ラテン系ヒップホップのMV的ミュージカル映画2008年にトニー賞の作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞を受賞しているブロードウェイ・ミュージカルの映画化です。たまにはミュージカルでもと軽い気持ちで見に行きますと疲れるかもしれません(笑)。イン・ザ・ハイツ / 監督:ジョン・M・チュウ楽しめるのは音楽のみネタバレあらすじニューヨークの大停電ウスナ...
白色テロ下の純愛が悲劇を生むゲームが原作の映画ということで見るのを迷ったのですが、見てみればあまり違和感はなく、前半はともかく、後半は映画らしくまとまっていました。ゲームと言えば敵と戦ってパワーアップしていくイメージしか持っていなかったのですが、こうした物語でもゲームになるようです。で、この映画を見てみようと思った理由は、台湾の「白色テロ」の時代を描いているとい...
実話に基づくホロコーストの復讐計画「プランA」ホロコーストサバイバーの復讐劇、事実に基づく物語ということです。「Nakam(ナカム)」というヘブライ語で復讐という意味を持つグループの存在や映画で描かれるニュルンベルクの水道に毒を流し込んで無差別にドイツ人を殺害しようとした「Plan A」という計画があったのは事実のようです。 映画では語られていませんが「Pla...
ベトナムのストリートチルドレン走るベトナム映画です。ベトナム公式の宝くじに便乗しておこなわれている(らしい)違法ギャンブル「sốđề」という闇くじを生活の糧にしているストリートチルドレンを描いています。走れロム / 監督:チャン・タン・フイ監督短編映画「16:30」何をやろうとしているのかよくわからない ネタバレあらすじ混乱もカオスに向かわ...
よくできた泣けるガール・ミーツ・ボーイだが…今年のアカデミー賞国際映画賞にノミネートされた中国映画です。昨年2020年の大阪アジアン映画祭では観客賞を受賞しています。見れば、そりゃ観客賞受賞でしょうという泣かせる感動ものです。少年の君 / 監督:デレク・ツァンガール・ミーツ・ボーイネタバレあらすじとちょいツッコミチェンニェン、いじめの標的にさ...
レイプリベンジ、ラブコメ、スリリングだが…#MeTooの消費かも今年のアカデミー賞脚本賞を受賞しているんですね。そんなことも知らずに見ていました。それに作品賞、監督賞、主演女優賞、編集賞にもノミネートされていたようです。プロミシング・ヤング・ウーマン / 監督:エメラルド・フェネルプロミシング・ヤング・マンではなくウーマンネタバレあらすじとちょい...
瞳に映る世界ではなく女性たちが今現在置かれている世界原題の「Never Rarely Sometimes Always」の意味がわかるシーンは圧巻です。その一連の質問をオータムにしている女性は俳優ではなく実際の人工妊娠中絶クリニックのカウンセラーとのことです。17歳の瞳に映る世界 / 監督:エリザ・ヒットマン女性たちが置かれている世界 女性を性...
母を亡くしたダウン症の女性と父親の旅2019年のベルリン映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞しています。わたしはダフネ / 監督:フェデリコ・ボンディカロリーナ・ラスパンティさんの映画ネタバレあらすじドキュメンタリーという選択もあったのでは?カロリーナ・ラスパンティさんの映画見始めてしばらくの間は、この映画、なんかへんだなあと思い...
小川紗良監督への期待と小川未祐さんへの驚き小川紗良監督、現在25歳、ウィキペディアで経歴を見る限り、どういう経緯でこの映画を撮ることになったんだろうと不思議でしたが、インタビュー記事を読みますと、自主制作の延長線のような感じで広がっていったようです。主演の小川未祐さんともう一度一緒に映画をつくりたいから始まり、最初は短編をイメージしていたけれども構想がふくらん...
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020グランプリ作品女性がプールで上向きに浮かんでいる画やその女性がプールの底でしゃがんでいるトレーラー内のカットに目が止まり見てみました。監督は佐藤智也さんという方で、この映画は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020」のグランプリ作品です。湖底の空 / 監督:佐藤智也日本、韓国、中国合作ネタバレあら...
プロメテウス、サシャ・シュナイダーまではわかったけど…最も苦手な映画を見てしまいました(笑)。評判だったらしい同じロバート・エガース監督の「ウィッチ」という映画も知らず、この「ライトハウス」がスリラーだということもはっきりとは認識せず、なんとなく目にした「人間の狂気」とか「幻想的」とか「美しい映像」とかの言葉に釣られてしまいました。ライトハウス / 監督...
セックスシーンと愛、恋、情愛の忘我100分は耐えられるかアニー・エルノー著『シンプルな情熱 Passion Simple』の映画化です。「フランス現代文学の頂点 アニー・エルノー原作、年下男性との愛と性の実体験を赤裸々に綴り衝撃を呼んだベストセラー小説(公式サイト)」とのことです。シンプルな情熱 / 監督:ダニエル・アービッド 映画よりも小説を読む...
俳優たちの本音のぶつかりあいがなく緊張感がない昨年(2020年)末の「生きちゃった」から今年に入ってついひと月前の「茜色に焼かれる」、そしてこの「アジアの天使」と続けざまに石井裕也監督の映画を見ています。たまたま公開が重なったということなんでしょうが、映画の内容や出来からすると、何を撮り急いでいるんだろう、焦りでもあるのかしらと思ってしまいます。アジアの...
奇跡のラブストーリー?ちょっと待てよ…チェン・ユーシュン監督が「台湾ニューシネマの異端児」と呼ばれているとの紹介に目が止まった映画です。ただ、その言葉が当てはまるのは1995年の「熱帯魚」や1997年の「ラブゴーゴー」の二十数年前のことだと思います。その後2013年の「祝宴!シェフ」まではCMなど広告の仕事をしており映画は撮っていないようです。1秒先の彼女...
すべてにおいて過不足なく完璧!横浜聡子監督、2016年の「俳優 亀岡拓次」以来です。長編ではその前が2008年の「ウルトラミラクルラブストーリー」ですから、なかなか撮りたいものの環境が整わないということなのか、もっと撮って欲しい監督のひとりです。で、「いとみち」、完璧でした。あらゆる点において過不足なく完璧でした。いとみち / 監督:横浜聡子駒井...
アナーキーな村、バクラウ、アナーキーな映画、バクラウ昨年(2020年)末の劇場公開時に見ているのですが、書きかけでそのままになっていた映画です。かなり記憶も薄れてしまいましたのでDVDを見てみました。前半は散漫な感じでDVDじゃ集中できませんが、やはり後半はぐっと惹きつけられます。次第に映画の向かっているところが見えてくるからでしょう。2019年のカンヌで「レ...
不老不死をホームドラマのように描かれても…不老不死を題材にした映画を撮ろうとすれば、一般的にはファンタジーかSFになるのではないかと思いますが、なんと!この映画はごく普通のドラマ(?)でそれを描こうとしています。挑戦的な試みなのか、原作のトーンがそこにあるのか、あるいはほかに思いつかなかったのか…どうなんでしょう?Arc アーク / 監督:石川慶...
人にはまやかしに頼りたいときもある「北白川派」という「京都造形芸術大学と映画学科が一丸となり、その全機能を駆使しながら、プロと学生が協働で一年をかけ一本の映画を完成させ、劇場公開を目指すプロジェクト」で製作された映画です。ちょうど2年前に「嵐電」という鈴木卓爾監督の映画を見ていますが、それも同じプロジェクトでした。渋くっていい映画でした。のさりの島 / ...
俳優は豪華だが映画は作りものくさいビレ・アウグスト監督の2014年の映画「サイレント・ハート」のリメイクとのこと、その映画は日本では2016年の「トーキョーノーザンライツフェスティバル」で上映されています。劇場未公開です。ブラックバード 家族が家族であるうちに / 監督:ロジャー・ミッシェルシチュエーション・ドラマ 俳優は豪華(だと思う)ネタバ...
ホン・サンス監督の自虐的懺悔映画か?私には2017年の「それから」以来のホン・サンス監督です。特別注目しているわけではありませんが、名前をみれば見てみようかと思う監督です。公式サイトに、主演のキム・ミニさんが「監督の公私のパートナー」とありましたので、そうなんだとググってみましたら、数年前からプライベートでもパートナーの関係にあるようです。それを知りますと、映画...