キュアロン監督のクレオ(Liboさん)への愛情の深さを感じる映画 Netflixのネット配信でしか見られないのかと思っていましたら、先週からイオンシネマで劇場公開されたアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」 です。映画の内容だけではなく何かと話題の多い映画なんですが、意外にも入りはよくありませんでした。ネット配信で見た人が多いのでしょうか。ROM...
会話は電話のみ、電話の向こうに見えたのは…自分? 登場人物(実質的に)ひとり、ワンシチュエーション、会話は電話のみ、といいますと「オン・ザ・ハイウェイ」という映画がありました。あの映画では常に後ろへ流れる夜景という心象的な風景が多用されていましたが、この映画は緊急通報センター(正式名称は?)というほぼ密室状態ですので、ほとんどすべてが主人公アスガー(ヤコブ・セーダー...
なぜこの物語を撮ろうとしたのか興味はあるが… イラン人のナグメ・シルハン監督がニューヨークの日本人コミュニティを舞台にした物語を撮った映画です。ただ、日本人コミュニティといっても、日本人ビジネスマン相手のクラブが舞台ですから、かなり限定的な世界ではあります。公式サイト / 監督:ナグメ・シルハンそれもかなり大胆な物語ですので、なぜイラン人の監督(脚本も...
ちょっと異色の抒情詩的なゴースト・ラブストーリー ゴーストものの恋愛映画って結構あると思いますが、これはちょっと異色といえるかも知れません。なんてったって幽霊が下の画像のようにシーツをかぶって現れます。 でも、コメディではありません。ラブストーリーと言えなくもないですが、「ゴースト/ニューヨークの幻」的な感動ねらいではなさそうで、意表をついて幽霊を実体として存在さ...
面白いです。全編パソコンの画面で物語が進む謎解きミステリー。 面白いです! スクリーンに映し出されるのは、全編下の画像のようなパソコンの画面だけです。それで映画になるのかと思ってしまいますが、なるんですね、最後まで飽きません。公式サイト / 監督:アニーシュ・チャガンティこの映画の面白さは、作り手、そのほとんどはアニーシュ・チャガンティ監督の力だと思いま...
ジョンソンその人より「公民権法」がテーマでしょう 「スタンド・バイ・ミー」 のロブ・ライナー監督です。と、いつまでも枕詞のように「スタンド・バイ・ミー」がついてしまいますが、1986年の映画ですから、もう32年前になります。公式サイト / 監督:ロブ・ライナー今あらためてその後の監督作品を見てみますと、割とコンスタントに撮っている監督ですね。ただ、私が見...
「スター・トレック」ファンであってもなくても楽しめるけど、現実を考えると重い 「自閉症を抱える少女ウェンディが500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す」(映画.com)と紹介されている映画ですので、正しく理解しているとは言えない「自閉症」自体を調べたほうがいいだろうとウィキペディアなど読んでみましたが難しいですね。公式サイト / 監督:ベン・リューイン...
子宮に残された2重螺旋は双子の夢を見る フランソワ・オゾン監督は、ほんとに映画の志向性がわからない監督です(笑)。 前作「婚約者の友人」を見て、やっとフランソワ・オゾン監督がわかったぞと思ったのもつかの間、今作はかなりミステリー色が強い上に、性愛表現がかなりの比重を占めますし、ラスト近くには一瞬オカルトかと思わせるようなシーンもあったりと、フランソワ・オゾン監督ら...
イザベル・ユペールはジャンヌ・モローを越えたか? イザベル・ユペールはイザベル・ユペールしか演じない。…の典型的な映画ですね。こういう物語性の強い映画でイザベル・ユペールに何を期待したのかよくわかりませんが、ただ、逆に「悪女イブ」的男目線の Eve 像を覆す可能性もあったのにとは思います。公式サイト / 監督:ブノワ・ジャコーとにかく、映画としての難点は...
反戦、反権力かと思いきやアメリカ賛美の映画かなあ…? 最近は「6才のボクが、大人になるまで。」が代表作に挙げられることが多いようですが、私には、やはり「ビフォアー・サンライズ」の枕詞がしっくりくるリチャード・リンクレイター監督です。ウィキペディアを見てみますと他にもたくさん撮っているようですが、タイトルにさえ記憶がなく、自分自身ちょっとびっくり。公式サイト /...
河瀬直美監督は本当に山(吉野)を見ているのか? 河瀬直美監督、とうとうスピリチュアルな世界へ行っちゃいましたね。初期の自主制作と「殯の森」「光」しか見ていませんので、さほど深い意味で言っているわけではありませんが、「殯の森」あたりではもう少し現実世界から何かを見ようとしている感じはありましたが、この映画では、逆にスピリチュアルな世界を現実世界に投影しようとしている...
刹那的な人間関係を描いているのかもしれない 「BPM」Beats Per Minute. ダンスミュージックでは、この曲は BPMいくつなどと結構よく使いますが、1分間の拍数を表す言葉で、昔のディスコサウンドは 120くらい、トランス系の曲ですと140くらいはあるのではと思います。原題はそのものずばり「120 battements par minute」で、映画...
ネタバレする必要もない実話を事件の当事者が演じる クリント・イーストウッド監督、 87歳ですか。すごいなあと思いますが、上には上がいるもので、よく知られているところでは、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督は、105歳で撮った「レステルの老人」が遺作になっていますし、日本でも新藤兼人監督が、99歳だったでしょうか、亡くなる前年の2010年に「一枚のハガキ」を...
欲望なき縺れ、殺意なき殺人 昨年2017年のカンヌで監督賞を受賞しています。 ソフィア・コッポラ監督の映画は、「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」「SOMEWHERE」と見ていますが、どれも(私には)全然ダメで良さが全くわかりません(ペコリ)。 今読み返してみて思う、その理由をひとことで言えばリアリティがないということかなと思いますが、...
ホテル・ルワンダの監督が史実をベースに架空の人物を据えてアルメニア人大虐殺を描く アルメニア人大虐殺のことを知ったのはいつだったんでしょう? 2年くらい前に見たファティ・アキン監督の「消えた声が、その名を呼ぶ」の頃にはもう知っていましたので、それよりも前、いずれにして映画からでしょう。150万人が犠牲になったとも言われるオスマン帝国によるアルメニア人大虐殺、差別...
スタイリッシュな映像のグロさなしのカニバリズム映画 名古屋での話ですが、この映画、東方面に住むものには地の果てにも感じる(ペコリ)港方面のシネコンの、それも夜7時10分の1回しか上映しないというかなりひどい扱いをされており見逃すところでした。なのに結構入っていましたよ。カニバリズムを扱っていることもあるのでしょうか、マニアックな映画かと思われそうですが、映像も美...
ウェイ・ダーション監督、青春恋愛ミュージカルに挑む? ウェイ・ダーション監督、前作「セデック・バレ」から随分年月が経っていますね。日本公開からは5年です。あの歴史大作から打って変わって、最新作は、何と青春ミュージカルです。「海角七号 - 君想う、国境の南 -」が青春映画でしたから、さほど違和感はないのですが、ミュージカルとはまた大胆な。それもほぼ全編、歌で構成...
面白いけれど、(理由不明で)方向性定まらず こういう企画はどこから立ち上がるんでしょう。面白いですよね。脚本も SUBU さんとなっていますから SUBU さんなのか、青柳翔を出演させている LDH の森雅貴さんという人なのか、興味のあるところです。とは言っても、そのどちらの人物にも特別の思い入れがあるわけではなく、日本の映画監督ももっと海外で仕事をした方がい...
(ネタバレというほどでもないネタバレ)過剰な盛り上げもなくいい映画でした たまには涙腺を緩めないといけないと思い、ちょっと恥ずかしかったのですが、佐藤健くんと土屋太鳳さんという(私には)好感度の高い二人の主演でしたので頑張って(笑)初日の初回の上映を見てきました。佐藤健くんファンなのか、内容だからなのか、若い女性たちで満員でした。監督が誰か知らなかったのですが、...
冒険が犯罪すぎてノスタルジックにはなりにくいが楽に見られて楽しい 少年たちのひと夏の冒険などの言葉を目にしますと、どうしても「スタンド・バイ・ミー」が浮かんでしまい、あの Ben E. King の曲が耳元で鳴ってしまいます(笑)。♫ When the night has come♫ and the land in dark ♫ and the moon i...