男の願望、妄想、勘違い… 見るべき映画がないときは、わざわざ劇場に足を運ぶこともないだろうと思ってスルーした映画をDVDで…。ちひろさん / 監督:今泉力也有村架純という俳優…有村架純さんを有村架純さんとして知ったのは3年前にDVDで見た「花束みたいな恋をした」です。もちろんそれまでも名前は知ってはいたんですが意識...
HPやチラシのヴィジュアルが2020東京オリンピックの盗作騒ぎのロゴ(T)みたいなんだけど… 「LETO レト」「インフル病みのペトロフ家」のキリル・セレブレンニコフ監督です。「チャイコフスキーの妻」であるアントニーナ・ミリューコヴァを描いた映画ですが、伝記映画というわけではなく、キリル・セレブレンニコフ監督の大胆な創作です。一昨年2022年のカンヌ国際映...
オレゴン州アストリアのロケーションが映画にぴったり… 時々何を考えるのかと思いましたら「About Dying」だったんですね。邦題は「Sometimes I Think About Dying」から「About Dying」が隠されていました。時々、私は考える / 監督:レイチェル・ランバート時々「死」を考えることを知っ...
こんな映画、誰が見つけてきたんだ?!女は愛で復讐する! 1969年、55年前のイタリア映画です。監督のピエロ・スキヴァザッパさんも特別名の知れた監督というわけでもなさそうですし、どこかの映画祭で取り上げられた気配もありませんし、いったい誰が見つけてきた映画なんでしょう(笑)。男女残酷物語/サソリ決戦 / 監督:ピエロ・スキヴァザッ...
セックスネタ オンパレード レズビアン バディ ロードムービー… 2016年の「ヘイル、シーザー!」以降、名前を耳にしていないなあと思っていたコーエン兄弟ですが、Netflix配信の「バスターのバラード」とか、お兄さんのジョエル・コーエン監督単独でこれも配信の「マクベス」とかを撮っているようです。で、この「ドライブアウェイ・ドールズ」は弟さんのイー...
こういう映画を撮る監督や俳優を大切にしましょう… 前作の長編デビュー作「ケンとカズ」が評価が高かったようですが、この「辰巳」は自主制作のようです。なにか訳でもあるんでしょうか、映画会社はこういう監督を大切に育てないとダメですよね。辰巳 / 監督:小路紘史ああ、もったいない…バイオレンスシーンの撮り方がうまいです。そ...
一作目よりはマシかな、だけど陳腐なシーンが多いなあ… 「DUNE/デューン 砂の惑星」のレビューでは失敗作と断言し(笑)「二作目はない」なんて書きましたが、作っちゃいましたね。どうやらこの勢いでパート3もあるようです。といいますか、そういう物語ということでしょう。デューン 砂の惑星PART2 / 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ...
リュック・ベッソン監督が帰ってきた! リュック・ベッソン監督、なに以来か思い出せないくらい久しぶりです。サイト内を検索しましたら「マラヴィータ」「ルーシー」以来です。10年ぶりのこの「DOGMAN」、すでに自分の撮りたいと思うものがなくなっているんじゃないかと思われるリュック・ベッソン監督ですのでどうなんでしょう。DOGMAN ド...
映画は一見凡庸に見えるが、アンチへの配慮や不確かなものを避けたい思いかも… メイミー・ティルという実在の人物を描いた映画です。1955年に14歳の息子エメットが白人男性に暴行(リンチ…)され殺害されたことを契機に公民権運動の活動家となり、また教育者としても様々な活動をされたようです。2003年に81歳で亡くなられています。ティル ...
「明りを灯す人」「馬を放つ」に続く、アクタン・アリム・クバト監督三部作の最終章 キルギスのアクタン・アリム・クバト監督の2022年の最新作です。昨年の東京国際映画祭での上映がワールドプレミアだったようです。ビターズ・エンドが製作に入っているということもあるのでしょう。父は憶えている / 監督:アクタン・アリム・クバト監督変...
あなたは現実を見てみぬふりをしているだけだと、言えば言うほどさとくんに近づいていく… このところ見る映画の邦画比率が無茶苦茶高くなっています。それだけ見たいと思う海外の映画が入ってこなくなっているということだと思います。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアあたりの映画祭の受賞作じゃないと客が入らないということなのかも知れません。いや、受賞作であってもさほど入って...
セドリック・クラピッシュ監督、スパニッシュ・アパートメント以来のまとまりのいい映画… セドリック・クラピッシュ監督人気なんでしょうか、私が見る映画には珍しく150席超満員でした。クラピッシュ監督の映画は「スパニッシュ・アパートメント」以降ほとんど見ていますが、久々にきっちりまとまった映画でした。もちろん、ベタな物語なのは相変わらずです(笑)。[to...
前半の良さを後半が台無しに。主演の花瀬琴音さんを生かしきれず、パターンドラマに終わる… チェコにカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭という映画祭があるとのことで、この「遠いところ」は、昨年2022年のコンペティション部門に出品されたとあります。かなり大規模な映画祭です。この作品の受賞はなかったようですが、過去のグランプリ受賞作を見てみましたら、見ている映画では「と...
アンドレア・ライズボローの演技は評価されるべきもののスウィーニーのいい人ぶりと地域コミュニティの暴力性が気になる… アルコール依存症の女性が心やさしき男性の助けで再起するという話です。現実感はありませんが過剰さがなく見やすい映画です。主演のアンドレア・ライズボローさんが今年2023年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。受賞したのは「エブリシン...
リーアム・ニーソンに古典的な男性像タフでダンディなハードボイルド・ヒーローはあうのだろうか… リーアム・ニーソンさん、出演作100本ですか、すごいですね。すべてが主演というわけではありませんが、単純に1年に2本撮ったとして50年です。ああ、デビューから45年らしいです。ただ、この古典的な探偵ものフィリップ・マーロウはリーアム・ニーソンさんに合います...
ソクーロフのおとぎ話。さまようヒトラー、スターリン、ムソリーニ、チャーチル… 私には2005年の「太陽」以来のアレクサンドル・ソクーロフ監督です。2011年の「ファウスト」がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞しているのですが、なぜか見ていません。どうしたんでしょう?独裁者たちのとき / 監督:アレクサンドル・ソクーロフ実...
ピュアで美し過ぎるがゆえに作り込み感が気になる… 「僕たちの家に帰ろう」のリー・ルイジュン監督です。2014年の映画でしたので8年ぶりになります。そのレビューでは「私が審査委員長なら、パルムドールでも、金熊でも、金獅子でも何でもあげちゃいます」と書いている監督です(笑)。なお、この「小さき麦の花」の前にもう1本「Lu Guo Wei Lai (Wa...
ダルデンヌ兄弟監督がドキュメンタリ作家の原点に帰ったような劇映画 1999年の「ロゼッタ」以降すべて見てきているジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督です。このサイト内では新しい方から「その手に触れるまで」「午後8時の訪問者」「サンドラの週末」「少年と自転車」について書いています。という、ほぼすべてのドラマ作品を見てきた中でもこの「トリとロ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 アメリカの高校で起きた銃乱射事件から6年、被害者と加害者の両親が対面で話をするという映画です。監督のフラン・クランツさんは俳優として二十数年のキャリアがある方で、この映画が脚本も含め監督デビュー作ということです。対峙 / 監督:フラン・クランツデビュー作にこの題材…デビュー作にこ...
三浦透子、東出昌大主演の丁寧な、でも冗長な映画 「CMディレクターとして活躍する宮川博至監督(公式サイト)」の初長編映画です。主演は三浦透子さんと東出昌大さん、脇に小林薫さん、浅田美代子さんという映画です。とべない風船 / 監督:宮川博至CMと映画まったくのたまたま(偶然)ですが、正月休みに「光を追いかけて」という、C...