舞台劇のほうが見たくなります。映画はちょっとばかり映画的に成りきらず。ホームレスの話も、ジェントルマンの国では随分格式張った話になってしまいます。これがアメリカなら、もっとポップかロックな映画になるでしょうし、途上国であれば、子どもたちの話になるでしょう。との印象を持ったのですが、それもそのはず、これ、イギリスの劇作家アラン・ベネットさんの体験が元になっている舞...
監督に才能は感じるが、「9歳の時に養子に」という自他ともからの固定化が邪魔をしていないだろうか?「冬の小鳥」、もう6年前ですか…。いい映画との記憶もかなりぼやけてきています。2,3年に1本は撮ってほしい監督ですね。この映画においても、映画的な物語の運び方や俳優の使い方に才能は感じますが、果たして再びこのテーマというのはどうなんでしょう…。『冬の小鳥』で...
この映画を見ると、実は、ドキュメンタリーもドラマも、全く違いはないのだということがよく分かる告発型の映画は好みではありませんので、マイケル・ムーア監督の映画も見たことはありません。ただ、マイケル・ムーア監督=告発と考えてしまうのは過去の宣伝からの印象ですので、そうであるかどうかは見てみなければ分かりません。それにしても、最近、海外から入ってくる映画が少なくなっ...
魔法少女ユキコは、男たちの欲望を一身に受け止め、ソウルジェムは濁りきり、やがてメンヘラ魔女と化すこれだけ作り手の才能が感じられる映画はめずらしいです。もちろん、その中心はカルロス・ベルムト監督でしょう。物語は、父が娘を思うヒューマンストーリーであり、何が起きるかわからないミステリーであり、また、そのテイストは、サスペンスであり、ブラックなコメディであり、ダークな...
成海璃子さんが良かったのですが、映画は時代背景などあまり関係のないメロドラマでした。予告編で見た、70年頃の時代背景、ファッションや街やそもそもの人物感覚に微妙なズレを感じて、それでも見てみようかなと迷いに迷って(それほどでもない(笑))、結局見てきました。映画はともかく、成海璃子さんが良かったです。名前は知っていましたが、こんな大人の女性だったとは知りませんで...
もう少し音楽の強さを出してほしいとは思いますが、バランスの良いアイドル(?)映画です。「渋谷すばる」が誰かも知らず、山下敦弘監督と二階堂ふみさんの名前で見た映画(DVD視聴)です。「関ジャニ∞」のメンバーなんですね。と書いていても、「カンジャニ」と読むのか、「セキジャニ」(関サバの連想で)と読むのか、毎度迷ってしまうというアイドル(でいいのかな?)音痴ではあり...
期待するも、爆走シーンやアクションもさほどではなく、CG多用(じゃないらしい)の印象。アカデミー賞関連の記事などで、妙に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が騒がれており、そんなにいいのかなとDVD(BD)で見てみました。なるほど(笑)。すでに四作目ですし、こうしたシリーズ物にしては珍しく、すべて監督が同じなんですね。ジョージ・ミラー監督の出世作とのことです...
面白いです。もっともっと世界中の建築物でやってほしい企画です。WOWOWが参加している「国際共同プロジェクト」製作とのことです。6人の監督がそれぞれ自ら選んだ(ようです)建築をそれぞれの視点で映像化しています。「べルリン・フィルハーモニー」監督:ヴィム・ヴェンダース「ロシア国立図書館」監督:ミハエル・グラウガー「ハルデン刑務所」監督:マイケル・マドセン...
これぞ(懐かしき)フランス映画!という感じがします。ちょっと笑える切なさと挑戦的試みと。これは素直に面白いです!主演のヴァンサン・マケーニュさんは、ギヨーム・ブラック監督の「女っ気なし」「遭難者」「やさしい人」、それにミア・ハンセン=ラヴ監督の「EDEN エデン」にも出ていましが、IMDbを見てみましたら、2013年辺りからすごい出演数ですね。「女っ気なし」で俳...
多分、グザヴィエ・ドラン監督の映画は、生きている限り見続けることになるでしょう。大層か…(笑)。Mommy/マミー [Blu-ray]発売日: 2015/12/02メディア: Blu-ray1:1くらいに横幅がカットされたスクリーンサイズが気になりますね。カットマスクで切ってくれよ、って少しばかりイラついて見ていましたが、中盤を過ぎたあたりで、ああそういうわけ...
テーマが一本調子すぎるかな…いい映画だと思って見ればいい映画ですが、DVDでは集中力持続できずというところです。まほろ駅前多田便利軒発売日: 2015/04/14メディア: Amazon インスタント・ビデオこの商品を含むブログを見るそれに、登場人物の抱える問題が一貫して親子関係というのも、これは原作がそうなのか、大森監督の問題意識なのか、さすがにもういいですと言...
どうしちまった、クローネンバーグ? らしくないところが不思議な映画です。マップ・トゥ・ザ・スターズ(字幕版)発売日: 2015/05/07メディア: Amazon インスタント・ビデオこの商品を含むブログを見るこの映画、監督もそうですが、制作側として考えていたような作品に仕上がったのでしょうか? 私には完全なる失敗作にみえるのですが…。映画『マップ・トゥ・ザ・スタ...
いつから一人なの?とマルタが尋ねると、クラウディアは、長い間の後、二歳から…と答えます前半はとりとめのない感じでややつらいのですが、先へ進めば進むほど良い映画と思えてきます。この作品がデビュー作となるメキシコ、クラウディア・サント=リュス監督です。映画『マルタのことづけ』予告編メキシコ第2の都市・グアダラハラ。4人の子どもを持つシング...
壁に絵画を並べた前に人物、あるいは絵画的な背景の前に人物、この構図が好きなんですね「わたしはロランス」グザヴィエ・ドラン監督のデビュー作です。映画『マイ・マザー』予告編そして、この「マイ・マザー」、これを19歳で撮ったんですか! それに主演です...
これまでの山下監督の作品とどこか違うと感じていたのですが、撮影が芦澤明子さんだから?山下監督は、「苦役列車」で前田敦子に何か感じたんでしょうね。前田敦子フィーチャーのオリジナル脚本(向井康介)ということのようです。前田敦子主演『もらとりあむタマ子』予告編という私も、上のリンク先では何も書きませんでしたが、「苦役列車」を見て、素直に「前田敦子」っていいじゃ...
かなり断片的な描かれ方ですが、音楽の力なのか、見(聞き)入ってしましました不思議な映画ですね。まるであらすじを読んでいるような断片的な描かれ方しかされていないのですが、印象は悪くなく、見入ってしまいます。多分、音楽の力でしょう。ですから、正確には聞き入ってしまうの方が正しそうです。ほとんどがオペラのアリアで、冒頭流れるのが、ビゼーの「...
サービス精神旺盛過ぎですが面白いですとにかく面白いです。まあ、おちゃらけ系ではありますが、リュック・ベッソンらしい端折り方とこだわりのなさが楽しめます(笑)。https://www.youtube.com/embed/2dwz0gocjJs当然、突っ込みを入れようと思えばいくらでも入れられるわけですが、仮にそう思った人がいたとして...
どことなくしらっとした、喪失感を感じさせる空虚な風景が印象的初監督作品とのオドレイ・フーシェ監督、なぜ日本で撮ったのか気になり見てきました。多分、「孤独死」、フランス語に何と訳されているのか分かりませんが、この言葉に惹かれたのでしょう。https://www.youtube.com/watch?v=vt726KDZ8kUウィキによると...
全く予想を裏切ることもなく安心して見ていられるというのは、これもまた映画のひとつの有り様グランドホテル・スタイルの王道をいっています。さらにそれをシンプルに、それほど深く個々人にこだわらず、人物配置も極めて単純化されています。https://www.youtube.com/embed/nQuYj34YITg判事を引退したグレアム(トム...
ラスト10分「ポリニャック夫人の身代わりに。」なったシドニーのふてぶてしさはなかなかのものですラスト10分までは何ともつかみ所のない映画でした。といっても、悪くない映画ですので、誤解のないように。見終えて情報収集をと公式サイトを見てみましたが、参考になることはまるでなし(笑)、その上ネタバレとも言えることが書かれています。私はネタバレを気にする方ではないで...