そんなには褒めないよ。映画評

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バビロンの陽光/モハメド・アルダラジー監督

少年(ヤッセル・タリーブ)と祖母(シャーザード・フセイン)の自然な表情がとてもいい

2012/10/27

クルド人の少年と祖母が、戦地に赴き生死も分からない父親を探して900kmを旅をするという割りと単純なストーリーなんですが、かなりリアリティがあります。「過去40年間で150万人以上が行方不明となり、300の集団墓地から何十万もの身元不明遺体が発見されているイラク」という現実もありますが、少年(ヤッセル・タリーブ)と祖母(シャーザード・フセイン)の自然な表情がとてもいいことと奇をてらわない淡々とした作りが功を奏しているようです。

考えてみれば、イラク映画というものを見た記憶がありません。映画の舞台としてのイラクは目にしても、といってもほとんどイラク戦争をあつかったアメリカやイギリスの側からの映画で、決してイラクを描いているわけではないですから、この映画が初めてといってもいいかもしれません。

モハメド・アルダラジー監督も「オランダやイギリスで映画制作を学んだ」とありますが、石坂健治氏の記事によりますとフセイン政権時代は、思想統制のためヨーロッパへ亡命する映画人が多かったとあります。監督によると「2003年以降たった3本の映画」しか作られていないとのことです。公式サイトのインタビュー時点で、イラクには映画館がないらしく、映画を上映して回る「イラク・モバイル・シネマ」という活動を立ち上げたりとかなり精力的に活動しているようです。

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