雪は降る あなたは来ない 雪は降る 思い心に 虚しい夢 白い涙 鳥は遊ぶ 夜はふける…「SAINT LAURENT サンローラン」のベルトラン・ボネロ監督です。この映画は当初その映画でサンローランを演じていたギャスパー・ウリエルさんとレア・セドゥさんで撮る企画だったようですが、ウリエルさん、2022年の1月に事故で亡くなってしまいました。映画の最後に追悼...
オランダから母娘のロードムービー、母はボニーとクライドを気取るも、娘は…2023年のベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus に出品されたオランダ映画です。Kplus は主人公が4歳以上の映画を対象としたコンペティションです。今年は横浜聡子監督の「海辺へ行く道」がスペシャルメンション(国際審査員特別賞)を受賞しています。この枠は子ども向けの映...
髙石あかりさんにつきます…「ベイビーわるきゅーれ」の流れの映画です。シリーズのアクション監督だった園村健介さんが監督、監督だった阪元裕吾さんが脚本、そして主演は髙石あかり(高石あかり)さんです。ゴーストキラー / 監督:園村健介髙石あかりさんにつきる…私は「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」しか見ていないのですが、...
プロパガンダの真実は室内劇では描けない…ナチスものはもう見ないと決めていたのに魔が差したようにポチッとしてしまいました。ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男 / 監督:ヨアヒム・A・ラングドイツかオーストリアのテレビでどうぞ…やはりやめておくべきでした。映画としてみるべきものがありません。ヨーゼフ・ゲ...
坂元裕二さん、かなり追い込まれているようです…脚本は坂元裕二さん、監督は土井裕泰さんというのは「花束みたいな恋をした」と同じらしく、主演は広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人という映画です。ですので、混み合っているかなあと心配しながら見に行ったのですが…。片思い世界 / 監督:土井裕泰本題はネタバレ後にやってくる...
寛容性の最大の敵はローレンス…今年2025年のアカデミー脚色賞を受賞した「教皇選挙」です。エドワード・ベルガー監督は「西部戦線異状なし」で紹介されることが多いようですが、私が見ている作品で言えば「ぼくらの家路」の監督です。教皇選挙 / 監督:エドワード・ベルガーほぼ原作のプロット通り…脚色賞ですので原作があるわけ...
少なくとも31歳以上のはずのケナは何ビザでニュージーランドへ入るの?…タイトルが目を引いた映画で、メインビジュアルからしてもケナが韓国社会のなにかに耐えられなくて脱出するんだろうなあとは想像がつきます。が、さて…。ケナは韓国が嫌いで / 監督:チャン・ゴンジェワーホリは基本1年、3年は無理だと思うけど…まったくも...
神は冗談、カルトはギャング…公式サイトや映画.com の「このミステリーがすごい!2002年版海外編で第1位を獲得したボストン・テランのベストセラー『神は銃弾』の映画化」との宣伝コピーにつられて、ではなく、むしろ「神は銃弾」のタイトルやカルト集団の話という方に興味をひかれて見た映画なんですが…。神は銃弾 / 監督:ニック・カサヴ...
賢治は父親のようになりたかったのか、なりたくなかったのか…当然ながらDVD鑑賞です。銀河鉄道の夜 / 監督:成島出本当はお父さんのようになりたかった…門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』の映画化です。[aal B086STMN46]なんて知ったようなことを書きましたが、この小説のことも、門井慶喜さんとい...
およそ想像のつく話だが、意外にもベタさを避けたいい映画だった…メキシコの最底辺の地域の小学校6年生のクラスが型破りな教師の指導で学力テスト全国トップに躍り出たという、またかと思うような話なんですが、これがなかなかうまくできており、かなり好感のもてるいい映画でした。2011年に実際にあった話をもとにしているそうです。型破りな教室 ...
ムンバイの B-boy マニーシュ・チャウハン、バレエダンサーへの道…インド、ムンバイ出身の少年がストリートダンスやボリウッドを見てダンスに目覚め、バレエ、コンテンポラリーのレッスンを積み、プロを目指すまでを描いたドキュメンタリーです。コール・ミー・ダンサー / 監督:レスリー・シャンパインマニーシュ・チャウハン...
理解できない相手は必ず洗脳に見える…「リトル・ジョー」「ルルドの泉で」のジェシカ・ハウスナー監督です。主演はミア・ワシコウスカさん、たくさん見ている俳優さんですが、前作は「ブルーバック あの海を見ていた」というオーストラリアで撮った映画で、現在ワシコウスカさんはハリウッドの空気が肌に合わずにオーストリアに戻っているとのことです。...
内容はシンプルなのに撮影手法にこだわり過ぎであざとくないか…昨年2023年のカンヌ国際映画祭で唯一上映されたロシア映画とのことです。ウクライナ侵攻以降、欧米や日本にはロシアの映画は入ってこないってことですね。まあ戦時統制下に近い状態だと思いますので国内ではいい映画は生まれないでしょう。この映画はウクライナ侵攻前の2021年に撮られているそうです。...
どんなにファンタスティックであっても台詞なしの違和感は拭えない…「セリフなし映画」ですか。以前見た「草原の実験」も台詞なしで通していましたがすごい違和感を感じました。この「ゴンドラ」はどうなんでしょう。ゴンドラ / 監督:ファイト・ヘルマーゴンドラは想像の翼を得て…寂れた山間部のゴンドラ(ロープウェイ)は山間の町...
青春とは、孤独と哀愁に抱かれて、人恋しくもあり、そして気まぐれなもの…「イロイロ ぬくもりの記憶」で2013年カンヌ国際映画祭のカメラ・ドールを受賞したアンソニー・チェン監督、日本では10年ぶりの劇場公開作になります。ただ、その間も2本の長編とアンソロジーの1本を撮ったり、プロデューサーとしてはたくさんの映画に関わっているようです。空音央監督の「HAPP...
「傲慢」も「善良」も、え?と言うほどの今どきのラブストーリーでした…『高慢と偏見』が意識されているんだろうと思い興味を持ったのですが、見てみれば、「傲慢さ」もほどほど、「善良さ」にいたっては何のこと? という程度の今どきのラブストーリーでした。傲慢と善良 / 監督:萩原健太郎今どきのラブストーリー…あらすじとして...
菅田将暉さん、窪田正孝さん、古川琴音さん、奥平大兼さんを見に行く(だけの)つもりなら…黒沢清監督って多作な監督ですね。ついこの間「蛇の道」を見たばかりですし、「Chime」という映画も現在公開されているようです。その分なのかどうかはわかりませんが、どの映画も軽めですし、なかなか最後まで面白さが持続する映画がありません(ゴメン…)。...
え? 1977年、フランスではフーコーもサルトルもボーヴォワールもデリダもドゥルーズも性的同意年齢法に反対していた…フランスの作家であり映画監督でもあるヴァネッサ・スプリンゴラさんの2020年の著書『Le Consentement 同意』の映画化です。その著書は、自身が14歳のときから1年あまり、当時49歳(50歳?…)だった作家ガブリエル・マツネフと性...
よくわからない映画でした…韓国のキム・チャンフン監督、長編デビュー作のこの映画が昨年2023年のカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されています。このろくでもない世界で / 監督:キム・チャンフン物語がよくわからない…18歳のヨンギュは実の母親と再婚相手の男とその娘ハヤンと暮らしているハヤンは学校でいじめ...
クレオのカーボベルデの夏は楽しさと寂しさと…劇場で本編の前に流れる予告編を見ていて、いい表情が撮れているなあと目が止まった映画です。その6歳の少女クレオを演じているのは、撮影当時5歳半のルイーズ・モーロワ=パンザニちゃん、日本の公式サイトには「パリの公園で遊んでいたところをプロデューサーにスカウト」されたとあります。クレオの夏休...