原作の京極夏彦著『死ねばいいのに』を読めばいい 亜佐美を殺したのは誰だ?のミステリーでもなく、お前(映子)は何者!のサスペンスでもなく、ほぼ一対一の会話で構成されているのに会話劇でもなく(理由は後述…)、弁護士がやたら頑張っているのにリーガルドラマでもなく、この映画は一体何なのだ(笑)。死ねばいいのに / 監督:金井純一ネ...
𠮷田恵輔監督、相変わらずうまいんですが人物に余白がないかな 𠮷田恵輔(吉田恵輔)監督、相変わらずうまいですね。「ヒメアノ~ル」からすべて観てきていますが、どの映画のレビューでも1度や2度は必ずうまいなあと書いていると思います。でもあまり好きなれないんですよね(ゴメン…)。理由は最後に書きますが、描いていることに対する監督本人の立ち位置ですかね。[t...
言葉を大切にしている原作に敬意のない映画制作者たち んー、これはそもそもの企画が間違っているんじゃないですかね。まあ想像ですが、日本でも台湾でも売りたいという企画なんでしょうが、要はキャスティングに無理があるということです。シンシン アンド ザ マウス SINSIN AND THE MOUSE / 監督:真壁幸紀ネタバレあ...
とらえどころのない映画と感じるも、アナス・トマス・イェンセン監督の想定内であるようだ なんともとらえどころのない映画ですが、面白いですね。笑えるところもありますがコメディというわけでもなく、風刺的なのに何を風刺しているのかよくわかりませんし、暴力描写(そのものはない…)はかなりのものですし、そうですね、ひとことで言えばシュールな映画です。...
モロッコや西サハラに来てまでレイヴして欲しいなどと誰も頼んでいないけど… 希望も絶望もない虚無的な映画ですね。その意味では今の先進国(ヨーロッパ限定かな…)が置かれている、いやそうじゃなくて自ら入り込んでしまった、先へも進めない、後退りもできない八方塞がりの状態のまま放心している姿じゃないかと思う映画です。そんなつもりはないか(笑)。...
イタリアン・カンフーアクション・アモーレ映画。 「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」「フリークスアウト」と観てきているガブリエーレ・マイネッティ監督の長編三作目ですので観ないわけにはいきません(笑)。シャオ・メイ ローマ大決戦 / 監督:ガブリエーレ・マイネッティネタバレあらすじ一作目の「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」は日...
原題はスペイン語の「Sorda」で「ろう者」の意味、邦題に惑わされないように… 原題はスペイン語の「Sorda」、英題は「Deaf」、どちらも「ろう者」あるいは「聴覚障害者」の意味です。邦題に惑わされて何らかの期待をして観たり、内容を予想して観なかったりしないほうがいい映画です。私は後者になりそうなところだったのですが、こういう映画だったのかい!? と驚い...
ジャファル・パナヒ監督が放つ不条理サスペンス、パナヒ監督の意図はどこにあるのか 昨年2025年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作です。これでジャファル・パナヒ監督はパルムドール、金獅子賞、金熊賞制覇ですね。過去にこの3つを受賞しているのはアンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ミケランジェロ・アントニオーニ、ロバート・アルトマンの3人ですので4人目ということにな...
原作通りの逆転三章構成がテーマを曖昧にしていないか、39、チャック… 「39、チャック」この邦題を思いついた配給の担当者のほくそ笑んだ顔が目に浮かびます。かどうかはわかりませんが(笑)、でも、この映画は、見終えた後に「ありがとう」の言葉が出るような映画ではなく、チャックの人生(The Life of Chuck)を知り、人生についてちょっとだけ考えてみよう...
こういう映画はアメリカじゃないとできないですし、アメリカらしい映画です ニール・ダイアモンドのトリビュートバンド、ライトニング&サンダーを描いた映画です。結構ドラマチックな展開の映画ですが、その描き方は別にして起きていることは実話みたいです。ソング・サング・ブルー / 監督:クレイグ・ブリュワーネタバレあらすじ...
フランケンシュタインと花嫁(ブライド)のボニーとクライド的愛の逃避行 こういう映画を撮る監督、好きですね。映画としては、んーとはなりますが、迷いがなくやりたいことをやっている感じがいいんです。マギー・ギレンホール監督、俳優としてのキャリアは長く、監督は2作目ですか。思いっきりがいいですね。ザ・ブライド! / 監督:マギー・ギレンホ...
日本のパンク・ミュージック ムーブメントの記録(的)映画 音楽業界のインディーズのことはほとんど知らないのですが、青春音楽ものであればジャンルはなんであれ、きっと楽しめるでしょう。それに出演者が若葉竜也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗ということですので映画としては期待もあります。ただ、主演の峯田和伸さんというのは名前も始めて見る方です。...
トルコ行進曲を聴いて涙が流れるとは… ダルデンヌ兄弟監督はきっちりと3年毎に新作を発表してくれます。IMDb を見てみてください。なにか映画製作のためのルーティンがあるんでしょうね。そして彼女たちは / 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌダルデンヌ・リアリズムダルデンヌ・リアリズムです。ダルデンヌ...
ヨアヒム・A・ラング監督は「本物のバレエ映画を作りたかった(make a true ballet movie)」と語る ジョン・クランコ、すぐには誰ともわからなかったのですが、シュツットガルト・バレエ団の名を目にし、記憶の片隅にクランコの文字が浮かび上がりました。ジョン・ノイマイヤーやイリ・キリアン絡みでその名を目にしたことがあるシュツットガルト・バレエ団...
パク・チャヌク監督、解雇されたマンスに「No Other Choice」と叫ばせるだけの愛がありません 「別れる決心」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督、ここには書いていませんが「オールド・ボーイ」など復讐三部作からほぼすべて見ている監督です。ただ、上の2作もそうですが、最近のものにはこれといって感じるところがなく、見るのもちょっと惰性になっている感じです(...
内面的な恐怖感や孤独感からパラノイアとなっていく戦争犯罪人の末路… 「LETO レト」を見てセンスがいいなあと思い、「インフル病みのペトロフ家」では天才だわと感嘆したキリル・セレブレンニコフ監督です。「チャイコフスキーの妻」も「リモノフ」も見ていますが、なかなかつかめない監督です。今回は「ヨーゼフ・メンゲレ」ですからね。死の天使 ...
淡々と語られる中山晋平の人生と歌 時にはこういう映画もいいかと思い DVD を借りてみました。こういうが何を指しているのか自分でも判然としませんが(笑)、明治、大正、昭和の著名な人物がたくさん登場しますので、そういうつながりがあったのかなどと楽しく見られます。シンペイ 歌こそすべて / 監督:神山征二郎ネタバレあらすじ...
家族や父娘の関係にセンチメンタル過ぎるかな… 「わたしは最悪。」「テルマ」「母の残像」のヨアキム・トリアー監督です。昨年2025年のカンヌ国際映画祭でグランプリ受賞、今年のアカデミー賞では作品賞はじめ 8部門 9ノミネートだそうです。どうなるんでしょうか。発表は日本時間の3月16日です。センチメンタル・バリュー / 監督:ヨアキム...
ステレオタイプ価値観に頼っていては少女たちの繊細な心理は描けない 今週の公開作、まずはこれを選んでみた、けれど…。最近時々名前を目にするようになった當真あみさんとはどんな俳優さんかと見てみた、けれど…。終点のあの子 / 監督:吉田浩太ネタバレあらすじ女子高校の生徒たちの人間関係を描いた映画です。率直に言って...
あの「最強のふたり」を超え、フランスで年間No.1の大ヒット! 2025年の大晦日に見た映画です。「宝石泥棒の親子が、障がい者施設のサマーキャンプに逃げ込んだことから巻き起こる騒動を描き、フランスで大ヒットを記録したハートフルコメディ(映画.com)」との紹介文だけでほぼ内容が想像できてしまう映画です。サムシング・エクストラ! や...