そんなには褒めないよ。映画評

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グッバイ・サマー

(DVD)

2018/01/14

ミシェル・ゴンドリー監督って、早くから割りとビッグな俳優で映画を撮っている印象があり、アメリカの監督だと思っていました。アメリカで映画を撮るきっかけはミュージック・ビデオの評価からのようです。ネット上の MV や PV を見てみましたが発想豊かですね。

ミシェル・ゴンドリー – Wikipedia

それはともかく、何本もタイトルは見知っているのに、今確認してもどの映画も見た記憶がありません。

「グッバイ、サマー」DVDですが、初ミシェル・ゴンドリー監督です。

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公式サイトに、監督自身が「この映画は100%僕の思い出からできている。僕が体験したことを元に冒険したかったんだ」と語ったとありますので、ミシェル・ゴンドリー監督の淡き青春の思い出が詰まった映画なんでしょう。

14歳のダニエルは、女の子と間違えられるような容姿もあり、クラスではミクロと呼ばれてやや浮いた存在です。そこに機械いじりが好きなちょっと大人びたテオという転校生がやってきます。機械油の臭いがするということだと思いますが、テオはガソリンとあだ名され、浮いた者同士、二人は友だちになります。

そして、夏休み、二人は自作の家型四輪自動車(50ccくらい?)で冒険の旅に出ます。

車を家型にしたのは、当然公道を走る許可はおりませんので、警察に停められた時に車輪を隠し家だと思わせるダニエルのアイデアです。実際、そうしたシーンがありますし、夜寝ていたらその敷地の持ち主に叩き起こされ、驚いたものの、実は親切な歯医者さんだったり、ダニエルが女の子と間違われる長髪を美容室で切ろうとしたところ、そこが風俗店だったり、ロマのキャンプが焼き討ちされる現場に遭遇し、その巻き添えで二人の車も焼かれてしまいます。

そうした様々な経験をする二人ですが、家に戻ってみれば、その間にテオの母親が亡くなっており、テオは兄のもとグルノーブルへ引っ越すことになり、二人に別れがやってきます。

ラストは、やや尻切れトンボっぽい感じです。

二人の別れもあっさりしていますし、夏休みが終わっての新学期、ダニエルは自分たちを馬鹿にしていた同級生をテオに教わったようにやっつけてしまい、母親ともども学校から呼び出しを受け、うなだれて帰っていくところで終わります。

ただ、そのラストシーンに、ダニエルがずっと憧れており、ダンスに誘っても断られていたローラが、実はダニエルのことを気にしていると、やや唐突に入れていました。

ということで、あれやこれやユニークな試みの多いミュージック・ビデオとはかなり印象が違い、映画としては、割と普通の14歳の青春物語でした。

ただ、14歳といえば、日本では心の闇が語られることが多い(多かった?)年齢ですが、さすがフランス(笑)、二人の会話が哲学的(理屈っぽい?)で大人ですね。

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