モロッコや西サハラに来てまでレイヴして欲しいなどと誰も頼んでいないけど… 希望も絶望もない虚無的な映画ですね。その意味では今の先進国(ヨーロッパ限定かな…)が置かれている、いやそうじゃなくて自ら入り込んでしまった、先へも進めない、後退りもできない八方塞がりの状態のまま放心している姿じゃないかと思う映画です。そんなつもりはないか(笑)。...
イタリアン・カンフーアクション・アモーレ映画。 「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」「フリークスアウト」と観てきているガブリエーレ・マイネッティ監督の長編三作目ですので観ないわけにはいきません(笑)。シャオ・メイ ローマ大決戦 / 監督:ガブリエーレ・マイネッティネタバレあらすじ一作目の「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」は日...
原題はスペイン語の「Sorda」で「ろう者」の意味、邦題に惑わされないように… 原題はスペイン語の「Sorda」、英題は「Deaf」、どちらも「ろう者」あるいは「聴覚障害者」の意味です。邦題に惑わされて何らかの期待をして観たり、内容を予想して観なかったりしないほうがいい映画です。私は後者になりそうなところだったのですが、こういう映画だったのかい!? と驚い...
ジャファル・パナヒ監督が放つ不条理サスペンス、パナヒ監督の意図はどこにあるのか 昨年2025年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作です。これでジャファル・パナヒ監督はパルムドール、金獅子賞、金熊賞制覇ですね。過去にこの3つを受賞しているのはアンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ミケランジェロ・アントニオーニ、ロバート・アルトマンの3人ですので4人目ということにな...
ヨアヒム・A・ラング監督は「本物のバレエ映画を作りたかった(make a true ballet movie)」と語る ジョン・クランコ、すぐには誰ともわからなかったのですが、シュツットガルト・バレエ団の名を目にし、記憶の片隅にクランコの文字が浮かび上がりました。ジョン・ノイマイヤーやイリ・キリアン絡みでその名を目にしたことがあるシュツットガルト・バレエ団...
パク・チャヌク監督、解雇されたマンスに「No Other Choice」と叫ばせるだけの愛がありません 「別れる決心」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督、ここには書いていませんが「オールド・ボーイ」など復讐三部作からほぼすべて見ている監督です。ただ、上の2作もそうですが、最近のものにはこれといって感じるところがなく、見るのもちょっと惰性になっている感じです(...
内面的な恐怖感や孤独感からパラノイアとなっていく戦争犯罪人の末路… 「LETO レト」を見てセンスがいいなあと思い、「インフル病みのペトロフ家」では天才だわと感嘆したキリル・セレブレンニコフ監督です。「チャイコフスキーの妻」も「リモノフ」も見ていますが、なかなかつかめない監督です。今回は「ヨーゼフ・メンゲレ」ですからね。死の天使 ...
淡々と語られる中山晋平の人生と歌 時にはこういう映画もいいかと思い DVD を借りてみました。こういうが何を指しているのか自分でも判然としませんが(笑)、明治、大正、昭和の著名な人物がたくさん登場しますので、そういうつながりがあったのかなどと楽しく見られます。シンペイ 歌こそすべて / 監督:神山征二郎ネタバレあらすじ...
ステレオタイプ価値観に頼っていては少女たちの繊細な心理は描けない 今週の公開作、まずはこれを選んでみた、けれど…。最近時々名前を目にするようになった當真あみさんとはどんな俳優さんかと見てみた、けれど…。終点のあの子 / 監督:吉田浩太ネタバレあらすじ女子高校の生徒たちの人間関係を描いた映画です。率直に言って...
思春期特有の憂鬱、性的視線なき空間、そして男性性の排除と強調 今週公開の作品をと選んだ映画なんですが、なんとも気恥ずかしさが先にくる映画でした。その理由をここで書いてしまうのもなんですので最後にします(笑)。白の花実 / 監督:坂本悠花里ネタバレあらすじ杏菜、莉花、栞カトリック系の女子ボーディングスクールの...
あの穴蔵は CG ではなくシチリア島の地下にある岩塩鉱山の実写とのこと… この人たち、こんな穴蔵で、いがみ合ったり、慰め合ったり、褒め合ったり、けなしたり、それに歌ったり踊ったり、いったい何やってんでしょうね(笑)という「アクト・オブ・キリング」のジョシュア・オッペンハイマー監督の2024年の映画です。THE END(ジ・エンド)...
ジョージ・クルーニーさんがハリウッドスターを演じるメタフィクション的なノア・バームバック監督の映画愛映画… 「ホワイト・ノイズ」「マリッジ・ストーリー」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」「フランシス・ハ」「イカとクジラ」のノア・バームバック監督です。この監督はいつも面白い映画を撮りますしセンスがいいです。ジェイ・ケリー /...
生きるってことは自分で自分の物語を生み出すってことよ… これ、わけがわかんなくておもしろいわ(笑)。わかりやすい映画が多い中にあって貴重だと思います。退屈するところもありますが、マジでおもしろいです。次元を超える / 監督:豊田利晃ネタバレあらすじみんな、あし、くずしてな…ストーリーというようなストーリーは...
語られることではなく、語られないことが見えてくる… ベルギーのレオナルド・ヴァン・デイル監督の長編デビュー作です。この映画が目についたのはプロデューサーにダルデンヌ兄弟監督の名があったからです。他に大坂なおみさんの名もあります。プロデューサーにはその前にエグゼクティブ、共同、協力、ライン、それに各部門の名がつくプロデューサーがいますが、この映画には...
ロウ・イエ監督、どこへいく… ロウ・イエ監督の「ブラインド・マッサージ」と「サタデー・フィクション」の間の映画ですが見逃しています。シャドウプレイ / 監督:ロウ・イエシャフル編集、動き回るカメラはなんのため?…時系列が無茶苦茶シャッフル編集されています。ときどき年数の字幕が出ますが、オリジナル版ではどうなっている...
แวะมาคิดถึงกันบ้างนะ เพื่อนไม่สนิททุกคน タイの映画製作会社 GDH559 は日本を有望な市場とみているようですね。というより世界かも知れませんが、ウィキペディアの内容が異様に充実しています。会社ページだけではなく、それぞれ製作した映画のページも無茶苦茶詳しいです。英語版よりもです。現在、GDH559 製作の映...
塩田明彦監督、才能と知識の無駄使い… 塩田明彦監督は「麻希のいる世界」を見て、内容はともかくとしてうまいなあと思い、DVDで「害虫」を見てみたところ、結局、少女が大人の男たちの性的視線に晒され続ける映画かと残念に思ったという経緯の監督です。さて、「春画先生」…。春画先生 / 監督:塩田明彦展開はほぼ AV ストーリ...
行き詰まるジャ・ジャンクー監督… 前作「帰れない二人」が2018年製作ですから6年ぶりのジャ・ジャンクー監督になります。んー、もう新作は撮れません宣言みたいな映画ですね。新世紀ロマンティクス / 監督:ジャ・ジャンクー満ち足りてノスタルジー…どうしちゃったんですかね、ジャ・ジャンクー監督。前作「帰れない二人...
真相は、原作者あるいは脚本家や監督に女性蔑視観が潜んでいるということでしょう… アイドル映画だろうとスルーしていたのですが、ふと監督の豊島圭介さんの過去作に「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」があるのを知り、また内容に記憶はないのですが「森山中教習所」を見たような記憶があり、迷いに迷って(笑)ポチっとしてみました。#真相を...
アカデミー作品賞でもよかったかも、ノミネートされていないけど… 刑務所での更生プログラムとして演劇に挑戦するという映画は以前見たことがあり、その映画では囚人たちが脱走していました。実際にあった話らしいです。その映画の話は後に書きますが、この「シンシン SING SING」も実話にもとづいているそうです。多分、この映画は脱走はしていないでしょう(笑)。...