あの散漫な原作を(ゴメン…)、国宝級の映画化でした…国宝級の入りでした(笑)。特に女性客を多く感じました。吉沢亮さん? 横浜流星さん? ひょっとして謙さん? と思ったわけです。歌舞伎ファンということもあるのかも知れません。国宝 / 監督:李相日見事な映画化でした…原作を読んでいる者からしますとよくもまあ、あの散漫...
ベタな余命ものラブストーリーだった…余命ものラブストーリーの気配があり、ちょっと迷ったのですが、「ブルックリン」のジョン・クローリー監督ということでポチッとしてみました。それにしてもクローリー監督、9年ぶり? と思いましたら、2019年に日本では劇場未公開ですが「ザ・ゴールドフィンチ」という映画を撮っているんですね。We Liv...
ロックダウン下の隔離生活が夏の休暇のように見える映画(笑)…オリヴィエ・アサイヤス監督の前作「WASP ネットワーク」は Netflix だけで劇場公開されていないですね。ですので私には2018年製作の「冬時間のパリ」以来ということになります。かなりアサイヤス監督自身のパーソナルな内容でした。でも結構見られます。季節はこ...
ホラー要素を持った社会派ドラマが狙いらしい…第一次世界大戦前後のデンマークで起きた連続殺人事件が基になっている映画です。上の一行、最初はさすがに一行目からネタバレはまずいなあと思い連続殺人事件のところを実話と書いていたのですが、今日本の公式サイトを見ましたらはっきりと書いてありました(笑)。ああ、チラシにも書いてありますね。私は何も知らず...
差入屋を描きたいの? 事件を描きたいの?…えー? あれ、北村匠海さんかい!? やっぱり、この俳優さん、すごいわ。これだけでも見る価値があると思った映画です(笑)。監督は「東京リベンジャーズ」で助監督をされている古川豪さん、だから北村匠海さんをよく分かっているということなんでしょうか。初監督作品、脚本も古川豪監督のオリジナルということです。...
雪は降る あなたは来ない 雪は降る 思い心に 虚しい夢 白い涙 鳥は遊ぶ 夜はふける…「SAINT LAURENT サンローラン」のベルトラン・ボネロ監督です。この映画は当初その映画でサンローランを演じていたギャスパー・ウリエルさんとレア・セドゥさんで撮る企画だったようですが、ウリエルさん、2022年の1月に事故で亡くなってしまいました。映画の最後に追悼...
オランダから母娘のロードムービー、母はボニーとクライドを気取るも、娘は…2023年のベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus に出品されたオランダ映画です。Kplus は主人公が4歳以上の映画を対象としたコンペティションです。今年は横浜聡子監督の「海辺へ行く道」がスペシャルメンション(国際審査員特別賞)を受賞しています。この枠は子ども向けの映...
髙石あかりさんにつきます…「ベイビーわるきゅーれ」の流れの映画です。シリーズのアクション監督だった園村健介さんが監督、監督だった阪元裕吾さんが脚本、そして主演は髙石あかり(高石あかり)さんです。ゴーストキラー / 監督:園村健介髙石あかりさんにつきる…私は「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」しか見ていないのですが、...
プロパガンダの真実は室内劇では描けない…ナチスものはもう見ないと決めていたのに魔が差したようにポチッとしてしまいました。ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男 / 監督:ヨアヒム・A・ラングドイツかオーストリアのテレビでどうぞ…やはりやめておくべきでした。映画としてみるべきものがありません。ヨーゼフ・ゲ...
坂元裕二さん、かなり追い込まれているようです…脚本は坂元裕二さん、監督は土井裕泰さんというのは「花束みたいな恋をした」と同じらしく、主演は広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人という映画です。ですので、混み合っているかなあと心配しながら見に行ったのですが…。片思い世界 / 監督:土井裕泰本題はネタバレ後にやってくる...
寛容性の最大の敵はローレンス…今年2025年のアカデミー脚色賞を受賞した「教皇選挙」です。エドワード・ベルガー監督は「西部戦線異状なし」で紹介されることが多いようですが、私が見ている作品で言えば「ぼくらの家路」の監督です。教皇選挙 / 監督:エドワード・ベルガーほぼ原作のプロット通り…脚色賞ですので原作があるわけ...
少なくとも31歳以上のはずのケナは何ビザでニュージーランドへ入るの?…タイトルが目を引いた映画で、メインビジュアルからしてもケナが韓国社会のなにかに耐えられなくて脱出するんだろうなあとは想像がつきます。が、さて…。ケナは韓国が嫌いで / 監督:チャン・ゴンジェワーホリは基本1年、3年は無理だと思うけど…まったくも...
神は冗談、カルトはギャング…公式サイトや映画.com の「このミステリーがすごい!2002年版海外編で第1位を獲得したボストン・テランのベストセラー『神は銃弾』の映画化」との宣伝コピーにつられて、ではなく、むしろ「神は銃弾」のタイトルやカルト集団の話という方に興味をひかれて見た映画なんですが…。神は銃弾 / 監督:ニック・カサヴ...
賢治は父親のようになりたかったのか、なりたくなかったのか…当然ながらDVD鑑賞です。銀河鉄道の夜 / 監督:成島出本当はお父さんのようになりたかった…門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』の映画化です。[aal B086STMN46]なんて知ったようなことを書きましたが、この小説のことも、門井慶喜さんとい...
およそ想像のつく話だが、意外にもベタさを避けたいい映画だった…メキシコの最底辺の地域の小学校6年生のクラスが型破りな教師の指導で学力テスト全国トップに躍り出たという、またかと思うような話なんですが、これがなかなかうまくできており、かなり好感のもてるいい映画でした。2011年に実際にあった話をもとにしているそうです。型破りな教室 ...
ムンバイの B-boy マニーシュ・チャウハン、バレエダンサーへの道…インド、ムンバイ出身の少年がストリートダンスやボリウッドを見てダンスに目覚め、バレエ、コンテンポラリーのレッスンを積み、プロを目指すまでを描いたドキュメンタリーです。コール・ミー・ダンサー / 監督:レスリー・シャンパインマニーシュ・チャウハン...
理解できない相手は必ず洗脳に見える…「リトル・ジョー」「ルルドの泉で」のジェシカ・ハウスナー監督です。主演はミア・ワシコウスカさん、たくさん見ている俳優さんですが、前作は「ブルーバック あの海を見ていた」というオーストラリアで撮った映画で、現在ワシコウスカさんはハリウッドの空気が肌に合わずにオーストリアに戻っているとのことです。...
内容はシンプルなのに撮影手法にこだわり過ぎであざとくないか…昨年2023年のカンヌ国際映画祭で唯一上映されたロシア映画とのことです。ウクライナ侵攻以降、欧米や日本にはロシアの映画は入ってこないってことですね。まあ戦時統制下に近い状態だと思いますので国内ではいい映画は生まれないでしょう。この映画はウクライナ侵攻前の2021年に撮られているそうです。...
どんなにファンタスティックであっても台詞なしの違和感は拭えない…「セリフなし映画」ですか。以前見た「草原の実験」も台詞なしで通していましたがすごい違和感を感じました。この「ゴンドラ」はどうなんでしょう。ゴンドラ / 監督:ファイト・ヘルマーゴンドラは想像の翼を得て…寂れた山間部のゴンドラ(ロープウェイ)は山間の町...
青春とは、孤独と哀愁に抱かれて、人恋しくもあり、そして気まぐれなもの…「イロイロ ぬくもりの記憶」で2013年カンヌ国際映画祭のカメラ・ドールを受賞したアンソニー・チェン監督、日本では10年ぶりの劇場公開作になります。ただ、その間も2本の長編とアンソロジーの1本を撮ったり、プロデューサーとしてはたくさんの映画に関わっているようです。空音央監督の「HAPP...