そんなには褒めないよ。映画評

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天使突抜六丁目/山田雅史監督

てんしつきぬけ、京都に実在する地名らしい。はたして現実と幻想が交錯するファンタジーになっているか…?

2012/02/02

「天使突抜」という町名が本当に京都にあるらしいです。ただ、実在するのは四丁目までで、五丁目からは見当たりません。ということで、現実と幻想を織り交ぜたファンタジーになっているのでしょうか?

舞鶴市を拠点にして映画製作を行っている「シマフィルム」の京都連作シリーズ第二弾です。あいにく第一弾の「堀川中立売」は見逃しています。

昇(真鍋拓)は、勤めていた会社が倒産し、たまたま居合わせたために、やくざチックな借金取りに追われ、山に逃げ込み、廃墟となったトンネルをくぐり、(なぜか)気を失う。と、そこは見慣れぬ街、自分の背中に羽が生え始めていると語る女(瀬戸夏実)や同級生を名乗る男など、現実とも幻ともつかぬ人々と暮らすうちに殺人事件に巻き込まれ、女を連れて再び逃げることになる。道中、女の背中からは、天使の羽が生え、羽ばたくが、飛ぶことはかなわない。さらに逃げ、再びトンネルをくぐると…、あれ、どうでしたっけ? 忘れてしまいました(笑)。

麿赤兒、柄本明、若松武史などいい俳優さんが出ているのですが、こういう映画には合わないんじゃないでしょうか。何だか現実に引き戻され感が強いですね。それに、柄本明なんて、台詞回しメロメロのところがありました(笑)。ありゃ、NGでしょう。

で、映画の印象ですが、全体的に掘り下げ不足の感じですし、突然、人間が人形に変わったり、蝉の抜け殻が降ってきたりと、多分シュールさを出そうとしているのでしょうが、やや思いつきレベルから抜け切れていない感じがしますね。

トンネルを抜けると見知らぬ街であるとか、天使の羽根であるとか、柄本明演じる警備員が集めている化石であるとか、結構使い古されたアイデアであるだけに、もう少し何かをね…。

まあ、ただ、こういった試みがないと、映画もだめになっちゃいますから、第三弾が出来れば、また見に行きましょう。

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