要ではないのですが、基本は、カナダの雪深い山あいに住むフィオナ(フィオナ・ゴードン)が、パリで暮らす叔母マーサ(エマニュエル・リヴァ)から「助けて!老人ホームへ入れられてしまう!」との手紙を受けてパリへ駆け付けますが、なぜか叔母は行方不明、パリの街を探し回るうちにセーヌ川に転落、お金やパスポートごとバックパックをなくしてしまいます。

一方のドム(ドミニク・ゴードン)は、セーヌ川河畔で暮らすホームレス、偶然フィオナのバックパックを拾い、入っていたお金を使い船上レストランで豪遊です。たまたま、そこで食事していたフィオナと出会い、相手のことなどお構いなしにダンスに誘い、恋に落ちた風のところもあり、フィオナも警戒しながらもまんざらでもなさそう、ただ、こうした言葉で一般的イメージするような作りではありませんので、そのあたりは実際に見てください。

で、その後、フィオナはドムが自分のお金を使っていると知りますが、当然ながらリアリズムではありませんので、フィオナはぷりぷりする程度、ドムは構わずフィオナを構い続け、時に手助け、時に邪魔をする感じで二人の軽妙なやり取り、動きを見せていきます。

これがこの映画そのものです。

そもそもの叔母マーサは、老人ホームに入るのが嫌で逃げ回り、この二人に絡んできます。途中、すでに老人ホームに入っている(のかな?)元恋人(?)ノーマンと出会い、足元だけのダンスを見せてくれます。二人の吹き替えかな?

二人はなんとかマーサを見つけ出しますが、何とそこはエッフェル塔の上、パラボラアンテナのようなところでマーサは眠っているのでした。

そして三人がエッフェル塔の鉄骨の上に座り朝日を受けるシーンではサティのジムノペディが流れます。

そういえば、某所(笑)には、「ラストタンゴ・イン・パリ」の曲が使われており、あるいは「ロスト・イン・パリ」の邦題はそのもじりかも知れません。

ということで、結局マーサは亡くなってしまい、あれ?なぜ亡くなったんでしたっけ?(笑)記憶が飛んでしまっています。

楽しい映画でした。

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