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タロウのバカ

2019.09.06

た行,

菅田将暉、太賀、YOSHIの怒りは今に通じるかこれを今作りますか!? って感じの映画です。「怒り」と「暴力」しかありません。タロウのバカ / 監督:大森立嗣ああ、逆に今なのかな?ある意味、怒る相手が見えなくなっている今、怒り続けるしかない、怒る自分が消えてなくなるまで、怒り続けるしかないということかも知れません。大森立嗣監督、過去の作品一覧を...

旅のおわり世界のはじまり

2019.06.17

た行,

前田敦子さんのドキュメンタリーとしてみればよくできた映画前田敦子さんを追ったドキュメンタリーのような映画です。それが結構見られる映画になっているわけですから、黒沢清監督が、前田敦子さん自身に映画一本持たせられるだけのものがあると考えた結果の映画だとは思います。旅のおわり世界のはじまり / 監督:黒沢清ですので、もし、そもそもの企画の意図が、日本とウ...

誰もがそれを知っている

2019.06.06

た行,

ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデムは果たしてこれを望んだのか?これまで「誰もそれを知らなかった」ことを撮ってきたアスガー・ファルハディ監督が、「誰もがそれを知っている」ことを、はたしてこれまで通りの重層的な人間模様として描けるかに挑戦した映画です。誰もがそれを知っている / 監督:アスガー・ファルハディ…かどうかはわかりませんが、残念ながら、人間模...

魂のゆくえ

2019.04.18

た行,

とんでもないラブストーリーだった!スクリーンは4:3のスタンダードサイズ、ほとんどすべての画がフィクス、それもかなりのこだわりの構図でこれ以外の切り取りは許さないくらいの意志が感じられます。タイトル(原題:First Reformed)にもなっているファースト・リフォームド協会のトラー牧師(イーサン・ホーク)の内省的な映画ですので、その表現手法としてはぴったりで...

多十郎殉愛記

2019.04.12

た行,

高良くん、力入りすぎ、多部未華子さん、着物が似合ってます。「〝巨匠〟中島貞夫監督 20年ぶりの最新作 59年の映画人生を次世代に受け継いだ、日本映画史に残る新しい「ちゃんばら映画」が誕生!」なんて宣伝コピーですのでかなり期待して見に行ったんですけど…。多十郎殉愛記 / 監督:中島貞夫といっても、実は中島貞夫監督の映画、見たことないかもしれません。見て...

たちあがる女

2019.03.24

た行, , 褒めてる映画

ベネディクト・エルリングソン監督の「地球温暖化」への強烈なメッセージ「たちあがる女」なんてもんじゃないです。「Woman at War」まさしく「たたかう女」です!ただ直球勝負ではなく硬軟織り交ぜて作られており、とてもバランスがよく、面白いですし、考えさせられますし、でもどうしたらいいんだろうと立ちすくむしかない今の私たちを的確に表現しています。立ち上が...

黙ってピアノを弾いてくれ

2018.10.10

た行,

見ないとわからない、見てもわからない、聴くしかない。タイトルの「黙ってピアノを弾いてくれ」や、さわりの紹介コピー「挑発的な言動、強烈すぎるキャラクター、そして唯一無二の音楽性で知られるピアニスト・作曲家、チリー・ゴンザレス」だけでも無茶苦茶そそられます。公式サイト / 監督:フィリップ・ジェディックビョーク、ダフト・パンク、ジェーン・バーキンらが心酔す...

タリーと私の秘密の時間

2018.08.20

た行,

はたして18キロ増量は必要だったか?シャーリーズ・セロンが役作りのために18キロ(諸説あり)増量したという映画です。同じように13キロ増量して撮った2003年の「モンスター」は、なぜか劇場公開時には見逃してしまっていますので二の舞は踏めずと早速見に行きました。タリーと私の秘密の時間 / 監督:ジェイソン・ライトマン完全にシャーリーズ・セロンひとりの映...

ダリダ あまい囁き

2018.05.22

た行,

男性との関係を軸にした伝記映画としかいいようがない。ダリダ? ダリダ? ダリダって、だりだ?って、ことはありません(笑)。ちゃんと知っています。ただ、代表曲は何? ヒット曲は? と考えてもすぐには浮かんできません。そんな人にはとてもいい映画です。音楽がいっぱい使われていますし、ああそういう曲だったのかと、シーンに合わせてうまい具合に音楽が使われています。監...

ダウンサイズ

2018.03.14

た行,

アレクサンダー・ペイン監督、SF的寓話物語を撮ってはみたが…なんとも奇妙な映画ですね。作っているうちに、何やってんだかわかんなくなってしまったような…(笑)。 監督は、アレクサンダー・ペインさんで、「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」と、自分でも意外と見ていることにびっくりです。これまでの印象としては、ベースはヒューマン...

ダンケルク

2017.09.18

た行,

名誉ある撤退は敗北にあらずとEU離脱のイギリスを鼓舞する「ダークナイト」をDVDで見たような気がする程度にしかクリストファー・ノーラン監督を知りません。見たとしてもおそらくヒース・レジャーが急死する直前の出演作という興味だったように思います。で、何やら漏れ聞こえてくるところでは、この「ダンケルク」はかなり評価が高く、戦争映画としてもやや異質との記事もあり、ヒーロ...

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣

2017.07.25

た行,

セルゲイ本人には映画では伝わってこない何かがありそうセルゲイ・ポルーニンが突然ロイヤルバレエ団を辞めると言い出したというニュースは記憶しています。それ以前からあれやこれや問題児と言われていたとも報じられていましたので、その時は、ふ~ん程度にしか関心はなかったのですが、下の引用の写真のダンスが予告編で流れており、へー、すごいね、もったいないなあと思ったわけではあり...

タンジェリン

2017.05.14

た行,

iPhoneで撮ろうと何で撮ろうと映画は映画全編 iPhone5sで撮られているそうです。MtF トランスジェンダーのセックス・ワーカー二人とアルメニア移民のタクシードライバーの三人のクリスマスイブの一日を追いかけています。タクシードライバーのラズミックが、通りで拾ったシスジェンダーの娼婦に、お前のようなやつがくるところじゃないというようなことを言っていました...

タレンタイム〜優しい歌

2017.04.12

た行,

青春の味は甘く切なく悲しくて、お茶目な大人たちは隠し味。ヤスミン・アフマド監督、映画祭では頻繁に上映される監督ですが、日本で劇場公開されるのはこの映画が初めてではないでしょうか。監督本人は2009年の7月に亡くなっており、この映画はその年の3月にマレーシアで公開され、結果として遺作となってしまった作品です。2003年の長編デビュー以来、6年間で6本の作品を残し...

たかが世界の終わり

2017.02.12

た行, , 褒めてる映画

グザヴィエ・ドラン、会話劇で新境地グザヴィエ・ドラン監督、27歳にしてすでに6作目、どの作品も自国だけではなく世界に配給され高評価、どんだけ才能豊かなんだ!という若き天才映画監督です。この映画は俳優もすごいです。ギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥー、バンサン・カッセル、そしてナタリー・バイ、そうそうたるメンバーということなんですが、さらに...

誰のせいでもない

2016.12.13

た行,

自己中の男が自ら何も行動しないでいたら、うまくいったよ、ってか? 面白い映画です。ヴィム・ヴェンダース監督、7年ぶりの劇映画です。7年ということは「パレルモ・シューティング」以来ということになり、その間、「Pina」や「もしも建物が話せたら」のドキュメンタリーを撮っています。この映画、公式サイトには「今作は 3D映画として撮影され、日本での上映には 2Dと 3D...

ダゲレオタイプの女

2016.10.27

た行,

俳優がすごい!タハール・ラヒム、オリビエ・グルメ、マチュー・アマルリック、そしてコンスタンス・ルソー!ダゲレオタイプ?知らない言葉だけに、何やらあやしいげな印象を受けます。というのは私だけ(笑)?ただ、全然「あやしい」言葉ではなく、「銀板写真」のことでした。 フランス語タイトルは「La femme de la plaque argentique」で「銀板写真の...

だれかの木琴/東陽一監督

2016.09.20

た行,

常盤貴子と池松壮亮の存在感が映画をきめている、誰にでもストーカーになれそうな気がする映画?よく分からないけど、この映画面白いです(笑)。何が「よく分からない」かは後回しにして、東陽一監督の映画は「サード」以降何も見ていなくて、30年ぶりに見た「酔いがさめたら、うちに帰ろう」を見てがっかりした話はこちらなんですが、この「だれかの木琴」を見ると、映画にとって、いか...

ダーク・プレイス/ジル・パケ=ブランネール監督

2016.06.27

た行,

シャーリーズ・セロンをもっと活かして!役柄的にははまり役でしょう。8歳の時の自らの証言で実の兄を殺人犯にしてしまった女性が、苦しみながらも、自らの心の闇(ダーク・プレイス)に向き合うことで、自分自身を解き放っていく、なんて役、シャーリーズ・セロンの良さが最もでそうな役どころじゃないですか!さらに、監督は「サラの鍵」のジル・パケ・ブランネールさんですので、期待でき...

断食芸人/足立正生監督

2016.04.28

た行,

確かに、この自由さは息苦しく、自らを閉じ込め、傷つけることでしか存在を確認できないということか…あるいは、若いころに1本や2本は見ているのかもしれませんが、監督、あるいは脚本 足立正生の名前で思い浮かぶものはありません。やはり、浮かぶのは「日本赤軍」としての足立正生さんでしょうか。「幽閉者 テロリスト」、見ていませんので、早速 DVD を借りてみようと思います...