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オン・ザ・ロード/ウォルター・サレス監督

見終わって外に出ると、今自分がどこにいるのか、いつの時代を生きているのかと…

2013/09/14

とても疲れる映画でした。悪い意味ではありません。見終わって映画館を出ると、今自分がどこにいるのか、いつの時代を生きているのか、よく分からないといった感じ、分かってもらえるでしょうか。


映画『オン・ザ・ロード』劇場予告編

ビートニクのバイブル、ジャック・ケルアック「路上」の映画化です。

もちろん、私自身は、ビートニク、ビート・ジェネレーションをリアルタイムで生きたわけではありませんが、その後、ヒッピーというムーブメント?カルチャー?ジェネレーション?へとつながっていくわけですから、何か、心がざわざわ?ちくちく?してくるのはやむを得ないかもしれません。

それはさておき、映画を見て思うことは、ビートニクにしてもヒッピーにしても、アメリカという国以外には生まれようのないカルチャーなんだとあらためて思います。広大な大陸、広大だけではない、何ていうんでしょう、時間が止まっているような感じというか、そもそも時間という概念がない世界をただひたすら移動しているというか、映画でさえそう感じるのですから、実際にアメリカ大陸を放浪すれば、人生変わるでしょう。

だけど、日本じゃこうはいきません。ロードムービーにしてみても、弥次喜多道中的なものや「幸せの黄色いハンカチ」といった人情もの(違うのかな?)や「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」みたいな日常からの逃走劇しか生まれません。まあ、それはそれで好きな映画なんですが、つくづく、人間の思考なんて自分の手の届く範囲を超えられないんだなあと思います。ただ、時々、天才が現れて、ある日突然、パラダイムチェンジが起きるってことでしょう。

まあ、何を言ってんだか、ですが、この映画、完成度という意味ではもうひとつのような気がします。

ディーン・モリアーティ(ギャレット・ヘドランド)とサル・パラダイス(サム・ライリー)に何かが足りないことが決定的です。時代が違うのだから仕方ないかも知れませんが、全くの新人を使うとかでもっととげとげしいというか、予測不可能なものがあってもいいような気がします。全体的に、控えめでおとなしすぎますし、上品すぎます。

サルとディーンが再会するラストシーンはどうなんだろう? 原作を読んでみることにしましょう。

それにしても、ブログってのは習慣で書かないと続かないですね。これの前の記事が、何と7月27日、2ヶ月近く何も書いていません。もちろん、その間にもたくさん映画は見ていますが、忙しさにかまけて、こんな状態になってしまいました。

ジャック・ケルアック
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 文庫
  • 嘆きのピエタ/キム・ギドク監督
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