ガイ・リッチー監督のクライム・アクション・コメディマシュー・マコノヒーさん目当てで見た映画ですが、「ビーチ・バム まじめに不真面目」にしたほうがよかったかも(笑)。ジェントルメン / 監督:ガイ・リッチーいきなりネタバレしますが… ネタバレあらすじとちょいツッコミガイ・リッチー監督 いきなりネタバレしますが… 気にしなくていいと思います...
看板の裏表と人間の裏表今日の今日までハリウッド、少なくともアメリカ映画だと思いこんでいました。それゆえDVDでいいやとスルーしていたのを「ノマドランド」を見たことから、そういえばと思い出して見てみましたら、こんな映画だったの?! とびっくりした次第です。スリー・ビルボード / 監督:マーティン・マクドナーオチなしじゃん! 登場人物みなディスコミュ...
テーマはともかく、日本社会からみれば現実感は薄いこの映画は、映画の主人公サンドラを演じているクレア・ダンさんが自ら書いた脚本をフィリダ・ロイド監督に読んでみてほしいと持ち込んだことが始まりとのことです。その経緯が 公式サイト のフィリダ・ロイド監督のインタビューにあります。 サンドラの小さな家 / 監督:フィリダ・ロイドフィリダ・ロイド監督とクレ...
ややオフビート、ややシュール、総じて真面目で優しい映画原作の漫画も大橋裕之さんという方も知らないのですが、先行上映ということで見てきました。雰囲気的になんとなくギャグ系なんだろうなあと思って見に行ったのですが、そうでもなくシリアスということでもないのですがいたって真面目な(?)映画でした。ちょっとオフビートっぽいところもありますし、シュールなところもあります。...
「おしん」の国のクライム映画、イラン・ノワールとなるか…最後まで飽きることなく集中して見られる映画なんですが、でも結局、見終えてなんと評すべきか迷うような映画です。基本的には、警察と麻薬密売組織の戦いを描いたクライム映画ですのでアクションシーンもありますし、サスペンスっぽいところもあります。でもなにか違うんですよね。言うなればまったく価値観の違うところに放り込ま...
音楽と俳優でみせる映画、深くはないけど楽しいいい音楽といい俳優がいれば映画は成り立つという典型でしょうか。もちろん、コメディやファンタジーに限ってのことであり、シリアス系であれば当然それらとともに監督なりつくり手の視点が問われることになりますのでこの限りではありません。ステージ・マザー / 監督:トム・フィッツジェラルドこの映画はいわゆるファンタジ...
中華料理(薬膳)は文化の壁を越える?中国市場向けにつくられた映画か(多分そう)と思うほど中華料理が持ち上げられています。その点ではちょっとやり過ぎかなと思いますが、ラップランドの自然の中で料理を通してフィンランドと中国の価値観の接点が生まれるという映画です。世界で一番しあわせな食堂 / 監督:ミカ・カウリスマキミカ・カウリスマキ監督ネタバレあらす...
エピソードつなぎの安易なドラマになっていないか…西川美和監督、ついに原作ものか?!と思ったのですが、正直、これまでの自作のオリジナル脚本との違いはあまり感じられませんでした。いい意味で言えば、もともときっちりした脚本の存在が感じられる映画を撮る監督ですので、この映画でも原作に納得し、それを完全に自分のものにして脚本を仕上げたんだろうと思います。すばらしき...
バディもの、BLものとしてつくるべきだと思うよ日本のミステリーはどんなもんか? と思って見た映画。でもないのですが、見る映画もないし日本の映画はないかなと映画.comを見てみましたら最初に出てきましたので選びました(笑)。さんかく窓の外側は夜 / 監督:森ガキ侑大原作とトーンが違うんじゃない?ネタバレあらすじとちょいツッコミ音楽で煽る演出...
信仰、赦し、正しさ、良心とは何か?だが基本はエンターテイメント狙い昨年2020年のアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたポーランド映画です。つい先日見た「この世界に残されて」にも書いたのですが、受賞したのは作品賞も受賞した「パラサイト」でした。ただ映画のテーマ性としては、描けているかどうかは別にしてこちらの方がより深い人間性に迫ろうとしています。聖な...
マンスプ系の夫は妻の癒やしにまどろむこれは映画や声優の話というよりも夫婦の物語です。さらに言えばマンスプ系の夫とそれに気づい(ていたけれども自分を騙してい)た妻の物語です。で、ラストがどうなるか?それにより、映画が「甘い」のか、「甘くない」のかがわかります。声優夫婦の甘くない生活 / 監督:エフゲニー・ルーマンマルガリータと百万本のバラ映画の...
フィジカルタッチイメージフィルムテレンス・マリック監督はもう充分ですと思っていたんですが、ルーニー・マーラさんが主演ですので見てきました……ら、やっぱり、テレンス・マリック監督でした(笑)。ソング・トゥ・ソング / 監督:テレンス・マリックテレンス・マリック監督もルーニー・マーラさんの横顔が好きなんですね(笑)。 2時間強のフィジカルタッチイメージフ...
これは愛なのか? 同情なのか? 心の空白を埋める自己愛なのか…キム・ヤンヒ監督の長編デビュー作です。といっても、主演のヤン・イクチュンさんの名前で見に行く人が多いのではないかと思いますし、私もそうです。でも見てみますと、意図してかどうかはわかりませんがちょっと変わっていて面白い映画です。詩人の恋 / 監督:キム・ヤンヒ極端から極端へ振れる登場人物...
メリル・ストリープが本来の物語を食っているんじゃない?ブロードウェイ・ミュージカル「ザ・プロム」の映画版です。Netflix制作の映画で、配信は2020年12月11日からですが先行上映として12月4日からイオンシネマなどで劇場公開されています。ザ・プロム / 監督:ライアン・マーフィ劇場で見るべき映画ネタバレあらすじとちょいツッコミミュージカ...
(DVD)前田敦子を活かせていない…ということか前田敦子さん主演ということでレンタルしたんですが、劇場ならもう少し見られたんでしょうか、さすがに目の前のモニターじゃ無理でした。そもそも集中させるような映画ではありませんし、かと言って笑わせる映画でもありませんし、なにが狙いなのかかなり曖昧です。葬式の名人 / 監督:樋口尚文なるほど、大阪府茨木市の市...
俳優を活かせていない演出に問題あり西加奈子さんのベストセラー(だそうです)小説『さくら』の映画化です。と言っても、この『さくら』だけではなく西加奈子さんの本を読んだことはありません。ただ、「まく子」は見ています。さくら / 監督:矢崎仁司俳優で見せる映画だが…ネタバレあらすじ俳優を活かせていない演出が問題俳優で見せる映画だが…率直に言っ...
アメリカン・ニューシネマの幻を見ているようだ映画としては意外にも面白かったです。意外にもというのは、「ストックホルム・シンドローム」についての映画なんだろうと見に行ったのに、(まったく)そうではなく単に犯罪ものの娯楽映画だったので、なーんだあと思ったのに、割と見られたというややこしい意味です(笑)。この映画は、ストックホルム・シンドロームとは何かと考える上で必...
三代目JSBは多部未華子が見る空にはいない多分 EXILE の持ち込み企画ですね。ですが、結果として多部未華子さんで持っている映画です。そして、その周りにややこしい人物を配して煙に巻いた(笑)青山真治監督の力で、あるいは脚本に名前が入っている池田千尋さんということもあるかもしれませんが、脚本と演出で持っている映画です。空に住む / 監督:青山真治基...
神話は水中ではなく地上にあるようだ前作(前前作?)の「鉱 ARAGANE」と言い、この「セノーテ」と言い、タイトルづけや宣伝ヴィジュアルがうまいですね。映画そのものよりも(ペコリ)タイトルが印象づいており、この「セノーテ」も見てみようとなりました。セノーテ / 監督:小田香公式サイトさえ見ずに行きましたので何も知らなかったのですが、愛知芸術文化セン...
蒼井優は若尾文子になれたのか?不思議な映画です。なぜこんな昔くさい映画を撮ったのでしょう?ドラマの内容ではありません。映画のつくりがです。スパイの妻 / 監督:黒沢清今年2020年のヴェネツィア映画祭で最優秀監督賞(銀獅子賞)を受賞しています。なのに「劇場版」となっていますので、え? と思ったのですが、今年の6月にNHKのBS8Kで放送されたものの...