た行

とうもろこしの島

2016.10.14

た行,

グルジアとアブハジアの境界、悠久の大河エングリ川よ、人の争いなどきれいさっぱり流し尽くしてくれ…。ジョージアは、「やさしい嘘(リンクは「バベルの学校」)」という映画を見て以来、気持ちの中だけですが、妙に親近感のある国です。最近では「放浪の画家ピロスマニ」という映画も見ています。この映画、良かったです。「当サイトおすすめ映画」に上げていましたが、次のおすすめ...

だれかの木琴/東陽一監督

2016.09.20

た行,

常盤貴子と池松壮亮の存在感が映画をきめている、誰にでもストーカーになれそうな気がする映画?よく分からないけど、この映画面白いです(笑)。何が「よく分からない」かは後回しにして、東陽一監督の映画は「サード」以降何も見ていなくて、30年ぶりに見た「酔いがさめたら、うちに帰ろう」を見てがっかりした話はこちらなんですが、この「だれかの木琴」を見ると、映画にとって、いか...

ティエリー・トグルドーの憂鬱/ステファヌ・ブリゼ監督

2016.09.03

た行,

ラストシーンが意味不明、あそこであのように切れる理由がわからない。「母の身終い」のステファヌ・ブリゼ監督、最新作です。主演のヴァンサン・ランドンさんも引き続いての出演で、昨年のカンヌ映画祭で男優賞を受賞しています。ところで、この映画、なぜシネコン(ミッドランドスクエア シネマ)での上映となったのでしょう? 土曜日ということもあり、全体としてはかなり混雑してい...

ダーク・プレイス/ジル・パケ=ブランネール監督

2016.06.27

た行,

シャーリーズ・セロンをもっと活かして!役柄的にははまり役でしょう。8歳の時の自らの証言で実の兄を殺人犯にしてしまった女性が、苦しみながらも、自らの心の闇(ダーク・プレイス)に向き合うことで、自分自身を解き放っていく、なんて役、シャーリーズ・セロンの良さが最もでそうな役どころじゃないですか!さらに、監督は「サラの鍵」のジル・パケ・ブランネールさんですので、期待でき...

ディストラクション・ベイビーズ/真利子哲也監督

2016.05.25

た行,

「暴力」が「乱暴」を超えられず、血の生臭さも折れた歯の痛みも感じられず。真利子哲也監督を知ったのは、「NINIFUNI」ですが、今自分のレビューを読み返してみますとまず何をおいても重要なのは、何を撮ろうとしているのかという明確な意志でしょう。テーマとかそういうことではなく、もっと直接的な、この人間の熱が撮りたいとか、この風景の凶暴さが撮りたいとか、そういった意味...

追憶の森/ガス・ヴァン・サント監督

2016.05.03

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映画としての見どころは、樹海のシーンではなく、アーサーとジョーンの言い争いの場面かもしれないガス・ヴァン・サント監督、さほど見ている方ではありませんが、「死」を見つめた映画が多いように感じます。この映画も、そのものずばりで、アメリカ人のアーサー(マシュー・マコノヒー)が、わざわざ死に場所を求めて日本の青木ヶ原までやってくるという話です。アーサーは「the pe...

断食芸人/足立正生監督

2016.04.28

た行,

確かに、この自由さは息苦しく、自らを閉じ込め、傷つけることでしか存在を確認できないということか…あるいは、若いころに1本や2本は見ているのかもしれませんが、監督、あるいは脚本 足立正生の名前で思い浮かぶものはありません。やはり、浮かぶのは「日本赤軍」としての足立正生さんでしょうか。「幽閉者 テロリスト」、見ていませんので、早速 DVD を借りてみようと思います...

太陽/入江悠監督

2016.04.26

た行,

見るべきものはなにもなし。映画は、一年に100本ほど見ます。300本、400本なんて人もいるようですので、一般的には多い方としても、映画好きからすると、まだまだというところでしょう。100本見て、唸るほどいい映画は数本、逆に、とにかく早く終わって欲しい、劇場から早く出たいと思う映画は、まあ1,2本というところでしょうか。何をもったいぶった言い方をしているのかと...

トラッシュ!この街が輝く日まで/スティーブン・ダルドリー監督

2016.04.08

た行,

エンターテイメント色の強い少年たちの冒険譚、見せ方や構成がうまくDVD鑑賞でも引き込まれますスティーブン・ダルドリー監督の映画は、なぜか DVD鑑賞になってしまいます。劇場で見たのは「めぐりあう時間たち」だけです。「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」も DVD鑑賞で、後から劇場で見ればよかったと後悔し、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」も未だ未鑑賞です...

ドリームホーム 99%を操る男たち/ラミン・バーラニ監督

2016.02.25

た行,

この程度の「悪」では99%を操ることは出来ないし、この薄っぺらさでは1%の希望も見えない毎週土曜日に、その週の上映予定をざっと見て何を見るか予定(というほどではない)を立てています。で、この「ドリームホーム 99%を操る男たち」、しばらく前から上映されていると思いますが、タイトルではどんな映画か全く想像力が働かず、画像の印象からクライムものかなとスルーしていたので...

ディーパンの闘い/ジャック・オディアール監督

2016.02.17

た行,

残念ながら「預言者」的カタルシスに到達できず。昨年2015年のカンヌ、パルム・ドールです。受賞時、あまり芳しくない、つまりパルム・ドールに相応しくないといった話がネット上に上がっていましたが、どうなんでしょうか?まあ相応しい相応しくないということ自体にあまり意味がありませんので、要は自分が楽しめるかどうか、自分の眼を信頼するしかないのですが、最近では映画祭に出...

独裁者と小さな孫/モフセン・マフマルバフ監督

2015.12.22

た行,

独裁者よりも反政府軍の不埒な振る舞いや暴力が目立つってのは復讐の連鎖とはちょっと違うんじゃないのモフセン・マフマルバフ監督、何か見ているのではと思って作品一覧を見てみても思い出せません。思い出せるのは、娘のハナ・マフマルバフ監督が撮った「子供の情景」の原題「ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた」が、モフセン監督の書簡集から取られていたことです。その本のタイトルが「アフ...

ディアーディアー/菊地健雄監督

2015.12.16

た行,

"その人柄と堅実な仕事ぶりから多くの映画監督に愛された"という監督の持ち味がよく出た映画だとは思いますが…ディア・ハンターならぬディア・ウォチャーとヒューマン・ウォチャーの内なる戦いのお話ですかね。といった話は後回しにして、「リョウモウシカ」ですが、本当にいるのかなと思ってググってみましたら(笑)、ヒットしたのが「両毛線 伊勢崎駅付近の線路...

トランスポーター/カミーユ・ドゥラマーレ監督

2015.11.03

た行,

見終わって何も残らない爽快さはリュック・ベッソン・アクションでしか味わえない!「トランスポーター」のフランク・マーティンが、ジェイソン・ステイサムからエド・スクレインという人に変わってしまいました。監督も「96時間」などの編集をやっていたというカミーユ・ドゥラマーレ監督という方に変わりました。アクションものはほとんど見ないのですが、リュック・ベッソンだけは別で...

天使が消えた街/マイケル・ウィンターボトム監督

2015.10.07

た行,

消えてはいないが、結局天使はカーラ・デルヴィーニュだった。「ペルージャ英国人留学生殺害事件(アマンダ・ノックス事件)」を題材にした映画なんですが、如何せんその事件を全く知りません。更にそうした類の事件に全く興味がありません(笑)。なら、なぜ見にいった? って、マイケル・ウィンターボトム監督の映画を見てみたかったことと、宣伝文句に「観る者の心を揺さぶる重層的なドラ...

チャップリンからの贈りもの/グザヴィエ・ボーヴォワ監督

2015.09.02

た行,

エディ役のブノワ・ポールブールドさんの寂しさをたたえた雰囲気と涙目の小さな目がチャップリンチャップリン、何となくその人そのものを知っているような感じがするのに、実は何も知らない人物の一人です。特に赤狩りでアメリカから追放されてからの晩年のことは全く知りませんでした。スイスで亡くなっていたんですね。それに、この映画の下敷きとなっているチャップリンの棺盗難事件という...

追憶と、踊りながら/ホン・カウ監督

2015.06.04

た行,

通訳の女性を交えたシーン、通訳される間合いを待ちながらのコミュニケーションが興味深かったです追憶と、踊りながら(字幕版) 発売日: 2016/06/01 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見るいかにも眠くなりそうな内容なんですが、意外ともちました(笑)。追憶と、踊りながら(字幕版)正直、印象の薄い映画です...

妻への家路/チャン・イーモウ監督

2015.04.21

た行,

冒頭30分くらいでしょうか、夫が強制労働から逃げ帰って妻に会いに来るくだりは緊迫感もありかなり見応えがあります妻への家路 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ギャガ 発売日: 2016/12/02 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る泣けますし、と言っても泣かせようとしているのではなく自然に涙が流れてしまうの...

天才スピヴェット/ジャン=ピエール・ジュネ監督

2014.12.17

た行,

タイトルや予告編の印象から「天才物語」かと思って見ていましたら随分違って10歳の男の子の心の旅と大人社会へのちょっとした皮肉が主題の映画でした[aal B00XZOXVOA]独特でちょっと奇妙な世界観とまるで色づけしたような明瞭な色彩感が特徴的なジャン=ピエール・ジュネ監督、あらためて考えてみますと「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」以降...

トム・アット・ザ・ファーム/グザヴィエ・ドラン監督

2014.12.02

た行,

アスペクト比が違うシーンが何カ所(気づいたのは二ヶ所)かありましたが、どういう意味合いなんでしょう?トム・アット・ザ・ファーム(字幕版)発売日: 2015/05/02メディア: Prime Videoなんだか様子が違うなあ、グザヴィエ・ドラン、ついにミステリーか、などと違和感を持ちながら見ていたら、最後までミステリーでした(笑)。映画『トム・アット・ザ・フ...