愛とセックスと妄想のカオス…グレッグ・アラキ監督、ロサンゼルス生まれの日系三世の監督です。現在64歳、ウィキペディアなどを読みますとインディ系ではかなり著名な監督さんのようですがまったく知りませんでした。この「ノーウェア」は1997年の映画で、ティーンエイジ・アポカリプス三部作と言われる他の「ドゥーム・ジェネレーション」「トータリー・ファックド・アップ」...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価「ライトハウス」のロバート・エガース監督です。そのレビューに書いた通り、かなり苦手な映画だったのですが、なぜかこの「ノースマン」を見てしまいました(笑)。理由は怖いもの見たさ(苦手なもの見たさ)ということではなく、この映画が「ハムレット」の元ネタと言われているスカンジナビアのアムレート伝説を題材にしているらしいという...
唐田えりかの映画的存在感の凄さとシナリオのうまさ6年ほど前に「蜃気楼の舟」を見ている竹馬靖具監督の最新作、「蜃気楼の船」ではあまりいいことを書いていませんが、この「の方へ、流れる」はとてもいいです。の方へ、流れる / 監督:竹馬靖具唐田えりかという俳優この映画のよさは唐田えりかさんによるところが大きいです。唐...
バルト三国エストニアのダークファンタジー&悲恋物語…かな?2018年のアカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表になった映画です。ノミネートはされていません。ノベンバー / 監督:ライネル・サルネットダークファンタジーただエストニア映画であることにそそられて事前情報ゼロで見に行きましたので全体をつかむことに苦労しました...
人にはまやかしに頼りたいときもある「北白川派」という「京都造形芸術大学と映画学科が一丸となり、その全機能を駆使しながら、プロと学生が協働で一年をかけ一本の映画を完成させ、劇場公開を目指すプロジェクト」で製作された映画です。ちょうど2年前に「嵐電」という鈴木卓爾監督の映画を見ていますが、それも同じプロジェクトでした。渋くっていい映画でした。のさりの島 / ...
ノマドファンタジーへの誘い間もなく発表になる今年のアカデミー賞に作品賞、監督賞、主演女優賞など6部門でノミネートされています。先日見た「ミナリ」も同じように6部門でノミネートされていることとあわせて考えますとなんとも興味深いです。どちらもアメリカのルーツに関わるような内容なのにどちらも監督がアジア系であり、そしてどちらも映画の基調がノスタルジックです。ノ...
マッツ・ミケルセンを生かせず単調に終わるこれはそもそもの企画が無理なんじゃないでしょうか。登場人物は実質的にひとりです。北極圏のどこかに小型飛行機で不時着した男が救助を求めるが救助のヘリも強風で墜落、やむなく生存者の女性パイロットを連れて自力での生還を試みるという物語で、その女性は負傷して最後まで意識は朦朧で会話はできず、ただただ最後まで男のハアハアという息切れ...
スーザンの今、過去、そして小説の物語が交錯して…(いない)トム・フォードさん、映画も撮っていたんですね。「シングルマン」が第一作だったとのことですが、タイトルに記憶がある程度で見ていません。この「ノクターナル・アニマルズ」は、昨年のヴェネチアで審査員グランプリを受賞しているようです。審査員グランプリって何かと思いましたが、ウィキペディアによりますと金獅子に次ぐ賞...
こういう映画を面白く見せるには才能を要すホナス・キュアロン監督は、アルフォンソ・キュアロン監督の息子さんで「ゼロ・グラビティ」の脚本にも名を連ねています。二世がそこそこ活躍するというのはどの世界でもあることですが、やはり環境が人間の成長に大きな影響を及ぼすということでしょう。ただ、本人に才能が伴えば一流、伴わなければ親の七光りということになってしまいます。さ...