最新映画レビュー

ノーウェア

2024.11.20

な行,

愛とセックスと妄想のカオス…グレッグ・アラキ監督、ロサンゼルス生まれの日系三世の監督です。現在64歳、ウィキペディアなどを読みますとインディ系ではかなり著名な監督さんのようですがまったく知りませんでした。この「ノーウェア」は1997年の映画で、ティーンエイジ・アポカリプス三部作と言われる他の「ドゥーム・ジェネレーション」「トータリー・ファックド・アップ」...

オアシス

2024.11.16

あ行,

過去に見た映画の残像を頼りにつくっても…「山戸結希、松居大悟、三宅唱ら数多くの監督たちの映画やドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎監督が、映画企画コンペで新人賞を獲得した自身の企画をもとに(映画.com)」撮った映画とありますので何のコンペかとググりましたら…オアシス / 監督:岩屋拓郎物語が足りない…「...

本心

2024.11.14

は行,

女性蔑視じゃないか…、と書評に続き、またも書き過ぎたか…石井裕也監督は日本の映画監督の中ではかなり多作な監督だと思います。2009年の「川の底からこんにちは」をメジャーデビュー作としますと、この「本心」まで15年間で14作撮っています。1年1本ペースです。それだけ評価が高く、あれこれ声がかかるということなんでしょう。本心 / 監...

ネネ -エトワールに憧れて-

2024.11.12

な行,

キャスティングが親の七光の結果なら子どもにとってはよくない…「パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ(公式サイト)」がパリ・オペラ座のエトワールを目指す話とくれば、おおよそどんな映画かは想像はつくのですが…。ネネ -エトワールに憧れて- / 監督:ラムジ・ベン・スリマン製作側の意図が見えない困った映画…...

ルート29

2024.11.08

ら行, , 英数字, 英字

綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃないの…綾瀬はるかさんの名前を見てポチッとしましたが、「こちらあみ子」の森井勇佑監督でしたか。なにせ、その映画、酷評していますので…。ルート29 / 監督:森井勇佑綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃない…綾瀬はるかさんを見に行ったのに、という言うわけでもありませんが、このトン...

おすすめ映画

ふたごのユーとミー 忘れられない夏

2024.06.29

おすすめ映画, は行,

美しきタイ ナコーンパノムと美しくもほろ苦きユーとミーの青春物語…タイ映画です。タイトルや画像のとおり、双子のユーとミーのちょっとほろ苦い青春物語です。高校生の年齢設定だと思います。制作会社は「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」や「ハッピー・オールド・イヤー」のGDH559です。この会社の映画はどれもレベルが高いです。ふたごの...

フィリップ

2024.06.25

おすすめ映画, は行,

フィリップを演じているエリック・クルム・ジュニアさんがすごい…映画の紹介文からの刷り込みや画像からの印象を捨てて見ますとこれがなかなかすごい映画なんです。まずは「ナチスの妻たちを次々に誘惑」とか「ナチスへの復讐」という言葉を忘れましょう(笑)。フィリップ / 監督:ミハウ・クフィェチンスキ1941年、ワルシャワ・ゲットー...

No.10

2024.06.07

おすすめ映画, な行, , 英数字, 英字

「No.10」はアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督自身の10作目という意味らしい…オランダのマルク・ファン・ヴァーメルダム監督の2021年の映画です。初めて目にする名前ですが、2013年に「ボーグマン」という映画でカンヌのコンペティションに選出されたことがあるようです。オランダの映画監督といいますと、「エル ELLE」や「ベネデッタ」のポール・バーホ...

人間の境界

2024.05.04

おすすめ映画, な行,

どう考えても理不尽なことなのに、それをスクリーンで見ているだけの居心地の悪さ…「ソハの地下水道」「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のアグニエシュカ・ホランド監督です。前作の「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」では、ホロドモールというスターリン時代のソ連邦によるウクライナの人為的な飢餓を知りました。そして、この「人間の境界(Green Border)」で...

12日の殺人

2024.03.16

おすすめ映画, さ行, , 英数字, 数字

謎解きでもなく、ドキドキ感を煽ることもなく、なのに面白い…前作「悪なき殺人」では、2019年の東京国際映画祭で最優秀女優賞と観客賞を受賞していたドミニク・モル監督です。この「12日の殺人」では、昨年2023年のセザール賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、有望若手男優賞、脚色賞、音響賞を受賞しています。期待できそうです。12日の殺人 ...

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本心

2024.11.14

は行,

女性蔑視じゃないか…、と書評に続き、またも書き過ぎたか…石井裕也監督は日本の映画監督の中ではかなり多作な監督だと思います。2009年の「川の底からこんにちは」をメジャーデビュー作としますと、この「本心」まで15年間で14作撮っています。1年1本ペースです。それだけ評価が高く、あれこれ声がかかるということなんでしょう。本心 / 監...

ノーウェア

2024.11.20

な行,

愛とセックスと妄想のカオス…グレッグ・アラキ監督、ロサンゼルス生まれの日系三世の監督です。現在64歳、ウィキペディアなどを読みますとインディ系ではかなり著名な監督さんのようですがまったく知りませんでした。この「ノーウェア」は1997年の映画で、ティーンエイジ・アポカリプス三部作と言われる他の「ドゥーム・ジェネレーション」「トータリー・ファックド・アップ」...

小さき麦の花

2023.04.28

た行,

ピュアで美し過ぎるがゆえに作り込み感が気になる…「僕たちの家に帰ろう」のリー・ルイジュン監督です。2014年の映画でしたので8年ぶりになります。そのレビューでは「私が審査委員長なら、パルムドールでも、金熊でも、金獅子でも何でもあげちゃいます」と書いている監督です(笑)。なお、この「小さき麦の花」の前にもう1本「Lu Guo Wei Lai (Wa...

ルート29

2024.11.08

ら行, , 英数字, 英字

綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃないの…綾瀬はるかさんの名前を見てポチッとしましたが、「こちらあみ子」の森井勇佑監督でしたか。なにせ、その映画、酷評していますので…。ルート29 / 監督:森井勇佑綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃない…綾瀬はるかさんを見に行ったのに、という言うわけでもありませんが、このトン...

アウシュヴィッツのチャンピオン

2022.07.23

あ行,

絶滅収容所を生き延びた実在のポーランド人ボクサーの3年間アウシュヴィッツへ最初に大量輸送された囚人のひとりでありながら戦後まで生き延びたポーランド人ボクサー、タデウシュ・ピエトシコフスキさんの物語です。1991年に74歳で亡くなっています。アウシュヴィッツのチャンピオン / 監督:マチェイ・バルチェフスキタデウシュ・“テ...