これではピンク映画のレクイエムにはならんでしょう… 監督としては「火口のふたり」以来でしょうか、荒井晴彦監督の「花腐し」です。松浦寿輝さんの同名小説に「ピンク映画へのレクイエムという荒井監督ならではのモチーフを取り込んで大胆に脚色(映画.com)」した映画とのことです。花腐し / 監督:荒井晴彦「女優」は男の妄想の言い訳…...
MAAKIII さんフィーチャーの映画ですかね… タイトルもヴィジュアルも学生の卒業制作を思わせる地味さですが、唐田えりかさんの名前を目にし、また、映画.comの「難解な舞台劇を上演するために集められた4人の女優を主人公に、稽古から舞台本番までの4日間をドキュメンタリータッチで描いた」との紹介に興味をそそられた映画です。Page3...
戦争に行けば人は狂う、しかし社会は狂わなかった多くの人たちでつくられる… 塚本晋也監督「ほかげ」です。DVDで見るような映画ではありませんが見逃していますのでやむを得ません。それにしても約40年間、自主制作スタイルを貫いて20作(ウィキペディア)つくり続けてきているわけですから本当にすごいことです。ほかげ / 監督:塚本晋也...
子どもをダシにしてはいけない… 予想通りの映画でうんざりしました。内容にうんざり以前にこういう映画を撮る大人たちにうんざりです。以下、この映画を評価されている方は気分が悪くなるかも知れませんので退出していただいたほうがいいかも知れません。Playground 校庭 /監督:ローラ・ワンデル子どもをダシにしてはいけな...
プレゼンスとは誰か? 完全ネタバレ、だけど… スティーヴン・ソダーバーグ監督はとにかく多彩な映画を撮る監督です。カンヌでパルムドールを受賞した本人初の長編映画「セックスと嘘とビデオテープ」は作家性の強い映画ですし、アカデミー監督賞を受賞した「トラフィック」は麻薬組織を扱った社会派でありながらエンターテイメント映画ですし、「チェ」というゲバラの伝記映画も撮っ...
あえてダメなところを書き連ねてみると… 昨年2024年のヴェネツィア国際映画祭でブラディ・コーベット監督が最優秀監督として銀獅子賞を受賞しています。現在36歳で監督としてはこの映画が長編三作目ですが、11歳から子役として映画界にいますのでキャリアは長いですね。ブルータリスト / 監督:ブラディ・コーベットあえてダメなところ...
エレネ・ナヴェリアニ監督の男性嫌悪を感じる… ジョージア映画です。監督はエレネ・ナヴェリアニさん、1985年生まれですから40歳くらいの方で現在はスイス在住のようです。この映画が長編三作目です。いろんな意味でユニークで面白い映画です。ブラックバード、ブラックベリー、私は私。 / 監督:エレネ・ナヴェリアニアキ・カウリスマキ...
タイトルにそそられて見てみたら、ほぼストップモーションアニメだった… 前作の「オオカミの家」も知らず、タイトルが面白そうと思っただけで見に行きましたら、そもそもレオン&コシーニャはストップモーションアニメの作家さんたちだったのね(笑)。ですので、というのもなんですが、ですので何も書いていませんし書けません。ハイパーボリア人...
ピアニストはゴドーになり得たか… 七里圭監督の名前がふっと目に入りましたのでポチッとしてみました。久しぶりです。ピアニストを待ちながら / 監督:七里圭ゴドーを現代に置き換えた?…「ピアニストを待ちながら」ですから当然「ゴドーを待ちながら」が意識されているわけですが、こういうのはなんて表現するんでしょうね。映画の批...
感傷的にならないよう過剰さを避けてつくられたいい映画… マレーシアと台湾の合作となっていますが、映画の舞台はクアラルンプールですし、監督もマレーシアのジン・オング監督です。現在50歳くらい、自分の制作会社を持っており、IMDb によればプロデューサーとして3作品、そしてこの映画が初監督作品です。社会の底辺に生きる人々を描いた映画ですが、感傷的になら...
韓国、アメリカ、アイデンティティのゆらぎ… これもよくタイトルを目にした映画です。公開時に見なかったのはアメリカ映画のラブストーリーはつまらないからなんですが(ゴメン…)、見てみましたら結構面白かったです。パスト ライブス/再会 / 監督:セリーヌ・ソン韓国人はノーベル賞をとれない…ただ、面白かったのはほぼ終盤のノ...
40年前は男のロマンティシズムでも、2025年の今からみればDV… 「バグダッド・カフェ 4Kレストア」に続いてのリバイバル上映「パリ、テキサス 4K レストア版」です。なんと! 当時見ていると思っていたのに見ていませんでした。多分「アメリカ、家族のいる風景」や「ランド・オブ・プレンティ」とごちゃごちゃになっていたんだと思います。...
I am calling you. Can't you hear me? I am callin you. 昨年2024年あたりからリバイバル上映が特に多くなっているように感じます。洋画の新作に客が入らなくなったからなのか、名作と言われる映画の 4K修復作業が進んでいるからなのか、まあその両方なんでしょう。バグダッド・カフェ / ...
イザベル・ユペールさんはシュールなんですが、映画はシュールにならず、ジョーク?… イザベル・ユペールさんだからということでポチッとした映画ですが、なんと言っていいかよくわからない映画でした(笑)。エリーズ・ジラール監督? とサイト内を検索してみましたら7年前に「静かなふたり」を見ていました。それにその映画はイザベル・ユペールさんの娘ロリータ・シャマさんが主...
こういう映画にどうこう言うのも野暮というもの… 佐藤健さん目当てと自分の忍耐力を試すために見てみました(笑)。以下、映画の内容については何も書いていません。はたらく細胞 / 監督:武内英樹こういう映画にどうこう言うのも野暮だが…もう少し面白いんじゃないかと多少の期待を持って見に行ったのですが、面白みという点ではあり...
キャシーの語りという二重構造で嫌な男臭さが消えている… バイクは映画の小道具としてよく使われます。その多くは疾走感の演出であり、それが二人乗りになれば、プラス親密さとともに脱出や逃走のニュアンスが加わります。そして、そのどちらであってもベースには自由への希求といった意味合いが込められています。でも、この「ザ・バイクライダーズ THE BIKERID...
…と言うよりも、エイミーをエイミー視点で描いた音楽映画… 2008年のグラミー賞で主要4部門のうち最優秀新人賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞の3部門を含む5部門を受賞したエイミー・ワインハウスさんの伝記映画です。ワインハウスさんは、2011年、27歳のときに急性アルコール中毒で亡くなっていますので27クラブのひとりと言われています。...
続編は『ふたりから始まる IT STARTS WITH US』って、アトラスとかい? なかなか奇妙なタイトルの映画ですね。ということで目を引き、映画ファンにはうるさいやつが多いから(笑)配給も邦題付けに苦労しているんだなあとか、それを逆手にとった宣伝手法かなあとか、それこそうるさい気持ちで(笑)見てみた映画です。ふたりで終わらせる...
女性蔑視じゃないか…、と書評に続き、またも書き過ぎたか… 石井裕也監督は日本の映画監督の中ではかなり多作な監督だと思います。2009年の「川の底からこんにちは」をメジャーデビュー作としますと、この「本心」まで15年間で14作撮っています。1年1本ペースです。それだけ評価が高く、あれこれ声がかかるということなんでしょう。本心 / 監...
不可解な大人たちの行動と、そして少女の眼差しの意味するもの… 2014年の「雪の轍」が196分、2018年の「読まれなかった小説」が189分、そしてこの「二つの季節しかない村」が198分、3時間超えが当たり前のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督です。それだけの時間を掛けないと描けないものがあるということなんでしょうが、それが何なのかを見つけ出すのが難しい監督では...