自分の物語を書くをテーマにした3人のさとこさんの話、姫野花春さんがすごいです。 一瞬、ひとりの話? と思いましたが、同時代を生きる3人の「さとこ」の物語でした。左から55歳里子の石田ひかりさん、35歳沙都子の有村架純さん、そして15歳聡子を演じる姫野花春さんです。映画は15歳聡子から始まります。姫野花春さんから始めて大成功でしたね。...
この邦題、相当困ったみたいですね。癒やしのスクラップブックとかでいいじゃないの。 いきなり女性の泣きじゃくる顔のドアップで始まり、それが数分(の印象…)続きますのでびっくりしました(笑)。でも演じているバービー・フェレイラさんの印象はとても良く、また相手のボブを演じている共演のジョン・レグイザモさんも良かったです。私たちは、ちょう...
是枝裕和監督らしくないあまり映画的じゃない映画 藤本タツキさんの名も『ルックバック』がどんなものかもまったく知らず、是枝裕和監督の映画ということで観た映画です。それに出口夏希さんと蒔田彩珠さんのどちらもいい印象で記憶されていることもあります。ルックバック / 監督:是枝裕和ネタバレあらすじえらくあっさりしていますね...
東西ドイツ再統一時の通貨交換にまつわる牧歌的犯罪コメディ この映画、ドイツでは結構受けてるんじゃないですかね。コメディということもありますが、どことなく昔はよかった感が漂っています。30数年前のドイツ再統一の頃ののどかなコミュニティが夢想されたお話です。ハルバーシュタットの埋蔵金 / 監督:ナーチャ・ブルンクホルストネタバ...
エンタメ要素強めで後味悪し 「皮膚を売った男」のカウテール・ベン・ハニア監督です。チェニジア出身の監督です。この「ヒンド・ラジャブの声」は昨年2025年のヴェネツィア国際映画祭で審査員グランプリの銀獅子賞を受賞しています。「皮膚を売った男」からの印象では批評性はあるがエンターテインメント性の強い映画を撮る監督です。ヒンド・ラジャブ...
原題の「Ce n'est qu'un au revoir」は「Auld Lang Syne(蛍の光)」のフランス語訳 ギヨーム・ブラック監督の新作をやってるんだとあわてて観に行きましたら、なるほどねという映画でした。また会えるよね & リンダとイリナ / 監督:ギヨーム・ブラックまた会えるよねなるほどねとい...
ラブストーリー要素多めのミステリー、ただプロットに穴は多い 初めて東野圭吾さん原作の映画を観ました(多分…)。現在と過去の事件がかなり交錯している話ですのでストンと落ちる感じはありませんし、ミステリーというよりも最初に疑問が提示されてそれが説明されていくような映画でした。それにラブストーリー要素多めです。白鳥とコウモリ / 監督:...
寓話ものなのに中途半端なコメディで終わる 公開作のうち何を見るかの情報は映画.com から得ることが多いのですが、まあ観なくてもいいかと思ったこの「見えない娘」、それでも観た訳は「14歳の栞」にわりといい印象が残っている竹林亮監督の名前からです。見えない娘 THE INVISIBLES / 監督:竹林亮ネタバレあらすじなし...
人物の存在感が伴わなければサボテンの花だけではドラマは生まれない 「湯を沸かすほどの熱い愛」「長いお別れ」「兄を持ち運べるサイズに」と観てきている中野量太監督、結局「家族神話もほどほどに」との評価に行き着いている監督です。でもこの「私はあなたを知らない、」はちょっと違って家族をつくれない人たちの話でした。ただし、タイトルの最後が「、」で終わっており、それは...
原作者打海文三さんの実体験が反映されていると知れば何も言えなくなる ミステリーものかと思って観たのですがむしろヒューマンものと言ったほうがいい、障害児とともに生きることがテーマの映画でした。いい人しか出てこないなあと頭に浮かんだ言葉も、原作者の打海文三さん自身が障害児を育てられたと知りますとなるほどと腑に落ちる映画です。時には懺悔...
思春期の憂鬱をひとことで表す言葉はない 全編集中して観られる映画でした。それに映画のつくりのセンスがいいです。原題は主人公の少年の名前の「ENZO」ですが、邦題では「君の見る世界をなぞる」と、「君の名前で僕を呼んで」を思わせるようなタイトルにしています。この映画、単にセクシュアリティをテーマにした映画とみないほうがいいと思います。...
この話、アメリカじゃネタにしちゃいけないってことじゃないですかね 「シック・オブ・マイセルフ」のクリストファー・ボルグリ監督です。その1本を観ただけで言うのもなんですが、ちょっと世の中を斜めにみているようなところがあり、皮肉っぽい映画を撮る監督です。その目でこの映画の概要を読めばおおよそ想像はついてきます。ドラマなふたり / 監督...
さっちゃん(伊東蒼)の無限自己フォロー告白がすごいね。一人ボケツッコミです(笑)。 お盆休み、そそられる公開作もなく、ぼんやりとネットでポチッポチッとしていて、ああ、この長いタイトル、記憶にあるなあとポチッと観てみたら結構面白かったです。今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は / 監督:大九明子ネタバレあらすじ「勝...
左利きの少女の話というよりも三世代の女性たちの映画だった 5歳の少女が左利きであることがキーになるのかと思っていましたら、それよりもむしろ台北で暮らす三世代の女性たちの生き方の違いが際立って感じられる映画でした。この映画はもともと2000年代の初めに企画が立ち上がったもののその後なかなか実現出来ずに今にいたったものらしく、その間およそ20年という時代の移り...
門脇麦さん、竹中直人さんを観るだけならいいかも いつまで経っても一向に先が見えないこの映画、まさしくゴーストのようです。それにホームレスの現実を描いているようには思えず、つくり手の価値観をホームレスに反映させているだけかと思います。ゴースト・オブ・ウエノ / 監督:ワン・チイオチで決めようとするのが間違いいきなり否...
少年ナニングを演じるジャスパー・ビラーベックくんの好演と広角で撮られたアムルム島の美しき風景 2004年の「愛より強く」からほぼすべて観ているファティ・アキン監督、久々にいい映画を撮りました。2007年の「そして、私たちは愛に帰る」以来でしょうか。もちろんその間オムニバスを含めますと10本ほどの映画を撮っていますので完全に個人の意見ではあります。30代前半...
この世の中、何がホントで何がウソかは誰にもわかないとか… 代行サービス会社で No.1 の男が虚実入り交じる日常の中で自我崩壊していく話、と書こうと思いましたが、そうじゃないですね。単に恋人に逃げられたことからヤケになって会社の大切なクライアントの依頼をぶち壊す話です(笑)。ピーコック / 監督:ベルンハルト・ウェンガーア...
イタリア人のシルヴィオ・ソルディーニ監督が描くナチスもの ナチスものはもう結構とは思っているのですが、映画.com の紹介文の「エマの瞳」が目に入り、ん、見ている映画だなあとサイト内を検索して思い出しました。シルヴィオ・ソルディーニ監督はイタリアの方ですので、なぜ? と思い、またその映画にも悪い印象はありませんので観てみました。ヒ...
ドラマ、ドラマ、ドラマ過ぎます 映画.com で今週公開映画を見ていて、開戦前夜? ああ、そういう季節ですねとスルーしそうになったのですが、え? 石井裕也監督が戦争もの? と、それだけでポチッとしておいた映画、観てみたら Nスペ拡大版映画でした。その程度の意識で観ていますので大したことは書いていません。開戦前夜 / 監督:石井裕也...
映画を楽しむよりもレベッカ・ズロトヴスキ監督のセンスを楽しむ映画 面白い映画ですね。でも映画そのものじゃないんです(笑)。面白いのはレベッカ・ズロトヴスキ監督のセンスで、へえ、こんなことするんだ?! と感じることが多く、驚くというほどでもないけれども変わってるなあって感じでしょうか。これについては追々ということで、とにかくこの映画はジョディ・フォスターさん...