旧東ドイツのボブ・ディラン?の伝記映画ゲアハルト・グンダーマン。旧東ドイツ時代から東西ドイツ統一後の東ドイツで活躍したというシンガーソングライターで、昼間は褐炭採掘場で働き、仕事が終わるとステージに立っていたということです。そのグンダーマンの伝記(的)映画なんですが、実は彼は秘密警察シュタージへの情報提供者だったという話です。グンダーマン 優しき裏切り...
舞台劇のノリで映画を撮ってみたら…3年前の映画「君が君で君だ」のハチャメチャぶりが気に入って記憶に残っている松居大悟監督です。この「くれなずめ」までの間に2本ありますがあまり食指が動かず、やっと今作は期待できそうということで…。くれなずめ / 監督:松居大悟あまり映画的じゃない舞台劇映画的テーマはゴーストものネタバレあらすじとちょいツッコミ俳...
人は死を覚悟してしか自由になれない、という皮肉ジョニー・デップさん、もう長らく(私は)新作のプロモーションかスキャンダルネタでしか目にしなくなっており、映画は「スウィーニー・トッド(2007)」か「パブリック・エネミーズ(2009)」以来かと思います。グッバイ、リチャード! / 監督:ウェイン・ロバーツもともと二枚目タイプじゃありませんしコミカルな雰...
現在進行中の実話を描くフランソワ・オゾン監督公式サイトには現在でも裁判が進行中とあります。フランス、リヨンのカトリック教会の聖職者による児童への性的虐待事件を描いた映画です。実話に基づいているということで、エンドロールの前にその後の裁判の経過がスーパーで入っており、確か2020年の日付もあったように記憶していますがどういうことなんでしょう? この映画の製作年は2...
1982年のメキシコのセレブ妻たちの映画を日本でやる意味ある?「グッド・ワイフ」でググりましたら、何だこりゃ? テレビドラマが無茶苦茶ヒットします。同タイトルのアメリカのテレビドラマあるんですね。それに日本版のリメイク版まであります。まったく知りませんでした。釣りタイトルだったようです(笑)。ただ、知らない私は釣られたわけではありません。これはメキシコ映画です...
スペクタクル以外に見どころはない、つまりDVDではつまらないなんだ、空海の映画じゃないのね(涙)。それに、染谷くん、ついに海外映画で主役か! と期待して見たんですが、どうなんでしょう、確かに出ずっぱりではありますが、映画の基本物語には絡んでいません。物語を進めていく狂言回し的な役どころで、俳優としての力が発揮するシーンがありません。空海-ku-kai- ...
(DVD)俳優の間合いと表情で物語を語るいい映画じゃないですか!DVDのレンタル開始が2019年12月となっていましたので、最近の映画なのに記憶にないなあと思いながら借りましたら、2012年製作で日本での公開は2014年の映画でした。ひとことで言ってしまえば、時間と空間を超えたラブストーリーということなんですが、その物語そのものよりも、俳優たちの間合いと表情で...
イザベル・ユペール恐るべし!イザベル・ユペール恐るべし!そういう映画です。タイトルも「グレタ」ではなく「イザベル」でいいと思います(笑)。とにかく、映画がどうこうよりも、イザベル・ユペールさん、無茶苦茶楽しんでるやんと言うしかありません。軽やかにダンスしながら探偵を撃ち殺すところなんて、もう、笑うしかありません。グレタ / 監督:ニール・ジョーダン...
描かれるのは、戦前日本 対 戦後日本?こういう映画のほうが危ないかもしれませんね。東宝の戦争(賛美?)映画かと恐る恐る(笑)見に行きましたら、キノフィルムズの製作で、内容も、日本の離島が国籍不明の武装漁船団に占領され、航空機搭載型護衛艦いぶきを旗艦とする第5護衛隊群が派遣され、専守防衛の一線を越えるか越えないかのギリギリのところで相手の攻撃に対処していくという物...
日本にもグリーンブックがある…?予告編を見ればおおよそ映画の内容は想像がつくこととアカデミー賞自体にさほど興味がないこともありスルーの予定でしたが、スパイク・リー監督が、この「グリーンブック」に作品賞が与えられた時に席を蹴ったというニュースを見て興味がわき見てみました。グリーンブック / 監督:ピーター・ファレリー予想したとおりのパターン映画でしたし...
映画笑いが止まらなくて、怖いぞー…この映画を楽しむコツはただ何も考えず時間に流されてぼんやり見ていることです。何がどうなっているの?なんて考えて見ていると疲れます。映像的にも、音楽(音響)的にもどっと疲れます。以下、いきなりネタバレしています。公式サイト / 監督:中島哲也「来る」のは、大人たちに捨てられたり、いじめられたり殴られたり、挙句に殺され...
兵士と娼婦の悲恋物語、良くも悪くも追憶の彼方に…公式サイトの画像やコピーをちらっと見て、軍人と娼婦の悲恋物語かなと予想して見に行きましたら、悲恋物語もあるにはあるのですが、全体としては、追憶の(やや)群像劇的な物語でした。公式サイト / 監督:ニウ・チェンザーただ、(やや)群像劇的だとわかったのは中盤に入ってからですし、ああ、追憶物語なのねとわかったのもほ...
ゴダールと言えども、男女の別れは映画通りにはいかず…今さら私が説明するまでもないゴダールですが、ただ、今でも代表作として語られる映画の多くは、1959年の「勝手にしやがれ」から、この映画の冒頭に出てくる1967年の「中国女」あたりまでの作品で、この映画が描く時期は、一般的には(映画が)あまり知られていない時期で、自らの成功をぶち壊そうとした転換期だったようです。...
(DVD)ミシェル・ゴンドリー監督って、早くから割りとビッグな俳優で映画を撮っている印象があり、アメリカの監督だと思っていました。アメリカで映画を撮るきっかけはミュージック・ビデオの評価からのようです。ネット上の MV や PV を見てみましたが発想豊かですね。ミシェル・ゴンドリー - Wikipediaそれはともかく、何本もタイトルは見知っているのに、今確認...
黒沢清監督は(私には)その実力がよく分からない監督の一人です。特にフランスかと思いますが、誰だったか若手の監督が、フランスでは映画を学ぶ(学校?)際に、日本の監督では北野武監督と黒沢清監督を題材にしているとか語っていたなど、人気があるそうです。ところが、最近の映画、初めて海外で撮った「ダゲレオタイプの女」、カンヌの「ある視点」部門で監督賞を受賞した「岸辺の旅」、(私には)どちらも残念な出来でし...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価見たのは劇場でですが、明日(12/2)に DVDが発売になるのですね。上映もブルーレイ上映でした。映画というよりも、ほぼ1時間のグザヴィエ・ドラン本人と彼を語る俳優たちのインタビュー集です。グザヴィエ・ドランがどうやって映画を作っているのかがよく分かる映画ではありましたが、何かを掘り下げているわけでは...
面白いのですが、何が撮りたいのか見えてこない前作「神様なんかくそくらえ」が、2014年の東京国際映画祭のグランプリを受賞したジョシュア&ベニー・サフディ兄弟監督の新作です。その前作では「次作で化けてくれれば」などと偉そうなことを書きましたが、この映画は面白かったです。ただ…ああー、やっぱり、但し書きがついてしまいました(笑)。監督:ジョシュア&ベニー・...
満島ひかり、妻夫木聡、向井康介(脚本)に期待するも…原作の著者貫井徳郎さんも監督の石川慶さんも初めて聞く名前なんですが、何となく気になってといいますか、むしろ、満島ひかりさんと妻夫木聡さん、そして脚本の向井康介さんの名前に誘われたのかもしれません。原作は第135回直木賞候補作とありましたので、いつだろうと調べてみましたら2006年ですから10年前ですね。映画は...
すごいですね、この映画。濃密に人間、人間、人間って感じですかね…。シネマテークの「フランス映画ウィーク」から「クスクス粒の秘密」です。「アデル、ブルーは熱い色」のアブデラティフ・ケシシュ監督、2007年の作品で、セザール賞でいくつかの賞と、ベネチアでは審査員特別賞に、リム役のアフシア・エルジがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞しているようです。確か...
個人的には苦手な映画ではありますが、完成度は高く、劇場で見れば集中して見られたでしょう。「恋人たち」では、結構厳しいレビューを書いてしまいましたが、旧作を見てみたいと書いた通り、代表作(でいいのかな?)「ぐるりのこと。」を見てみました。ちなみに、「恋人たち」はキネ旬の2015年日本映画ベストテンの1位でした。で、ついでに外国映画のベストテンは何かなと見てみ...