そんなには褒めないよ。映画評

ネタバレレビュー・あらすじ・評価・感想

ホーム / は行 / は / 俳優 亀岡拓次/横浜聡子監督

俳優 亀岡拓次/横浜聡子監督

本気で安田顕さんを主役で撮ろうとしたのか問いたいですね。

2016/02/08

横浜聡子監督、私の中ではかなり期待度の高い監督で、「ウルトラミラクルラブストーリー」以来、長編を待ち望んでいた監督です。

短編では、「おばあちゃん女の子、真夜中からとびうつれ」を見ているのですが、もう4年前ですね。「ウルトラミラクルラブストーリー」からは8年です。

まあ、映画を撮るのもそう簡単ではないということでしょう。

亀岡拓次、37歳独身。職業は脇役メインの俳優。泥棒、チンピラ、ホームレス・・・演じた役は数知れず。監督やスタッフから愛され、現場に奇跡を呼ぶ?と言われる“最強の脇役”。呼ばれればどこへでも、なるべく仕事は断らない。プライベートは一人お酒を楽しむ地味な生活。
そんなある日の夜、ロケ先で美しい若女将【アヅミ】に出会う。カメタクの一世一代の恋の行方は?(公式サイト)

んー、なんとも微妙な映画でした。

始まって30分ほどは、さすが横浜聡子、うまいなーと感心しながら見ていたのですが、その後特に何かが進展するわけでもなく、「俳優 亀岡拓次」の役者稼業の日々が綴られるだけです。

安曇(麻生久美子)との話も映画の軸となっているわけではなく、最初と最後に、プロローグとエピローグみたいに使われているだけで、さほど味のあるシーンとはなっていません。

亀岡拓次を演っている安田顕さん、多分いろいろ見ているのでしょうが記憶はありません。でも、それが脇役というものだと思います。当たり前ですが、脇がいなくては主が成り立ちません。そういうものだと思います。

脇役を主にした映画はどこまでいっても(本気で撮ろうとしなければ)内輪受けの映画にしかなりません。若手の映画監督、巨匠、カリスマ的舞台女優、いろいろ登場させています(原作にあるのでしょう)が、この程度のつっこみでは何も見えてきません。

安田顕さんを本気で主役で撮ろうとしたのかどうか、それを問いたいですね。

俳優 亀岡拓次

俳優 亀岡拓次

  • 安田顕

Amazon

最愛の子/ピーター・チャン監督
スザンヌ/カテル・キレヴェレ監督
Twitter
Facebook
ブックマーク
Filmarks

最初のサイドバー

最新映画レビュー

2023/05/27

波紋

波紋というより復讐劇、それに差別と理不尽なことへの怒りとは違う

2023/05/24

独裁者たちのとき

ソクーロフのおとぎ話。さまようヒトラー、スターリン、ムソリーニ、チャーチル…

2023/05/22

最後まで行く

え?!どこまで行くの?

2023/05/18

EO イーオー

イエジー・スコリモフスキ監督いきあたりばったり

2023/05/17

REALVOICE

親子共依存にさせない社会環境が求められるのだが…

最新映画レビューを一覧で見る

おすすめ映画

2023/04/01

トリとロキタ

ダルデンヌ兄弟監督がドキュメンタリ作家の原点に帰ったような劇映画

2023/02/12

コンパートメントNo.6

ネタバレレビュー、あらすじ、感想、評価。

2023/01/24

母の聖戦

ネタバレレビュー、あらすじ、感想、評価

2022/12/27

の方へ、流れる

ネタバレレビュー・唐田えりかの映画的存在感の凄さとシナリオのうまさ

2022/12/03

あのこと

ネタバレレビュー・アンヌの身体や人生のことはアンヌが決めるべきということ

おすすめ映画を一覧で見る

よく読まれている記事

  • 記事一覧
  • おすすめ映画
  • よく読まれている記事
  • 英数字
  • あ行
  • か行
  • さ行
  • た行
  • な行
  • は行
  • ま行
  • や行
  • ら行
  • わん他

Footer

My Web Sites

  • @半径とことこ60分
  • そんなには褒めないよ。映画評
  • IMUZA.com
  • GitHub

Related Links

  • IMDb
  • Filmarks
  • 映画.com
  • allcinema

Contact Us

  • お問い合わせフォーム
  • Twitter
  • Facebook
  • Feedly

Copyright © 2023 · IMUZA.com