た行

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たちあがる女

2019.03.24

た行, , 褒めてる映画

ベネディクト・エルリングソン監督の「地球温暖化」への強烈なメッセージ「たちあがる女」なんてもんじゃないです。「Woman at War」まさしく「たたかう女」です!ただ直球勝負ではなく硬軟織り交ぜて作られており、とてもバランスがよく、面白いですし、考えさせられますし、でもどうしたらいいんだろうと立ちすくむしかない今の私たちを的確に表現しています。立ち上が...

天国でまた会おう

2019.03.09

た行,

面白い物語なのに焦点が定まらず…。映像的にはロマンチシズムの香りがします。ふと「レ・ミゼラブル」が思い浮かぶようなクラシカルでロマンチックなフランスっぽい映画です。ただ、物語自体は第一次世界大戦というヨーロッパを疲弊させた戦争後の話ですので、そんなに明るい話ではありません。天国でまた会おう / 監督:アルベール・デュポンテル私は読んでいませんが、同名...

ともしび

2019.02.06

た行,

なしのただシャーロット・ランプリングを見続ける映画一昨年、2017年のヴェネツィア映画祭でシャーロット・ランプリングさんが主演女優賞を受賞しています。ともしび / 監督:アンドレア・パラオロシャーロット・ランプリングさんの肖像画を90分間見続けるような映画です。映画は物語を語ることを拒否しており、ただひたすらアンナ(シャーロット・ランプリング)を...

天才作家の妻 40年目の真実

2019.01.30

た行,

グレン・クローズさん、オスカー決定でしょう!主演のグレン・クローズさんがアカデミー主演女優賞にノミネートされているとのこと、間違いなく受賞でしょう。ガガさんも良かったのですが、あれはガガさん本人が良かったということですが、こちらは俳優として素晴らしいです!天才作家の妻 40年の真実 / 監督:ビョルン・ルンゲ俳優の演技が見どころですので、この映画は見...

チワワちゃん

2019.01.24

た行,

28歳が撮っても、やっぱり40代のノスタルジーさすがにこのタイトルですので何も知らずに見に行くことはありませんが(笑)、映画.com あたりの「ヘルタースケルター、リバーズ・エッジ…漫画家…SNSが普及した現代の東京を舞台…」をちらりと見ただけでしたので、何だか妙に古臭い話だなあとの違和感で、見ている間ずっと気になっていたのですが、どういうことかわかりました。...

ちょっと今から仕事やめてくる

2018.11.29

た行,

前半ぞわぞわ、後半もぞもぞ。コメディじゃなかったのね。DVD鑑賞です。公開時、タイトルが目につき、見ようかどうしようかと思いつつ、どうせコメディの苦手なタイプだろうと思い込んでスルーした映画、全然コメディじゃなく、むちゃくちゃシリアスじゃないですか!?公式サイト / 監督:成島出前半は面白く見られます。特に部長役の吉田鋼太郎さん、パワハラを通り越した...

テルマ

2018.10.25

た行,

サイキックもの?父娘もの?青春もの?とはっきりせず…残念。前作の「母の残像」では良い方に出ていたあまり説明しないという手法が、この映画では悪い方へ出てしまったようです。公式サイト / 監督:ヨアキム・トリアーもともと私自身が、こうしたサイキックホラー系の映画に興味が持てないこともあるのですが、それにしても、映画としての軸がしっかりしていませんし、軸になる...

黙ってピアノを弾いてくれ

2018.10.10

た行,

見ないとわからない、見てもわからない、聴くしかない。タイトルの「黙ってピアノを弾いてくれ」や、さわりの紹介コピー「挑発的な言動、強烈すぎるキャラクター、そして唯一無二の音楽性で知られるピアニスト・作曲家、チリー・ゴンザレス」だけでも無茶苦茶そそられます。公式サイト / 監督:フィリップ・ジェディックビョーク、ダフト・パンク、ジェーン・バーキンらが心酔す...

つかのまの愛人

2018.09.21

た行,

監督は娘のエステール・ガレルが撮りたかったんじゃなかろうか…。こんな感情をあらわにする人間、特に女性を撮る監督でしたっけ? というのが、見始めてすぐ思ったこと。時々説明的に入る感傷的なピアノ曲やナレーションにもちょっと違和感…。でもまあ見終えてみれば、そこに、その感情の発露である「熱さ」があるわけでもないので、やっぱりいつものフィリップ・ガレル監督でした。...

妻の愛、娘の時

2018.09.19

た行,

意地を張れば角が立つ、箪笥をあければ愛がある(?)シルヴィア・チャンと聞いて思い浮かぶのは「山河ノスタルジア」のオーストラリアシーンの中国語教師くらいで、出演映画の一覧をみれば、ああ見たかもしれないと思うものもありますが、私にはあまり印象強くない俳優さんです。この「妻の愛、娘の時」は監督、主演ということです。公式サイト / 監督:シルヴィア・チャンそれ...

タリーと私の秘密の時間

2018.08.20

た行,

はたして18キロ増量は必要だったか?シャーリーズ・セロンが役作りのために18キロ(諸説あり)増量したという映画です。同じように13キロ増量して撮った2003年の「モンスター」は、なぜか劇場公開時には見逃してしまっていますので二の舞は踏めずと早速見に行きました。タリーと私の秘密の時間 / 監督:ジェイソン・ライトマン完全にシャーリーズ・セロンひとりの映...

追想

2018.08.18

た行,

男は追想し、女は回想する、という男の妄想なかなか掴みづらい映画で、「追想」などという邦題やオチのようにくっついている2007年のシーンを主題として見るならば、老年の男が若かりし頃の失敗をまさしく追想する映画ということなんですが、ただ、映画の8割方を占める1962年のシーンから見えてくるのは、やや茶化し気味にも見える映画のつくりとは相反する、かなりシリアスな問題なの...

友罪

2018.05.29

た行,

過去と現在、友情がなければ友罪は生まれない意識しているわけではありませんが、このところなぜか瀬々敬久監督の映画を続けて見ています。「最低。」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、そしてこの「友罪」です。それ以前には「ヘヴンズ ストーリー」を見ていますが、代表作と言われている「64」を見ていませんので監督についてどうこう語るのもおこがましいのですが、何となくどういう映画...

ダリダ あまい囁き

2018.05.22

た行,

男性との関係を軸にした伝記映画としかいいようがない。ダリダ? ダリダ? ダリダって、だりだ?って、ことはありません(笑)。ちゃんと知っています。ただ、代表曲は何? ヒット曲は? と考えてもすぐには浮かんできません。そんな人にはとてもいい映画です。音楽がいっぱい使われていますし、ああそういう曲だったのかと、シーンに合わせてうまい具合に音楽が使われています。監...

ダウンサイズ

2018.03.14

た行,

アレクサンダー・ペイン監督、SF的寓話物語を撮ってはみたが…なんとも奇妙な映画ですね。作っているうちに、何やってんだかわかんなくなってしまったような…(笑)。 監督は、アレクサンダー・ペインさんで、「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」と、自分でも意外と見ていることにびっくりです。これまでの印象としては、ベースはヒューマン...

囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件(DVD)

2017.10.20

た行,

「ローサは密告された」を見た際に、ブリランテ・メンドーサ監督がイザベル・ユペールさんで撮った映画があることを知り、2009年のカンヌで監督賞を受賞した「キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-」とともに借りてみました。この「囚われ人」の元となっているのは、イスラム・ゲリラ組織アブ・サヤフによって、2001年5月にパラワン島のリゾートホテルから20人の観光客が身代金目的で誘拐された事件です。...

月と雷

2017.10.11

た行,

初音映莉子さんの映画です。ちょっとだけ高良健吾くんも。安藤尋監督って誰だっけ? 安藤? 安藤サクラの姉はなんて言ったっけ?と、そもそも名前の読み方もわからず(スマソ)、逆にそれで興味を持って調べているうちに物語が面白そうということで見ることになりました。「あんどうひろし」さんと読むそうです。原作の角田光代さん、結構映画化の声を聞きますがさほど多い方...

ドリーム

2017.10.08

た行,

白人男性を類型化して描いているのが印象的差別と分断の時代、21世紀は後にこう呼ばれることになるかも知れません。日々のニュースには、排除、排斥、ヘイト、テロなどの言葉がやたら目立つようになっています。考えてみれば、映画もそうしたテーマのものが多くなっているようにも思います。もちろん描き方は様々で、さすがに差別を肯定するものは見かけませんが、差別の現実を描くもの、...

ダンケルク

2017.09.18

た行,

名誉ある撤退は敗北にあらずとEU離脱のイギリスを鼓舞する「ダークナイト」をDVDで見たような気がする程度にしかクリストファー・ノーラン監督を知りません。見たとしてもおそらくヒース・レジャーが急死する直前の出演作という興味だったように思います。で、何やら漏れ聞こえてくるところでは、この「ダンケルク」はかなり評価が高く、戦争映画としてもやや異質との記事もあり、ヒーロ...

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣

2017.07.25

た行,

セルゲイ本人には映画では伝わってこない何かがありそうセルゲイ・ポルーニンが突然ロイヤルバレエ団を辞めると言い出したというニュースは記憶しています。それ以前からあれやこれや問題児と言われていたとも報じられていましたので、その時は、ふ~ん程度にしか関心はなかったのですが、下の引用の写真のダンスが予告編で流れており、へー、すごいね、もったいないなあと思ったわけではあり...