男女平等、平和主義のシェーカー・コミュニティを音楽とダンスで描いて面白い 予告編で観た女性たちが森の中を踊りながら進むシーンを記憶していて面白そうと思い観てみたらシェーカー教徒の話でした。そのシェーカーという教団にも身体を震わせて祈るからそう呼ばれる程度の知識しかありませんでしたので逆に結構面白く観ました。アン・リー/はじまりの物...
「アダムの原罪」なんて邦題、AI に「アダムに続く言葉を教えて」とでも聞いたんですかね 病院内の看護師を追った映画では「ナースコール」というスイスの映画がありました。まだ3か月前ですね。この2本、カメラが看護師を追い続けるという点では似ていますが映画の重要ポイントはちょっと違います。「ナースコール」は看護師の過重労働がテーマですが、こちらは看護師が持つべき...
モロッコや西サハラに来てまでレイヴして欲しいなどと誰も頼んでいないけど… 希望も絶望もない虚無的な映画ですね。その意味では今の先進国(ヨーロッパ限定かな…)が置かれている、いやそうじゃなくて自ら入り込んでしまった、先へも進めない、後退りもできない八方塞がりの状態のまま放心している姿じゃないかと思う映画です。そんなつもりはないか(笑)。...
50年前の時代設定じゃ、コメディになってしまう… MEGUMIさんプロデュース、木村太一監督で、その木村太一監督のお母さんの半生を題材にした映画とのことです。シングルマザーが力強く生きる姿といった紹介文がありますが、観てみればあまりそうした感じは残りません。FUJIKO / 監督:木村太一ネタバレあらすじもちろん主...
イタリアン・カンフーアクション・アモーレ映画。 「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」「フリークスアウト」と観てきているガブリエーレ・マイネッティ監督の長編三作目ですので観ないわけにはいきません(笑)。シャオ・メイ ローマ大決戦 / 監督:ガブリエーレ・マイネッティネタバレあらすじ一作目の「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」は日...
是枝監督には「海街diary」や「海よりもまだ深く」といったシンプルな家族ものがあうと思うけど… 是枝裕和監督のオリジナル脚本による「箱の中の羊」です。オリジナル脚本なのに原案にまで是枝監督の名がクレジットされているということは、新作の企画会議に是枝監督から基本プロットの提案があり、企画会議で物語が練られ、それを是枝監督が脚本にしたということなんでしょうか...
オクサナ・シャチコというアーティスト、アクティビスト、アナーキストを知るいい機会になった これはかなり上級者向けの映画ですね(笑)。オクサナ・シャチコとはどういう人物かを教えてくれるわけではありませんし、ちょっと事前情報を入れておこうと経歴を読んでおいたところで、そもそも映画が何をやろうとしているのかうまく伝わってきません。オクサナ・シャチコを個人的に知っ...
白色テロの時代も遠くなりけりは台湾の人々の日常感覚か… 台湾の「白色テロ」の時代を題材にした映画です。監督は「1秒先の彼女」のチェン・ユーシュン監督、その映画は男のかなり危ない妄想映画でしたので、このセンシティブな題材をどう撮ったのかとちょっと心配です(ゴメン…)。霧のごとく / 監督:チェン・ユーシュンネタバレあらすじ...
オーロラの「孤独」が個人的なものに起因しているように見えてしまう スコットランド エディンバラ在住のポルトガル人監督ローラ・カレイラさんの長編デビュー作です。イギリス、ポルトガル共同製作で、イギリスの製作会社はケン・ローチ監督の Sixteen FILMS です。オーロラの涙 / 監督:ローラ・カレイラネタバレあらすじ...
2年ほど前に「成れの果て」を DVD で観た宮岡太郎監督です。その映画は舞台劇の映画化であり内容が映画向きじゃなかった(と私が思う…)ですので散々に書いたのですが、映画技術的には結構うまいと感じるとこともありましたので新作を見てみました。Erica エリカ / 監督:宮岡太郎感想だけ。100%私が観るような映画ではなかったです。ホラーコント映画で...
原作の発行年は2003年、先取りされた未来が今来ていると考えるならもっと突っ込んで描かないと… 「廃用身」そうした言葉があることも知りませんでしたが、漢字ですのでおおよその意味はわかります。久坂部羊さんの原作の映画化です。監督は吉田光希(𠮷田光希)さんです。廃用身 / 監督:吉田光希(𠮷田光希)ネタバレあらすじ最後...
原題はスペイン語の「Sorda」で「ろう者」の意味、邦題に惑わされないように… 原題はスペイン語の「Sorda」、英題は「Deaf」、どちらも「ろう者」あるいは「聴覚障害者」の意味です。邦題に惑わされて何らかの期待をして観たり、内容を予想して観なかったりしないほうがいい映画です。私は後者になりそうなところだったのですが、こういう映画だったのかい!? と驚い...
ダンスというニュアンスではないがラストのマンユッの死者をおくる舞はかっこいい 「旅立ちのラストダンス」なんてタイトルですのでバレエとか競技ダンスの映画かと思ってキービジュアルを見れば「覇王別姫」みたいな京劇の映画にも見えるしと紹介文を読んでみれば、え、葬儀? 葬儀にラストダンスかい? と興味を持った映画です。旅立ちのラストダンス ...
ジャファル・パナヒ監督が放つ不条理サスペンス、パナヒ監督の意図はどこにあるのか 昨年2025年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作です。これでジャファル・パナヒ監督はパルムドール、金獅子賞、金熊賞制覇ですね。過去にこの3つを受賞しているのはアンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ミケランジェロ・アントニオーニ、ロバート・アルトマンの3人ですので4人目ということにな...
もう少し話を整理してテーマをはっきりさせたほうがいいんじゃないの 瀬々敬久監督と黒島結菜さんの名前が目に入りポチッとした映画です。瀬々敬久監督は3年ほど前の「春に散る」以来になります。「ヘヴンズストーリー」以降わりと観ている監督ですが、これといって記憶に残っている映画がないんですね(ゴメン…)。この「未来」はどうなんでしょう。未来...
原作通りの逆転三章構成がテーマを曖昧にしていないか、39、チャック… 「39、チャック」この邦題を思いついた配給の担当者のほくそ笑んだ顔が目に浮かびます。かどうかはわかりませんが(笑)、でも、この映画は、見終えた後に「ありがとう」の言葉が出るような映画ではなく、チャックの人生(The Life of Chuck)を知り、人生についてちょっとだけ考えてみよう...
詩的に移ろう幻想的なクィア映画 「詩的な映像で紡いだ全4章の物語(映画.com)」程度の事前情報で観た映画です。たしかに詩的なクィア映画でした。ドランクヌードル / 監督:ルシオ・カストロネタバレあらすじルシオ・カストロ監督はファッションデザイナーでもあり、2011年に自身のブランドを立ち上げているようです。ただウ...
知らない間に結婚していた!? よりも心に傷を持つ者同士のラブストーリーだった 知らない間に結婚していたという基本プロットが面白いなあと思って観た映画です。それに俳優でもある利重剛監督って誰? と思ったことも観ようと思った理由のひとつです。この映画にも俳優として出演もされており、ああこの人かとわかりました。たくさん見ていますが名前と顔が結びついていなかった方...
「友だちのうちはどこ?」「ニュー・シネマ・パラダイス」のシーンが浮かんでくる… ペルー映画です。ペルー映画で観ているのはベルリンで金熊賞受賞の「悲しみのミルク」と「名もなき歌」くらいです。今日からぼくが村の映画館 / 監督:セサル・ガリンド映画愛と時代の変遷への葛藤アンデスの山間の村の話です。村の少年シストゥが映画...
「海辺の彼女たち」の藤元明緒監督、ロヒンギャ難民を撮ってみたが… 2021年に「海辺の彼女たち」という映画を観ている藤元明緒監督の最新作、ロヒンギャの姉弟が難民キャンプからマレーシアの親族を頼って密航する様子を描いたドラマです。様子、まさしく様子でしかない映画です。ロストランド / 監督:藤元明緒映画的技術が足りない...